ケルベロスの基地

三本脚で立つ~思考の経路

BABYMETAL探究(モンスター考①)

2016-07-19 19:28:51 | babymetal
わはは、予想おおはずれ~!!!
誰も予想などできるはずのない、超弩級のなんじゃこりゃ降臨!!!
祭りだ・祭りだ~!!!

BABYMETALファンでよかった!!!
メタル好きでよかった!!!
生きていれば、こんな奇跡を目撃できるのだ!!!


朝から仕事だったので、動画を観始めたのは夕方、帰宅途中のスタバでだったのだが、最初に観たときにはいろいろと「気恥ずかしさ」をも感じたのだけれど、繰り返し観れば観るほど、そのカッコよさが際立ってくる。
(これ、2014年の11月にはじめてファン・カムで、世界初披露の「Road of Resistance」を観たときにも、横アリで紙芝居付きの「KARATE」を観たときにも感じたのだ。いわゆる、”BABYMETALあるある”だ。)
帰宅して、家の49インチの画面でYOUTUBEの映像を繰り返し観ているが、観るたびに、「凄み」がより滲みだしてくる。
(紙芝居のバックに流れる、戦国WALL OF DEATH風の尺八入りのBGMも、そのメロディーが「BREAKING THE LOW」であったことに、何回目かでようやく気づいた。鳥肌!!!)

SU-METALが唄う「Pain Killer」!!!
ははは。もう、(皆さん同様)笑い泣き、です。
こんなにハマる、とは思わなかった。

とりわけ、
Faster than a lazer bullet
Louder than an atom bomb
Chromium plated boiling metal
Brighter than a thousand suns
のところの、ロブとのオクターブ・ユニゾン(?)は、ロブとハモっても遜色ないどころか、その突き抜け具合はもう鳥肌、感涙。
その後の、どや顔も、何とも言えず好ましい。

贔屓目かもしれないけど、SU-METALの歌声って、こんなに”ソリッド”なメタルな切れ味を蔵していたのか!!と驚愕した。

そして、仕上げに、「・・・and Today's Special Guitars! YUIMETAL & MOAMETAL」降臨!!!
わはは、なんじゃ、こりゃ!!!
まさにギミック的色香満載の、ワチャワチャ感。
そう、これがBABYMETALなのだ!!
でも、初めのリフは、(少なくともMOAMETALは・・・どうやらYUIMETALも・・・)「弾いてま~す!!」(by「イジメ・ダメ・ゼッタイ」のMVコメンタリー)ですよね?

小神様とYUIMETALの絡み、大神様とMOAMETALの絡み(両ひざをついての熱演!)、も、こうやって目にすると、「ああ、こういう絵が観たかったんだ!」と胸が・目頭が熱くなるものだった。

等々。
気がつくと、ニヤニヤしてしまっている自分がいる。眼をうるませながら。
自宅だから、遠慮なく感激できるのだ。

今日、こんなものが観られるなんて、(関係者以外の)誰ひとり予想もできなかったはずだが、
こうした衝撃にこうして遭遇するのは、ある意味、BABYMETALの「常」である。

ここのところ頻繁に、SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALの3人のパフォーマンスを目にして「化け物だ」「モンスターだ」等と感想を漏らす、そんな書き込みを、目にするようになった気がするのだが、それは、極めて的を射た評言だと思う。

そう、まさに、BABYMETALとは「怪物」「化け物」「モンスター」なのだ

それこそ、初めての単独ライヴ、鹿鳴館からすでにその怪物ぶりの”片鱗”は見せていたのだろう(『ヘドバン』という雑誌を創刊させてしまうほどのインパクト)けれど、どんどん会場が大きくなるにつれ、その「怪物」ぶりを見せる姿もどんどん大きく・どんどん妖しく・どんどん衝撃的になり、2014年のワールド・ツアーからは、まさに世界を股にかける「怪物」ぶりが”現象”しはじめて、年々巨大になっている。

そして、今日、だ。

鵺、というか、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)、というか。
その底知れぬ才能というか、可能性というか、に、改めて畏怖を覚えた。

・・・どこかに、『怪物』論、とかのまとまった考察があるはずで、それはBABYMETALとは何か?を考えるうえでたいへん役に立つはずなのだが、まだそうした文献に行き当たってはいない。
とりあえず、五月雨式に、たまたま入手できた文献を引用したりしながら、<BABYMETALとは「怪物」「化け物」「モンスター」である>ということの内実とは何か、を、これから考えていきたい、と思う。
ちょうど一年ほど前の、昨年の夏に何回か書いた「聖なるもの」考に直結する中身になる、と思う。
不定期連載、といったかたちになりそうである。

今日は、その皮切り、にふさわしい、衝撃的な日になった。
いや、ほんと、改めて惚れ直すというか、崇拝しなおすというか、言葉を失う。

「モンスター論」皮切り回の最後に、『怪物ーわたしたちのべつの顔?』ピエール・ベジュ 岩崎書店
という薄い絵本に載っていた、「怪物」の定義を引いておきたい。

簡潔な定義に、「怪物とは何か?」の核心をみることができる。

このように動物の名と「男(または「女」)」という文字を組み合わせると、ある人間が「異常でおそろしい」存在であることをあらわす言葉になる。「オオカミ男」「ヘビ女」などは、そのいい例だ。
種類のちがう生き物をかけあわせることを、科学では「交雑」とよぶ。ゾウ×人間、ヘビ×人間のように、びっくりするような「交雑」で生まれたものを想像して、人々はおそれをいだき、異常だ、怪物だと考えるのだ


(例によって例のごとく)これって、BABYMETALのことだ!
本来、彼女たちが体現している「KawaiiMETAL」とは、まさに、びっくりするような「交雑」、のはずなのだ。

仮面ライダーの、ショッカーの怪人たちの「蜘蛛男」「蝙蝠男」「蜂女」等々、ゲルショッカーの「ガニコウモル」「サソリトカゲス」「イソギンジャガー」等々、デストロンの「ハサミジャガー」「カメバズーカ」「イカファイア」等々、(Xライダーの後半には「ジンギスカンコンドル」「カブト虫ルパン」「ヒトデヒットラー」なんて怪人まで出てきた)に慣れ親しんできた僕(たち)には、「KawaiiMETAL」とはそれほどびっくりするような「交雑」とは思えなかったのだが、この、2016年の夏、記念すべき7月19日に改めて考えてみると、やはりこれはとんでもない「交雑」なのだ。

ある生き物や現象が、あまりにとほうもなかったり、自分とかけはなれていたりすると、わたしたちは「怪物のようだ」と感じて、ひどくこわくなる
「怪物じみているもの」、それはおどろくべきもの、とんでもないこと、心を強くかきみだすもの。
怪物など存在せず、ただの古い迷信だと思っていても、わたしたちの心の奥底には、人間の知を超えたものをおそれると同時に、それを望む気持ちが脈々と息づいている。不気味なものをきらいながらも、ひきつけられずにはいられない。人はそのことにほんろうされるのだ。
はかり知れないもの、おそろしいものは、わたしたちを魅了する。ちょうど頭髪はヘビで、イノシシの牙をもった悪名高い怪物メデューサが、見る人すべてをひきつけ、石にしてしまったように。
英語で怪物をあらわす「monster」は、ラテン語で「ひきつけるもの」「魅了するもの」、そして「見せるべきもの」を意味する「monstrum」からきている。また、おなじく「monstrum」を語原にもつフランス語「monstreux」は、さいしょ、「奇跡」という意味をもっていた。やがてそれが「想像を超えたもの」「ゆがんだもの、いびつな形」をあらわすようになり、およそ人間らしくない人間、つまり神のしわざか自然の不幸なぐうぜんにより、なにかべつの種類の生き物との混血のように見える人間にたいして使われるようになった。


こうした観点から、改めてBABYMETALの凄さをじっくり考えていきたい。

まさに、今日は、(上記の引用のような意味において)BABYMETALの「怪物」ぶりが爆発した、そんな日になった。

さあ、今日はここまでにして、さらに「BABYMETAL with Rob Halford」をたっぷり堪能するぞ!!
リピートがとまらない・・・。幸いに、仕事が早く終わってよかった・・・。

(つづく)

1 コメント

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ビジネス能力も評論してください (Unknown)
2016-07-20 22:42:57
逆説のスタートアップ思考というスライドをご存知でしょうか?孫泰蔵さんが大推薦していて、私は知りました。
BABYMETALというスタートアップは、この内容をきっちりとトレースしています。KOBA-METALさんらビジネス能力も評論してください。不正なURLと判定されるので、
slideshare.net startup-paradox-thinking
で検索してみてください。
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