何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ワンコと私、ダブルスター

2021-12-20 09:51:25 | 
もう時間軸がぐちゃぐちゃなので、少しだけ時間がある年末年始にワンコへのご報告などを記して、
毎度のことながら時間マジックのお世話になることにするよ ワンコ
 
ワンコが天上界の住犬になって5年と11カ月
ご報告も遅れがちな癖に自分勝手な感じ方かもしれないけれど、
ワンコが守ってくれていることを強く感じる今日この頃だよ ワンコ
ありがとうね
 
で、今月のワンコお告げ本
 
「ダブルダブルスター」(穂高明)
 
内容は、入院している間に義母とマザコンの嫌いのあるその息子である夫に家を追い出された女性が、離れ離れになっていた息子と連絡を取り合う過程で、自分自身の再生を果たす物語、といったところかな
 
本書のタイトルである、ダブルダブルスターは、こと座にある多重星のことをいうらしいんだよ
肉眼や低倍率の望遠鏡で見ると二重星に見えるのだけど、
望遠鏡の倍率をあげて見ると、二重星のそれぞれが更に二重になっていて、実は四重になっている、というもの
 
本書では、一つだと思っていたら、中にもう一つのものが入っている、という例とそのエピソードが散りばめられている
鯛の鯛を筆頭に、木の小枝と木全体、ブロッコリーの房とブロッコリー全体、トンネルの入り口から見たトンネルの出口の形状
それらはみんな、一つに見えるけれど二つあるもの、の例としてあげられていて、
『一つの中に、二つある、実は全部ある』
なんて言葉が、「中今の心得」なんてことと並んで書かれているから一見哲学的にも思えるのだけど、
そこじゃないんだな 私がワンコのお告げとして受け取ったのは
 
今年はもうそれは忙しくて、夜空を見上げる時間も気持ちの余裕のなかったんだな
それが本書のおかげで夜空を見上げ、ワンコとの約束を思い出したんだよ
 
ワンコと過ごした最後の秋、
丑三つチッチで庭に出るたび、ワンコと一緒に夜空を見上げ、お星さまに約束したね
もし抱きしめることができなくなっても、ワンコはお空から見守ってくれるって
あちらとこちらでいつもお話しようねって
 
一つのなかに二つある、とか全部ある、とかは分からないけれど、
本書のおかげで夜空を見上げ、ワンコとの約束を思い出すことで、
見えなくってもいるんだよ
大切なものは心でみるんだよ
っていうワンコからのメッセージはしっかと受け取ったんだよ
ありがとうね ワンコ
 
来月には、ワンコが天上界の住犬になって6年目となってしまうけれど、
ますます身近にいて見守っていてね ワンコ  
 
 
 
 
 
 
 
 
本書のよる、中今の心得
『「中今」とは神道における歴史観の一つで、時間の永遠の流れのうちの中心点として存在する「今」のことです。私達ひとりひとりが、与えられた「今」を力いっぱい生きることが、未来を支えるための一端を担うことに繋がります』と、本書の神社の掲示板には記されている。
ちょうどそれを読んだ頃、職業的に最右翼という人が、「仏教は古いものを尊ぶが、神道は伊勢神宮の式年遷宮にみられるように絶えず新しくすることで永続性を保っている。長く続くために新しいものを取り入れている」と話されるのを聞いた。又ある人は、伊勢神宮について「永遠の今」と表現していた。
だが、そんなことを思い出しているちょうどその時、なんちゃって有識者会議が、ろくでもない答申を提出した。
制度論に組み込まれる人に固有名詞をつけ考えてはいけないのだろうが、自分の我を通すためなら、人を陥れることも、卑怯な手段を使うことも平気な人間が、制度を継いでいくのを見たくはない。
そこが本当に神聖で、その神聖さを継続するために新しいこと ''今'' を大切にするなら、なぜ倫理にも規範にも悖る人たちを、古いものを維持するために担ごうとするのか。
そんな世界を私はもう崇めたくない。
 
そこに繋がっていくのだと明言した答申を読み、私のなかで大切にしてきたものが崩れ去った。
だから、もっともらしく神社の立札を装い、中今の心得なんて書いている本書についてのご報告が遅れた。
 
そんなことも本書のご報告が遅れた理由の一つなんだよ ごめんよワンコ
 
私のなかで神聖だと思っていた世界が終わり、これからは違う世界が見えてくるのだと思う。
そんなことを寂しく思う、年の瀬でもあるんだよ ワンコ

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