何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ワンコ物語 道草編

2018-04-22 10:00:00 | ニュース
「ワンコ物語への道 ①」より

ワンコ
ワンコは犬見知りも人見知りも激しくて、
17年と2か月の間に、触れ合った わんこは親兄弟姉妹だけだし、
体を触らせた人間は、私達家族以外は、わんこ実家両親とわんこ病院の方々だけだったのに、
お空組になってからは、お空でも地上でもお友達を増やしているね

日々の思いを綴ることで精一杯で、なかなかコメントに手が回らない私に代わって、
ワンコが、出かけて御挨拶してくれることもあるんだね
おかげで長年憧れていた美魔女チェロさんとお話しできて嬉しかったよ

研ぎ澄まされたチェロさんの音がずっと響くように、
チェロさんとお父さんのご健康を、一緒に祈ろうね ワンコ

でね、「ワンコ物語への道 ①」で「天声人語」が話題になったから、
久しぶりに「深代惇郎の天声人語」を読んでいたんだよ
子供の頃、家は読売新聞を取っていたのだけれど、なぜか「深代惇郎の天声人語」の単行本が書棚の目立つ場所に置いてあったんだよ
これが夜寝る前に読むのにちょうどいい本だったから、子供だてらに私は「深代惇郎の天声人語」の愛読者だったんだよ
あれから何度も本棚の整理をしたはずなのに、
読み返す度に、その凝縮された文体に惹かれ、ずっと手元に残されてきたんだよ
そのくせ私の文は、いつまで経っても「※後から、後悔する」ってな感じで、情けないな ワンコ

ほんとはさ、ワンコお告げの本と旅について書くつもりだったのだけど、
その「深代惇郎の天声人語」に、今世間を騒がしている問題のようなものが書かれていたから、
「人間って奴はいつまで経っても進歩がない」ってことを記しておこうと思うんだ ワンコ

「セックス・ゼネスト」(昭和49・4・16)より一部引用
『井上ひさし氏によると、大辞典で男についての言い方を調べると、愚夫、健児、小丈夫などざっと二百三十。ところが女の方を調べたら、なんと七百以上もあるので卒倒せんばかりだったといっている。鬼女、美姫、悪女など男の三倍もあるのは、つまり女は男の三倍化けるからだというのが、作者のゆるがぬ信念であるらしい。
男と女で思い出すのは、ギリシャ喜劇「女の平和」だ。ギリシャの男どもは「ハタを織っていればよい」といって女の口出しを許さず、「戦争は男の仕事だ」と公言して人殺しに熱中している。そのくせ「我が国には人物はいない」と、往来でいつもうなずき合っている。それほど人物払底ならばと、敵味方の女たちが団結してセックス・ゼネストを起こす。ついに双方の男たちは降参して、和平が成立するという筋書き。
「インフレは男の仕事だ」「我が国には人物はいない」とうなずき合う男たちの声が聞こえてきませんか。』


「女の場立ち」(昭和50・10・2)より一部引用
『「私 作り人 僕 食べる人」というラーメンのコマーシャルが、槍玉にあがっている。女性隊の抗議は、こういう「差別コマーシャル」の影響は恐ろしい。小、中学校で料理の時間になると男の子は「ボク、食べる人」、掃除のときは「ボク、遊ぶ人」と言い出す始末だという(週刊朝日)。
ラーメン会社にも知恵者がいて、では、男女のセリフを逆にして「僕 作る人 私 食べる人」にしたらどうかを検討中だそうだ。情報社会では、騒ぎもまた情報量の増大になり、宣伝効果をあげる。「あなた 騒ぐひと 私 もうけるひと」という結果に終わるかもしれない。
では、男女の役割を逆にすれば女性尊重になるかといえば、話はそれほど単純ではない。パパがエプロン姿でカレーを作るコマーシャルもあれば、女剣士が男たちをバッタバッタとなぎ倒す活劇もある。こういうのが受けるだろうと考えるのは「男なのに料理を作る」「女なのに剣に強い」という意外性の効果を計算するからだろう。「強いのは男」「料理は女」という通念の上で作られる、という点では変わりない。~略~
差別反対の女性たちが「ニュースのアナウンサーはなぜ男ばかりなのか」と、NHKに食い下がっているのはいい。コマーシャルや流行歌の、すぐ消えてなくなる言葉に騒いで、相手の宣伝をしてあげるより、こういう問題の正面から取り組む方が生産的ではないか。なぜ、女性に刑事は勤まらないのか。なぜ、女性はダンプカーを運転できないのか。なぜ、女性の場立ちはいないのか。なぜ、女は入れない商船大学なので。
男が答えるのに苦しい問題は、たくさんある。』


今世間を騒がしているのは、まさにインフレターゲットなるものの旗振り役の御大将なので、40数年前の記事を笑うに笑えない。
この記事から40数年、今では女性アナウンサーはニュース(報道)の顔として浸透しているが、今回の件で、表(表現)だけを取り繕ってみたところで、そこへ至る報道の現場(取材と編集)では、相変わらずの状態であることが露呈した。

しかも、深代氏のお膝元ともいえる現場での出来事だ。

深代氏が答えるのに苦しい問題は、未だにたくさんある。


ところでさ、本書には昭和50年5月に来日されたエリザベス女王ご夫妻の御様子が記されているんだけど、
今日、愛犬家として知られるエリザベス女王の記事を見つけたんだよ ワンコ

<エリザベス女王、最愛のコーギーを亡くしてペットロスに> FIGARO4/20(金) 22:40配信 より一部引用
愛犬家のエリザベス女王は、幼い頃からコーギー犬をこよなく愛し、いままで途切れることなくコーギーを飼い続けていることはよく知られているが、このほど最後のコーギー“ウィロー“が亡くなり、女王はこれほどにないほど落胆している模様だ。
女王が最初に飼っていたコーギーである“スーザン“の子孫だったウィローは、あとちょっとで15歳の誕生日を迎えるところだったが、現地時間の4月15日、ウィンザー城で息を引き取ったという。
ある事情通は「Daily Mail」に、女王の現在の様子について、次のように説明している。
「女王は、もちろんこれまでにも何度も愛犬の死を目の当たりにし、その度に深く哀しんできたけれど、ウィローの死にはこれまで以上に動揺している」
「これは推測だけど、ウィローは女王にとって、ご両親と子ども時代の思い出を繋ぐ最後の綱だったのかもしれない。これでひとつの時代が本当に終わりを告げた気がする」
とはいえ、女王のそばには、“ヴァルカン“と“キャンディ“という2匹のミックス犬(コーギー×ダックスフンド)が残っている。2匹から少しでも哀しみが癒されることを祈るばかりだ。


愛する わんこを喪う哀しみは、女王陛下も庶民も同じなんだね ワンコ
誰にとっても わんこは特別な存在だけど、
女王としてでなく、一人の人間としてエリザベス(女王)を大好きな わんこの存在は、
きっとエリザベス女王にとって格別のものに違いないと思うんだ ワンコ
そのように命を大切にされるエリザベス女王は、
ウィリアム王子の御成婚にあわせて、第一子継承となるよう手を打たれたんだよ
いつまでの男子誕生を待つことになる「男子優先、女でも良い」ではなく、
第一子継承

21世紀のはじめに、いと高き処ご自身が女性蔑視でいくと宣言された我が国
そして、今世間を騒がせている問題

変わろうはずがないね ワンコ

つづく

追記
※録画していた「文書捜査官」とかいう刑事ものによるとね、
「後で、後悔する」という言葉は間違いなんだって
「後悔」という言葉は、「後に悔いる」という意味だから、「後で、後悔する」では重複だって
きっと私は、この手の文章ばかり書いているよ
あぁ~頭痛が痛いよ

参照、
「日英の絆」
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