テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

雪と双眼鏡

2014-03-06 22:08:53 | 双眼鏡 望遠鏡
以前、勝間光学機械さんの、WP6×30SB-DとWP8×30RC-Dを比較したときに、雪の舞う町並みで両者のピントの深さの違いが分かるという趣旨のことを書きましたが、今日、3月としては珍しく雪が舞い、ちょうど持ってたNikon 遊 4×10で、雪の舞う景色を眺めていました。
この遊については過去にも数度記事にして、一見コンパクトなだけの双眼鏡のように見えても、実際並々ならぬ実力派の双眼鏡だということは分かっていました。
アイポイントの関係で、裸眼の場合、すこし離して構えなければならないのと、その際、あまりにコンパクトで薄いボディ故に双眼鏡自体の傾きがわかりづらいので、視軸と双眼鏡の光軸が傾かないような持ち方が出来れば、その魅力を十分に享受することが出来ます。なにより、この小ささ薄さはワイシャツのポケットでも充分なほどですので、そこにも、大きな価値があるのです。

で、その遊で、雪の舞う町から、山あいへと続く景色を眺めていて、遠近に降る雪へのピントの合い具合と、視野辺縁部の崩れによるボケ方が相乗効果のように、雪の降る様を印象的に見せてくれたのでした。確かに、勝間のWP6×30SB-Dのように、かなりの深さで合焦してる降雪の様子も、絵のような感じで良いのですが、遊の場合、そのぼやけ加減が絶妙というか、以前、駅のホームから夕焼けの茜雲をこの双眼鏡で見た時にも感じたことですが、絶対に美しく景色が望めるその刹那に、持っている、身につけている可能性が非常に大きい、この遊ならではの観望でした。

ごくありふれた、郊外で、切り取ってみれば、まるで絵画のように見える美しい眺め、その対象までの距離を1/4にできる(=4倍)、そう考えてみると、大きなメリットなのだと思います。