何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

新しくも温かい繋がりに 感謝

2020-05-18 23:16:53 | 
前回ブログを書いてから、怒涛の忙しさと抜け殻の日々で、自分のブログながら ほぼ一月触れることすらできないでいたのだが、久しぶりに編集欄を見ると、その間も訪問してくださっていた方々がおられたことを知り、心温まる思いである。
世はソーシャルディスタンスとやらで距離をとることが強いられる状況だが、こうして見ず知らずの方々と繋がっていると思えることは、新しい良い距離と繋がりを生んでくれている。
 
ありがとうございます
 
さて、新しい生活様式にも少しずつ慣れ、以前とは違う隙間時間をうまく使う工夫も少しずつできるようになってきた、今日この頃。
我が家の離れの主が、晴れてこの度(同じく我が家の離れではあるが)豪邸へ住まいを移された。
2012年の秋 我が家で暮らし始めた当初は、水が合わなかったのか、何度か家出を図ろうとされたが、いつの間にか我が家にも慣れ、ワンコの嫉妬もどこ吹く風で、大きくおなり遊ばした。
そうして過ごした七年半の住まいを後にし、一昨日ついに豪邸への引っ越しとあいなった。
 
金魚ちゃん
2012秋以来、直径36cmのスイレン鉢を住まいとされていたが、
我が家での生活も八年目を迎えようかという金魚ちゃんには、手狭となったため、
直径が6cm広い豪邸へとお引越しとあいなった
 
さて、
緊急事態宣言が一部解除されたとはいえ、海外を見れば、第二波第三波の襲来は確実と思われるので、むしろ解除による緩みが気になるし、解除しないよりはマシかもしれぬが、経済は壊滅的な打撃を負ってしまった。
そこへきて、第二の故郷ともいえる北アルプス周辺で群発地震が起こっている。
 
ねぇワンコ 
最近は、ワンコお告げの本の感想がワンコの日に間に合わないことが続いていたけれど、
さすがに今月はワンコの恐ろしいまでのお告げに、早めに筆を?とったよ
 
連休前、一時だけ開いた図書館で、ワンコがお告げしてくれた本は、すさまじいよ
 
鳥居の上に広がる空の赤黒さが禍々しい表紙に、これは横溝正史ばりのホラーだろうかと思ったが、どこへ出かけることも出来ない連休なので、一冊ぐらい毛色の変わった本も悪くないと思い、ワンコのお勧めに従い、借りたんだよ
 
「黒い春」(山田宗樹)
 
本書は、突然死の遺体を解剖した監察医の主人公が、その肺が真っ黒にそまり巨大な黒色胞子で埋められていたことに驚愕する場面から始まる。
異常な事態に 監察医は、衛生研究所や国立感染症センターや厚労省に連絡するが、同様のケースが少ない事や、重症化するまでは症状がないため一般に認知されにくいことなどから、各機関の初動は鈍い。
これだけでも既視感満載なのだが、この病気は五月に発症するというから、ワンコが本書をお告げしたタイミングが恐ろしい。
時はまさに、新型コロナ感染防止のため、全国一斉緊急事態宣言のなか迎えていた五月の連休だったのだ。
 
黒い粉を口からまき散らしながら死んでいく「黒手病」(口を押えた手が真っ黒に染まることから名付けられた)は、新型の真菌が原因だと思われたが、それは奈良時代の石棺が土砂災害で封印を解かれたことから流出してしまった、というものだった。
しかも、奈良時代に黒手病を我が国に持ち込んだのが、遣隋使だというから、何ともはや。
 
人・人感染はないものの、感染すれば肺がやられて、五月には100%死に至るという「黒手病」は、初冬に ある草につく さび病菌が原因だと分かったことから国民あげて除草に取り組む様は、stay homeにも重なったのだが。
 
年明けからワンコは、医療崩壊や新型インフルエンザのパニック小説をお告げしてくれていたから、その先見の明には驚かされるのだが、緊急事態宣言下のGW中に読むようにと、本書をお告げしてくれた意図は、一体どこにあるのだろう?
 
そしてもう一冊。
ワンコがお告げしてくれた もう一冊の本は、「黒い春」と並んで陳列されていた。
「黒い春」は全面 赤黒い禍々しい表紙であるのに対して、その本は薄桃色の桜が満開の美しい装丁だ。
 
「雷桜」(宇江佐真理)
 
こちらは「日本版ロミオとジュリエット」として映画化されていたようで、そのキャッチコピーは「女は、恋さえ知らなかった。男は、愛など信じなかった。美しくも奇妙なその桜が、2人の運命を変えた」というものだが、読後感としては、微妙だ。
何も「雷桜」という作品が微妙なのではなく、映画のキャッチコピーが本書を表するのに適切かといえば、微妙だということだ。これに似た傾向は、最近の仰々しい本の帯にも言えることで、あの帯の文言と中身のギャップのせいで、本の読後感が却って悪くなってしまっている、と私は思う。
 
それは兎も角も、「雷桜」は江戸時代の身分をこえた恋愛ものなので、隣り合う藩同士の反目陰謀や身分制度も描かれてはいるが、美しい表紙が物語るように、狼少女と高貴な気鬱成年の一瞬の恋が、桜の儚さの如くであるゆえに、美しく描かれている。
 
だが、だからといえワンコは、この本で何を告げたかったのだろう。
 
それを考えることこそが大切で、そこから導かれた答えこそが、今の私にとって一番重要なことなのかもしれない。
次回のブログで、その答えを記すことができればいいのだが。
 
次回は、ワンコに日に 

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