松浦からFUKUOKAへ

流れに抗してを経て そして今

☆松瀬 徹のオフィシャルブログ☆

瞳を閉じぬひとりの老人

2011年01月08日 00時19分42秒 | Family
死期が近づき、

それを諭した、そのひとりの老人は

懸命に、瞳を閉じることを嫌がった

懸命に生きようとする思いなのか、

愛する家族の顔と顔、姿と姿、

脳裏に浮かぶ楽しき出来事

これらを忘れることなく、胸と聡明な頭脳のなかに

焼き付けることが任務かのように、

ひとりの老人は、

懸命に、瞳をひらく。


死への抵抗ともいえる

その行為は、彼の人生そのものである。

戦を体験し、愛する女(ひと)を娶り、

築き上げた暖かい家庭、無邪気に成長していく子等の

姿

自らが選択し実践した男としての生き様

嵐がくれば、自ら果敢に立ち向かってきた

ひとりの老人


瞳を閉じぬひとりの老人

病のなかにあって、

動くことも出来ぬ病床であっても

懸命に愛するものたちへの想いをもって

今日も

瞳を閉じぬ抵抗を繰り返す



偉大なる父である。










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