テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

春告鳥

2014-03-16 21:07:16 | 日記
弥生半ばの朝、鶯(うぐいす)の声、が聞こえだしました。
まだ、暖機運転のような頼りない鳴き方で、軽やかに歌い上げてはいません。
数回さえずりを繰り返して、メスもいなかったのでしょうか、鳴くのをやめてしまいました。

しばらく、聞き耳を立てていましたが、もうさえずることはなく、思うに、発声練習みたいなものだったのかなあ、と、ちょっと申し訳なく思いました。
思うに、春告鳥(はるつげどり)という語感の典雅さは相当なもので、詩歌にもよく登場します。歌謡曲でも、そのものずばりのタイトルの曲があったり、山口百恵のアルバムのタイトルになったり。


ウグイスの声、と表現するより、春告鳥の声と云った方が、雅な感じがしませんか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早春の月

2014-03-15 21:17:06 | 日記
出かけた帰りにふと暗くなった空を見上げるとすっきりと晴れて、星が見え、明るい夜空を煌々と満月が照らしていました。
この時節、霞もなしに夜空が晴れるときはさほど多くなく、月見にはもってこいの夜空です。
月、は観望対象としてはわがままというかバリエーションの多い天体で、このような満月の時は、天体望遠鏡などで見ると明るすぎて、フィルター等が必要になり、低倍率の双眼鏡で見るよりは、肉眼でみたほうが風情がある場合も多いのです。
歩きながら、東の夜空を見上げて、「ああ、この月が、西にあって夜半には沈むのなら、星空観望日和なのになぁ」などと、独りごちていました。
もっとも、月齢、月の入出時刻などの天体の運行は、夜空の澄み具合などよりも根源的な事象なので、このように思うのは、本末転倒なのです。本来なら、天体の運行に日時を合わせて観望できる、天候や大気の条件の良い場所を融通するべきなのかもしれません。便利な都会の日常に浸りきっている不如意な夕餉前なのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホワイトデー

2014-03-14 22:34:05 | 日記




これは、善良で無辜の消費者に向けられた大いなる陰謀だと思っています。

別に、私がホワイトデーに艱難してるわけではないのですが、いまの日本ではホワイトデーという習慣が蔓延しすぎています。その元兇でありもう一方の悪の猿臂であるバレンタインデーと同様、十把一絡げで身近な人への思いを顕わにするという、平坦で特徴や煌めきのない、代償行為だと思っています。

お気に障りましたら、申し訳ありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホットメルト

2014-03-13 23:27:24 | 日記
一般には、ホームセンターなどで売ってる、グルーガン、趣味の工芸などで使われている接着剤が、ホットメルト型接着剤というものの身近な例となります。
接着という物理現象は非常に奥が深くて、実際著名な接着メーカーでも、理論的に接着強度を設計出来る場合は少なく、例えば、ある樹脂、液状から固体へと相変化する樹脂が有ったとすると、その樹脂に下手な鉄砲のようにいろんな素材を組み合わせて、良好な被着性を示した場合、その樹脂の硬化方法や、速度、各種特性や耐久性をいじって、接着剤として製品化するのが基本になります。
接着剤の硬化方法にはいろんな種類がありますが、樹脂に含まれる揮発成分(有機溶剤や水など)が蒸発して固まるのを乾燥固化、硬化剤の成分と化学反応(架橋)する反応固化、熱を加えて、液状の樹脂の分子同士が強固に結びつき架橋する熱固化などが有りますが、ホットメルト型接着剤は、熱で樹脂を柔らかくし、熱い状態のまま被着剤(素材)に塗布、接合し、冷えて固まると同時に接着するという方式で、固化に要する時間が極めて短いのが特徴です。グルーガンのように溶かしたものを直接塗る方式以外に、ズボンの裾上げテープのようにあらかじめ素材(布テープ)に溶かした接着剤を塗って固めておき、接合する素材とサンドイッチした後、再加熱、圧力を加え(圧締)して冷やすという方式もあります。さらには、再度加熱しても融けないように、熱や空気中の水分により化学反応硬化し、強固に接着するものなどもあります。
身の回りでも、ホットメルト接着剤によって接合されたモノは沢山あって、スナック菓子やレトルトパックの袋を綴じているのは、袋の素材自身にラミネートされたホットメルト型接着剤です。同様にセメント袋や小麦粉などの紙袋にも、内張と一体化したホットメルト接着剤が使われ、タバコなどの外装フィルムもホットメルト型接着剤で留められています。
グルーガンをお使いになった事がある方ならご存じでしょうが、このようなホットメルト型接着剤が液状になった熱い状態では、表面が非常に粘っこく、盛大に糸を引きます。例に挙げたテープ、シート状に加工する時や、あるいは外装フィルムに少量塗布するような場合もその糸引きを解消するのが必須で、下手な接着剤と機械の組み合わせでは、蜘蛛の糸のような糸引きが大量にに発生し、硬化剤などが含まれているものでは、その大量の糸引きのくずが自然発火することすら有ります。それを解消するために、数々の工夫が凝らされた機械(アプリケ-ターといいます)がありますが、手もとのタバコを見ていて、とあるメーカーの見事な構造と仕組みが、外装フィルムを貼っている様子を思い出したのです。ショートホープを吸っている方にたまに居られたのですが、上側のテープを切って開けずに、下のフィルムを剥がして開け、下側から中箱を取り出して、フィルムを中に折り込んで逆さに入れ直して取り出せるようにするやり方がありました。テープを切らないので、灰皿などに捨てにくいフィルムのゴミが出ず、ある意味スマートな開け方だったのですが、もう10年以上前になるでしょうか、その接着剤とアプリケ-ターが更新され、容易にフィルムの接合部を剥がすことが出来なくなりました。タバコに限らず、薄い外装フィルムは素材の丈夫さもさることながら、その貼り合わせ接合部分の強度がある時期に大幅に上がりました。ホットメルト型接着剤とその周辺機器の進歩によるものなのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星空観望不調の一週間

2014-03-12 23:08:59 | 双眼鏡 望遠鏡
いつも準備万端の双眼鏡たちと、三脚等の架台たちが無聊を託っています。
日照時間が長くなり、観望に適する時間が短くなったのに輪をかけるように、雲や大気の状態が悪く、さらには、日中とは異なる真冬並の寒さが続いています。特に、冬の星座の代表であるオリオンやスバルの南中時刻が早くなり、まだ帰宅だ食事だと瑣事に追われている内に、見頃を逃してしまいます。日中に合わせた服装では、夜の観望には心もとなく、服装など再装備してからでないと、と云う具合に更に限られてしまいます。
まあ、夜に双眼鏡持ってうろうろするなんて趣味は、大きな声で吹聴出来るものでも無いので、じっと我慢して、めがすたー(プラネタリウム)を見に行こうか、とか、遠征しようか、とか、デスクトップでの星見計画に興じることで、気慰みにしているのです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月見る夜

2014-03-11 23:11:20 | 日記
なんてことない、雲に遮られたおぼろ月ですが、他に見える星もないので、しばらく眺めていました。
双眼鏡で星見を始める前は、月に対するネガティブな感情なんてものはなくて、詩や歌や文学に出てくる叙情的な思いが主でした。
古くは、月が綺麗だ、といういにしえの求愛の言葉、実際に行ったことが無くて、想像するしかないのですが、♪月の砂漠を遙々と~、中島みゆきの歌で砂の船という歌の、♪窓の外にはのぞくように傾いた月~~、♪月は波に揺れて幾百幾千~、というくだり、そして、あらいぐまラスカルのエンディング、おいで ラスカルの♪月夜のウェントワースの森で~、というくだりは、自分がよく体験した光景と、旋律が相まって、深い情動が呼び起こされます。

母の叔母の家が山沿いの国鉄の駅近くにあり、小さな川を遡ると夜にクワガタが沢山捕れる森にでるのですが、森の梢から差し込む僅かな月明かりを頼りに、森の中を、昼に目星をつけた木まで、まろびつつ辿り着いた経験が幾度となくあり、踏んだ下草や落ち葉の立てる音、ワクワクしながらも森の鬱蒼におびえもある微妙な心持ちなど、月の薄白い光がことさらに印象に残っています。
また、夜の海に釣りに出かけ、まだ薄明も訪れる前の暗い海の波に、低く明るく輝く月の光が、暗がりになれた瞳を射す幾百幾千の小さな光の粒となってる様子と、その小さく煌めくさざ波を微かにさわがせてルアーを引く光景も、強く印象に残っています。
そのように、月の光は詩的な叙情こそあれ、仇敵と思う日がくるとはゆめ思わなかったのですが、こんな朧月夜でもないと、じっくり月を見る、月の光の白さを感じることが少なくなってしまったことに、気付かされるのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あれは三年前・・

2014-03-10 23:29:59 | 日記
良く憶えているのですが、通常の操業時間を随分と過ぎてから、顧客よりトラブル発生の知らせが入り、遠隔地(房総半島)に出張していた私は、取引先の若手担当者と翌朝にかけて連絡を取り合って取りあえずの手配をしました。そして通常、週末は、帰阪後の終電車に間に合うぎりぎりの新幹線に乗るのですが、早めに帰って、顧客先を夕方にでも訪問しようと昼過ぎに予定を切り上げました。前夜、あまり睡眠を取れなかった所為もあり、東京から乗ってすぐに遅めの昼食を取り、車両の最後部の席だったので、深くシートを倒して眠っていました。
アイマスク代わりのハンカチもぴったりと顔に馴染み、よく眠っていたはずなのに、ふと、目を覚まして、窓の外をきょろきょろ見て、その行為の後に、ようやく意識が醒めて、何故、外を見ているんだろう?と不思議に思っていたのですが、数分後、徐々にスピードを落として、列車が停止しました。関東地方で地震があり、静岡まで(その列車はもう静岡を過ぎていました)の区間で送電停止区間が生じ、安全確認の為、しばらく停止いたしますとアナウンスがあり、途端に車内では携帯電話を取り出す人が見え、私も席を外して、あちこちに連絡しました。その後、色々と紆余曲折もありましたが、列車は動きだし、なんとか帰れる目処も立ちました。後から見聞きしたところによると、私より25分後の列車に乗ったかたは、その日の内に帰れなくて、一時間後を予定していたかたは東京駅にもたどり着けなかったそうです。
前日のトラブルのおかげで、あの日の都市難民にならずに済んだことを、いまでも、稀有な巡り会いだなあと思うとともに、遅れたために、顧客訪問を返上して途中下車した新幹線のコンコースにあふれる人の群れ、そして帰宅後、恐ろしい津波の様子、東京湾の夜空を焦がした油槽所の火災など、その昔に流行ったパニック映画以上の光景に気持ちがずんと重くなったのを憶えています。幸い、知己のかたがたには福島にお住まいの方も含めて、あの規模の災害の割りには、大過なかったのですが、その後の原発事故や、様々な深刻な出来事などなどに、私自身も仕事も振り回されたのも、あの、ふと目を覚ました瞬間から始まった一幕は、ずっとずっと終わることがないのだろうか、と、どこか現実でないような気がするのも、不遜な言い方かもしれませんが、私にとっての被災だと思っているのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

散髪

2014-03-09 22:12:29 | 日記
散髪に行きました。
自宅の近所で、駐車場完備の散髪屋さんがあり、今の住まいに来てからずっとお世話になっているのです。
顔剃りもしてもらうのですが、時折「眉の下は剃りますか?」と尋ねられ、残しておいて下さい、と答えます。
昔読んだ山下洋輔のエッセイで、彼が子供の頃、近所の散髪屋で眉の下を剃る店にあたる度に、彼の祖母が、男の子(益荒男)は眉の下なんて剃るものでは無い、と残念がっていたという逸話があり、上の受け答えをする度に、その逸話を思い出すのです。実際、化粧する男性も多い昨今では、きりっとした眉も好まれるのでしょうが、私の場合は実用的な意味で残してもらってます。皮膚が白いので、剃り跡が目立つのと、生来の汗かきなので、眉本来の役割を果たしてもらうことを是とし、外形的に整えるのを非とするからです。
たまに伸びすぎた眉毛については家人に毛先からカットしてもらってますが、山下家のおばあさんのコダワリ、に感化された部分もあると思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルーノート

2014-03-08 23:50:29 | 電器屋さんなどで売ってるモノ
以前、ピュアオーディオに凝ってる頃、音源には結構つぎ込んでいました。
特に、クラシックとジャズは、再生装置の性能と音色に非常に敏感なので、沢山買い漁ったのです。もちろん、純粋に音楽を愉しむのも好きで、中坊のころ友人に誘われてアート・ブレイキーの公演に行ったのを皮切りにジャズ、クラシックはいろんなコンサートを聴きに行きました。
でも、自室で落ち着いてCDを愉しむのも、いまだに大好きで、そのなかでも、お気に入りのレーベルがCD化されたブルーノートでした。
上の三枚は、特に好きな三枚で、クレオパトラの夢、のバド・パウエル、処女航海、のハービー・ハンコック、そしてビッグバンド、”キャノンボール”アダレイです。
どれも、何千回と聴いた愛聴盤ですが、録音された'50~'60年代から、CD化された'80年代後期まで約30年足らず、それから、後数年で30年が経とうとしていることに、今更ながら、感慨深く聴き入ってしまうのです。
クレオパトラの夢は、私も節目のイベントで、友人たちと過ごす集まりのBGMのとっぱなにこの曲を選び、借り切ったお店のマスターとジャズの話で盛り上がったことを思い出します。いまでこそあちこちでよく使われる曲ですが、当時はまだジャズ好き以外にはさほど有名な曲ではありませんが、このメロディーも例えばビートルズの珠玉の曲たちと同様、ずっと後世では、いわゆる”クラシック”として残るに違いないと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

低倍率双眼鏡 2機

2014-03-07 23:15:15 | 双眼鏡 望遠鏡
個人的に、お散歩の連れ用双眼鏡はシチュエーションに別けて、いくつか決めているのです。
観望主体のお散歩の時は、見え味の爽快なもの、勝間光学のHM6.3×40SK-DやWP6×30SB-Dなど。昆虫や草花など生物観察も想定すれば、パピリオ君。知らぬ間に、上着のポケットやウエストバッグに入っているツァイスのポケットという具合です。
で、昨日の雪の降りざまの観望をきっかけにNikon 遊と、新参のMIZALの超広角機を、お散歩の連れローテーションに加えるかどうか、検討してみました。

遊は4倍、SW-525は5倍と、通常の双眼鏡よりも低めの倍率の両機は、それぞれ、開発された目的が違います。遊はもともとは観劇を中心にしたオペラグラス的用途、SW-525は、広い見掛け視界の確保を目的としています。実視野10°の遊に対し、SW-525は15.5°(後継のSW-550は15.8°)とその差異は歴然ですが、両機を覗き較べてみて、数値ほどの視野の差は感じません。ただ、見掛け視界の差異は歴然とあって、おそらくはその差異により、倍率がもっと違うように感じられます。
明るさでは流石に遊が不利です。しかし、コントラストが高いので、暗さがさほどマイナスには感じません。また中心部のシャープさは、SW-525よりずっと好印象で、遠くの鉄塔などの構造が良く見て取れるのは遊の方です。周辺視野のボケ方は遊、SW-525とも、それなりにあります。視界の広さから云うと、SW-525のほうが優秀なのですが、像面の湾曲のきつさが、ボケを強調するような感じで、印象はさほど変わりません。遊は倍率の低さとそこそこの見掛け視界のおかげで、辺縁部でも避雷針の湾曲など、ほぼ気にならない程度です。
総じて、シチュエーション別に判定するなら、例えば美術館で絵画を見るなら遊、彫刻(人物像など)を見るならSW-525でしょう。また観劇で、役者の表情と衣装を楽しむなら遊、舞台上の踊りや動きを楽しむならSW-525でしょう。
もちろん、倍率はともかく、筐体の大きさには圧倒的な差のある両機です。単純に見え具合だけを比較しても、意味がないかもしれません。私の感覚では、遊は、優秀だけど、アイポイントの決まりにくさ故に、他のお散歩双眼鏡と較べて、ちょっと使いにくい印象なのですが、ポケットの殆ど無い服装でも気軽に身につけられるその可搬性と、小ささ薄さからは想像できない見え味を改めて感じた次第です。
4倍の双眼鏡。そんなのちっとも大きく見えないじゃん、と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、例えば、離れたところにいる、風体や雰囲気はわかる人物、そんな対象に対して、人相どころか、表情や感情まで見て取れる能力が、この遊にはあります。
重量当たり単価の非常に高い製品ですが、日本ではナイコンブランドの評価された諸外国よりはずっと安いですし、コンパクトさのなかにメイドインジャパンの粋が詰まった双眼鏡です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪と双眼鏡

2014-03-06 22:08:53 | 双眼鏡 望遠鏡
以前、勝間光学機械さんの、WP6×30SB-DとWP8×30RC-Dを比較したときに、雪の舞う町並みで両者のピントの深さの違いが分かるという趣旨のことを書きましたが、今日、3月としては珍しく雪が舞い、ちょうど持ってたNikon 遊 4×10で、雪の舞う景色を眺めていました。
この遊については過去にも数度記事にして、一見コンパクトなだけの双眼鏡のように見えても、実際並々ならぬ実力派の双眼鏡だということは分かっていました。
アイポイントの関係で、裸眼の場合、すこし離して構えなければならないのと、その際、あまりにコンパクトで薄いボディ故に双眼鏡自体の傾きがわかりづらいので、視軸と双眼鏡の光軸が傾かないような持ち方が出来れば、その魅力を十分に享受することが出来ます。なにより、この小ささ薄さはワイシャツのポケットでも充分なほどですので、そこにも、大きな価値があるのです。

で、その遊で、雪の舞う町から、山あいへと続く景色を眺めていて、遠近に降る雪へのピントの合い具合と、視野辺縁部の崩れによるボケ方が相乗効果のように、雪の降る様を印象的に見せてくれたのでした。確かに、勝間のWP6×30SB-Dのように、かなりの深さで合焦してる降雪の様子も、絵のような感じで良いのですが、遊の場合、そのぼやけ加減が絶妙というか、以前、駅のホームから夕焼けの茜雲をこの双眼鏡で見た時にも感じたことですが、絶対に美しく景色が望めるその刹那に、持っている、身につけている可能性が非常に大きい、この遊ならではの観望でした。

ごくありふれた、郊外で、切り取ってみれば、まるで絵画のように見える美しい眺め、その対象までの距離を1/4にできる(=4倍)、そう考えてみると、大きなメリットなのだと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪市長選

2014-03-05 22:47:55 | シロートの戯言
大阪市にお住まいの方々とお話しすると、私の身の回りでは、ほぼ二つに分かれます。
橋下元市長が何をやってるのか分からない、という派、橋下元市長は応援するが、このままではジリ貧でどうしようもない派、です。
考えてみると、失職した橋下元市長は、市長選挙で当選して着任するまでは、単なる団体職員なわけで、この選挙戦の盛り上がらなさとも相まって、彼の率いる政治団体にも、軋みが生じていると云います。
上の両派に共通していて、今回の選挙戦の盛り上がりの欠け方の原因でもあるのが、マスメディアの橋下サゲ、あるいは無視の姿勢です。
橋下元市長が選挙をする要因となった、議会での、大阪都構想に表面上賛成しながら、その検討手法をサボタージュすることで、阻害要因となる、という反対集団の行動について、その是非も含め、かなりの大阪市民(有権者)が詳しく経緯をご存じでない、そういうある意味無責任な報道っぷりに、あらためて、マスメディアの横暴を感じます。
個人的には、橋下氏含めた維新の会のちからでは、大きな構造を変えるのは困難だろうと思ってはいるのですが、できれば、ガチの戦いのなかで、雌雄を決するようなダイナミズムがないと、政治が社会そのものを先細りにさせてしまう、そして、それに加担するマスメディアの不実な行動に、憤慨しているのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

造船所通

2014-03-04 23:43:18 | 脱線して底抜け
藤永田、佐野安、名村、日本の造船が世界一になった1950年代、大阪の木津川左岸でキラ星のように隆盛を誇った、3つの造船所が並んでいた通りです。
いまでも市バスの停留所に名が残っていますが、私が物心ついた頃は第一次造船危機のあおりで、周辺の町に数多くいた従業員も転職を強いられたり、畑違いの自動車セールスをしたりと、私自身は造船所通、と云われてもピンと来ません。
ただ、大阪で有名な二つの川、淀川と大和川より、この木津川は、私にとって馴染みが深く、千本松大橋が出来る前は公営の渡船で対岸の船町に渡り、鬱蒼とした工場群の中を抜け、友人宅や父の勤務先に行ったものです。また、この橋を自分の運転する車で通るようになって、友人を乗せて通行中、前から来た別の友人の車を見つけ、片側一車線でヘアピンターンしたのは、いまだに途方もない無茶だ、としてからかわれる事があります。


船町は工場ウォッチャーにも人気のある場所ですが、かつては道路の上を縦横に行き交うパイプ配管群で昼なお暗いイメージで、子供の頃は不気味に感じていたモノです。


閑話休題、その三つの造船所のうち、もっとも古いのは藤永田造船所で、かつては江戸幕府の開いた横須賀の浦賀ドックとならんで、駆逐艦建造の雄だったそうです。私も、子供の頃、なにかの伝手で見学して、乾ドックこそ見たことがありますが、関わりとしては、長じてから、サイドビジネスだった藤永田自動車教習所(いまの住之江ドライビングスクール)にお世話になったことがあるくらいでした。

先日、その造船所通りを通過して、あまり変わってないなぁとふと思った記憶、昔有った、中華&喫茶のお店が見あたらなくなったことなどが、今日、ふと艦これで育成中の駆逐艦のいくつかが藤永田造船所製であったことを知り、昔日の記憶とともに涌きあがってきたのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遷ろう季節の狭隘

2014-03-03 22:11:02 | 日記
クルマを停めて、街を歩いていると、前から、頭に、カゴ玉載っけたグーグルマップカー(ストリートビュー撮影車)が来ました。以前に見掛けたのは、車種は一緒ですがボディカラーがガンメタの割りと目立たないバージョンでしたが、今日のは、リンク先のと同様にグーグルの派手なロゴカラーで、ドアにはカタカナで「グーグルマップ」と書かれていました。スバル車を使っているのは日本だけでは無いようです。
日差しは暖かい感じでしたが、風が強く、特にビルの吹き下ろしの風が下からすくい上げるので、着ているジャケットのハンドウォーマーポケットの中から、ドローコードを引いて、裾を絞って寒風が入り込まないようにし、首もとまで目一杯ファスナーを上げて歩きます。ファスナーが顎の下にあたる部分には、チンガードフラップが付いていて、肌触りよく暖かです。他にも最近廉価で売っているフリースのジャケットやデザイン重視のジャケットとは違い、寒さを防ぐ細やかな工夫が施されているのがお気に入りです。今日のような、季節の変わり目で、まだ風が冷たい日には、対応の幅が広いのが良いのです。
帰り際、先月には充分星が見えていた時刻になっても、星が見えないので、雲があるのかな、と思っていましたが、自宅前で車を降りると、結構低い位置まで降りてきているすばるが鮮明に見えました。どうも先ほどはまだ暗くなりきっておらず、星が見えなかったようです。暖かくなるにつれて夜も短くなっているようです。星見には厳しい寒さが和らぐのはよいのですが、朝方の星見には、今までよりずっと早起きしないといけないのはよくありません。
今日は、過ぎ去ろうとする冬と、にじり寄る春の合間のようなそんな印象を多く感じる、そんな一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結露対策

2014-03-02 23:02:25 | 双眼鏡 望遠鏡
双眼鏡、望遠鏡カテゴリの記事で結露のお話しですから、当然、冬の星見に於ける、接眼、対物レンズの曇りについてなのですが、まずは脱線上等で、窓ガラスやゴーグルのお話しから。
窓ガラスの結露については、自宅ではあまり経験していません。というのも、暖房が嫌いで換気が好き、という性分なので、自宅で気になるのは、風呂場の壁や天井なのですが、これは、カワックなどの風呂場空調でも無い限り、冷やすか拭き取るしか手立てがありません。窓ガラスも含め、拭き取り用には洗車用の吸水クロスを利用するのが、手っ取り早くて良いのです。
ゴーグルは、スイムゴーグル、スキーゴーグル、オフロードバイク用ゴーグルなどを持っていますが、スイムゴーグルは曇り止めコート、スキーゴーグルはダブルレンズが対策の決定打だと思います。その昔は、タバコをほぐしてガーゼに詰めたモノを曇り止めに使っていたりつばをつけたりしたモノですが、それらの方法よりずっと効果が高いのです。
で、本題の、双眼鏡関連については、いまのところ、決定打が見つかっていません。
対物の曇りは外気温度に馴染ませるだけ、望遠鏡の接眼部については、ヒーターやカイロで加温することが最終手段です。双眼鏡では架台にしっかり固定されていないものや、手持ち、一脚で使用する場合、加温という手法は難しくて、しかも、直視(対物、接眼が同方向)なので、より、呼気や眼球からの水蒸気の影響を受けやすい(上方にある)のです。
眼鏡やコンタクトの使用で、若干抑えられるとも云いますが、折角、裸眼で、アイポイントの合った双眼鏡をわざわざ眼鏡、コンタクトで見たいとは思いません。
結局、外気温に双眼鏡、自分の顔面共々充分に馴らすことと、曇った場合に使うブロワーが今のところの対策で、一部の高級双眼鏡に施されている撥水、撥油コーティングも曇りには大して効果がないようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする