54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

有害な酸素

2005年03月23日 | 飛行する時間
酸素が老化を引き起こす。酸素は有害な物質なのだ。太陽の紫外線を抑えてくれているオゾンは宇宙にあるからいいものの、人間にとっては猛毒だという。
原始の地球は二酸化炭素で覆われていた。そこへ植物が進出してきて光合成を始めた。二酸化炭素が吸収され、酸素が吐き出される。生物にとって有害な酸素である。植物の繁栄とともに酸素の濃度は二酸化炭素濃度を大きく上回るようになった。かくして、地球は生物にとっては有害な気体で満たされることになった。(この下りは「ジュラシックパーク」を参照)
植物と動物の関係はイスラム教とキリスト教の関係に似ている。動物が植物を食べる。植物は食べられないように毒素を作る。動物は毒素に耐えられるように免疫をつける。植物はさらに強い毒素を作り出す。動物はさらに強い免疫を・・・。植物と動物は長い歴史の中で戦い続けてきた。終わることのない堂々巡りの戦い。その起源は植物が陸上に進出してきた原始の地球にあった。有害な気体を出し続ける植物。動物の敵である。
さて二酸化炭素の増加による温暖化がずっと前から問題になっている。京都議定書により先進国は二酸化炭素の排出量を減らすことを義務付けられた。このことは自殺行為ではないだろうか。有害なのは酸素であり二酸化炭素ではない。一世紀前は核兵器により人類は自殺を試みた。そして今世紀は酸素により自殺をしようとしているのではないだろうか。