テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

ニコン 18×70 IF に付いての諸問題考察

2014-03-31 23:47:33 | 双眼鏡 望遠鏡
はい、双眼狂のブログ主としては、新しい双眼鏡については、スカマの10倍とまではいきませんが、かなり話題を引っ張ります。
先日、普段バカでかいカバンばかり持ち歩く私が、A4ファイルも入りきらないような小さなカバンを買った事を記事に致しました。実際、ノートパソコンやらデジカメやら、身の回りのものを少し入れるとそれで丁度のサイズで、かつて、アシモ君のようなでかいカバンを背負っていた感じとはかなり異なって見えるようです。


一つの理由に、おそらくは標題の双眼鏡を持ち歩く場合もある、というか、必然だろうと想像したわけで、この双眼鏡、生半可なカバンに収まるような大きさではありません。ケースもスカマのようなペラペラの袋や、フジノンの同級機種のようなソフトケースでもなく、筐体八本×2、脚四本、ベルト金具取付部分二本×2総計24本のリベットで留められた机の引き出しのような大きさのハードケースなのです。

上の写真、手前の白い小さなものはショートホープの箱です。

もちろんこのハードケースのまま入るようなカバンはトランクになってしまいますし、また、カメラップのようなおくるみでも、覆いきれない大きさです。よって可搬時は、元々のケースを使用することになりそうなのを見越して他のものを出来るだけ減らしてコンパクトなカバンに収まるよう、かつ、体の側面に掛けることになる引き出し状のケースと、提げる位置やストラップが干渉しないタイプ、というのがあのカバンを入手した理由の一つだったりするのです。



閑話休題、大判カメラよりはずっと小さいこの双眼鏡、大きさ重ささえ棚上げすれば、性能面では今のところ文句はないのですが、不満な点をいくつか。

対物キャップ、チープなポリキャップなのは良いとして、この素材と、表面の仕上げでは、凄く静電気が発生し、ホコリを喚びます。外したキャップをポケットに入れたり、床に置いたりするとてきめんで、そのまま再びつけて、対物を下にして立てるとキャップの裏側のホコリが双眼鏡の自重で、本体にこびりつきます。また、テーブルの化粧合板や、フローリングの床でも、立てた状態のこの双眼鏡が、もし倒れたりすると、間違いなく、置いてある面が傷つきそうです。フジノンの同級機はけっこう外装がラバーで覆われており、そのような心配は少なそうなのですが、こいつは、不意にどこかにぶつけると鈍器でしか有りません。もちろん、三脚などにセットする際も、カックンしないよう、2度締めを励行しなければなりませんし、接眼用のレインカバーも付いてないので、何らかの工夫が必要になるでしょう。ただ、貼られてあるシボ革もかなり上質で、金属部分の加工、別途購入の三脚アダプターも、塗装含めて非常に良くできています。
不注意で、中軸ホルダーのキャップを落とし、2mくらいセメントの階段を転がって落ちたのですが、傷一つ付いていませんでした。また、真っ直ぐに立った形状のアダプターにくらべ、三脚ネジで締め付けて固定するときに力がかかりやすいのも、この重さを支える継ぎ手として好ましいのです。頑丈無比な勝間光学さんのビノホルダーも、この締め付けるときの力の入れやすさ、という点では及第ではありません。


取りあえず、今日はここまで、です。

右ハンドルと左ハンドル

2014-03-30 23:48:45 | 脱線して底抜け
先頃、久しぶりに左ハンドルのクルマを少し運転しました。
もっとも、いまどきの左ハンドルなので、例えばヘッドランプはちゃんと道路左端をより広く照らす左側車線通行用になっています。
その昔、西ドイツの一部のメーカーなど、右ハンドルは本国産ではなく、マレーシアなど一部の新興工業国の工場産だったため、左ハンドル車に較べて不当に中古引き取り価格が安い等と云うこともありましたし、右ハンドル車でありながら、前述のライトの照射パターンはもとより、フロントワイパーの生えてる位置が左ハンドル仕様のままのクルマもありました。雨の日に、人を乗せると、なんか変、って云われたものです。いまでも一部のクルマには左右どちらにでもワイパーがつけられるような加工がしてあるものもありますが、メルセデスは一時期、それを嫌い、センターに一本の伸縮するワイパーを取り付けるという却って面倒なことをしていました。
ちょっといびつな右ハンドル車のあと、いまどきっぽい左ハンドル車に長く乗りましたが、一番不便だったのは、有料道路の料金支払いでした。通行券をとるのは、一番端のゲートに左ハンドル用の発券機がある場合がほとんどでしたが、料金所では助手席に誰も乗っていない場合、右側にぎりぎり寄せて、自分は右側の窓まで目一杯腕を伸ばし、係員さんは場合によっては上半身を乗り出してお互い指先で求め合うようにして支払いを済ませたものです。大都市近郊の料金区間が細分化されてる路線では、短時間の内に2度3度そういうことを繰り返していましたが、料金所統合が進み、ついにはETC化されるに及んで、有料道路での左ハンドル車の不利は解消しました。が、こんどは、発券機式の駐車場が登場し、コインパーキングではほぼ無くなりましたが、ビルやショップの駐車場ではまだまだ残っており、そういえば、不便だったんだなぁ、と思い出した次第です。
運転中は、以前にも書いたように、自分の着座姿勢でのおしりの位置と走路の中心線を意識していれば、狭い道での対向車との離合なども、難なくこなせるのですが。

性懲りもなく、ニコン18×70とスカイマスター15×70の比較

2014-03-29 23:34:36 | 双眼鏡 望遠鏡
星見では、確かに性能が違うものの、果たして10倍以上という価格差が妥当なのか、前回のような条件では、今ひとつしっくりこなかったのですが、明日の雨模様の前哨で今日も星空は期待できません。で、日中比較でもしようと思い立ったのです。
元々、スカイマスターは、日中では色収差はじめアラが目立つ双眼鏡ですから、無謀な試みだとは思うのですが、とりあえず下のような状態で見始めました。





余談ですが、外観では、スマートなスカマに武骨なニコン、という感じですが、スカマのプリズムハウジングの小ささには多少不安を覚えます。




木々や電柱、樹木の幹の肌や離れた家の屋根、壁のサイディングボードなどが通常の比較の場合の目標になるのですが、両機の場合、そんな近くの目標では役不足で、今回は上のような離れた目標が主体です。この鉄塔でほぼ11kmの距離があります。

まず気付くのは、高倍率機特有のヌケの悪さがスカマの場合顕著です。もや、とまではいきませんが、ごく薄く紗がかかったような視界で、双眼鏡のような、屈折光学系と反射光学系が混在する機器では、都合数㎝もの厚みのガラスを通ってくる拡大映像ですから仕方のない事だと思っていました。特にスカマの場合、上の図の接眼部の反射光を比較しても分かるのですが、接眼側のコーティングが良くなく、ヌケの悪さが星空での背景の締まりにも影響していると思われます。ニコンはスカマに較べると圧倒的にすっきりと抜けています。着色もほぼ無いニュートラルな感じで、私の見たことがあるニコンの双眼鏡の中ではもっとも着色が少ない、眉目秀麗な印象です。もっとも、低倍率機のような爽やかなヌケの良さとは違い、硬質な印象もあります。
シャープさ、解像度、色ニジミなどの見え具合、そしてピントの合わせやすさもニコンが勝っています。CFのスカマがどうしてIF機よりピントが合わせにくいかというと、スカマの場合、そもそもピントの移動に対するピントリングの回転量が多いのに加え、きちっと焦点を合わせようとする際、左右の接眼を繋ぐ羽根が微妙にシーソーして、ジャスピンを確認するためには、右接眼の視度調整を微妙に触りたくなるのです。ニコンはIFでヘリコイドの回転とピントの移動がダイレクトで適正なのに加え、スカマよりピントが深く、かつシャープさとコントラストの良さが、よりピントを合わせやすくしています。角型見口を回転させる手間を加味しても、遠近に対象を移動する場合、ニコンのほうが面倒じゃない印象です。
日中の比較観望でもっとも差を感じたのは立体感です。上の電波塔、スカマで見ると、上の写真のように見えるのです。かたやニコンでは、電波塔のように見えます。つまり、立体感と臨場感が別物といって良いくらい違います。両機の差異、いろんな部分の差の総和がこの違いを産んでいるのだと思われます。

結論めいたことを云うと、双眼狂には10倍以上の価格差は、全く妥当に思えます。


クロツグミ

2014-03-28 21:07:16 | 日記
今朝はいつもの鳥の声に新顔が加わりました。
よく通るホイッスルのような美しいさえずりは、姿は確認できませんが、クロツグミのものと思われます。
転がるような涼やかな音色の声は、朝の空気を優しい雰囲気にしてくれ、爽快です。
家の中でする小さな家事の音さえ無粋に感じられますが、云わぬが華です。
クロツグミは、自分自身のオリジンのさえずり以外に、周囲の他の鳥のさえずりに合わせるようにして鳴いたりもするのですが、ヒヨドリに影響された、真似をしたと思える節回しであっても、クロツグミの声はヒヨドリとは違って、全くうるさいとは感じず、却って興趣が大きく膨れます。
非常に美声の鳥です。

Nikon 双眼鏡 プロフェッショナル 18×70 IF・防水型・WF

2014-03-27 23:47:06 | 双眼鏡 望遠鏡
チラ見せ、大小比較と続いて、18×70 IF・防水型・WFの話題が続きます。
今夜は、天頂から西の空にかけて、木星が移動していきます。高倍率双眼鏡、望遠鏡の見え具合を比較するには丁度良い対象、動きです。
星見、ですから、当然18×70は、三脚に固定です。一脚も考えましたが、一脚につけてある小さな自由雲台では、この重量級双眼鏡に耐えられないでしょう。
下図のようなSS10×50SK-Dなどでは余裕だった、マンフロット055とV4ユニットの組み合わせですが、18×70では、V4ユニットを伸ばした状態では不安があります。


アップミスしてた画像追加しました

一番縮めて使い、高さの不足は三脚のエレベーターで補うことにします。

で、ちょっと雲がかかった状態の木星を捉えます。縞模様こそ見えませんが、特徴的な4つのガリレオ衛星のうち、イオは木星の前面に重なって判別しづらく、ガニメデは裏側に隠れて見えません。縞が見えるかと期待していたのですが、そこまで条件は良くないようです。確認のために、天体望遠鏡を取り出してセッティングします。久しぶりの実戦投入ですが、ファインダーの調整もさほどずれていませんし、程なく木星を捉えます。32倍に拡大しても、今日は縞模様がハッキリしません。イオが前面に重なっている所為もあるのでしょう。で、気付いたのが、まがりなりにも日本製天体望遠鏡の端くれであり、プリズム等余分な光学系のない最小限の構成であるにも拘わらず、周囲の星共々、18×70のほうが、綺麗に見える、ということです。実際63mmの小口径、焦点距離800mmとはいえ、星々の煌めき、木星の明るさ等、倍率の低さにも拘わらず、18×70のほうが魅力的に見えます。
もちろん、価格差を考えれば当たり前のことかもしれません。
今度は、スカイマスターの15×70を持ち出してきます。いままで星見の主力機の一端であり、すばる等を美しく見せてくれた同機ですが、木星等の明るい天体では、色ニジミの所為もあって、天体望遠鏡にも、18×70にも敵いません。対物口径は同じ70mmとはいえ、実質有効径が63mmくらいとも云われているスカマ15×70ですが、18×70と較べると、背景の締まり具合から始まって、星々の煌めき、そして主星の影から現れ始めたガニメデの分離等も完敗です。主星から徐々に距離を取り始めたイオとガニメデの分離においては、天体望遠鏡のほうでも、倍率の高さにも拘わらず、暗さが仇となって、18×70に劣勢を強いられています。ただ、この天体望遠鏡、付属のKDS経緯台、後付のパーツでガタを排除し、操作ノブも換えてありますので、安定して木星を追えます。18×70の架台については、もう少し検討の余地がありそうです。
Nikon18×70 IF・防水型・WF、生半可な天体望遠鏡を凌駕する見え具合には、予想していたこととはいえ、驚きました。

最大と最小

2014-03-26 22:31:22 | 双眼鏡 望遠鏡
ニコンの双眼鏡で、最大と最小の両機種です。
最小については、ニコン自身はこの遊 4X10D CFを〝最薄〟としか表現しておらず、トイグレードのものや、ミクロンタイプでもっと小さい、軽いものがあったのかもしれません。
18×70 IF 防水型 WFのほうは、実は重さ大きさとも、同じ70mm口径の10倍機、SPのほうが若干上回っているのですが、倍率も含め、据え付け用大型の20×120などは除外するとして、〝最大〟と云って良いでしょう。
まあ、簡潔に云うなら、手持ちのまともな双眼鏡で最大と最小、と、しておきましょう。



手持ち、というところに若干引っ掛かるかもしれませんが、私も予想外だったのですが、この18×70IFは、結構手持ちで使えるのです。長時間の保持は重さゆえ無理かもしれませんが、短時間に、遠くの点のような旅客機のロゴを確認するとか、ビルの高層階の上から、地面を歩いている人の靴を確認するとか、無難にこなせます。もちろん、高倍率故にぶれやすいのは間違いなく、上記のような使い方をするには、かなり気合いが必要だとは思います。ただ、肘を手すりに固定したり、体をどこかに寄せて支えたり、イスに座って安定させたりすると、思いの外長時間使っても、大丈夫です。
それに、この双眼鏡、やたら高倍率のくせに、実視野6.5°の10倍機の視界が手狭にみえるほどの広い見掛け視野を誇り、かつ4倍の遊より、視野周辺での像面湾曲が少ない極上の見え具合です。流石に、色収差だけは、普段勝間光学機械さんの低倍機を見慣れている目には、結構多く感じられますが、シャープな画質だけに、より感じ取りやすい部分もあり、実際、遠くのややぼやけたビルなどでは全く気になりません。
この双眼鏡も昨年末、某ショップで安売りしてたおりに購入寸前だったのですが、実機をそれなりの条件で確認できるところを探しているうちに、結構時間が経ってしまったという経緯がありました。

ちなみに、付属のストラップで首から提げるのは、むち打ち症の恐れがありますので、やめた方が良いです。

イージースライダーのカバン

2014-03-25 23:57:52 | 電器屋さんなどで売ってるモノ
以前にも紹介したイージースライダーのカバンを買いました。
昨年末にもちょっと安くなってたので、食指が伸びかけたのですが、サイズ等、現物を見てからにしようと、一旦停止し、現物を店頭で探してみるのに時間がかかってしまいました。
現物で少し残念なのは、小型カメラ用バッグとしてはともかく、汎用にする場合にA4サイズに僅かに足りないこと。A4の本やパンフは入るのですが、A4を入れるクリアファイル、バインダー、エンベロープなどにはきついのです。
表記サイズから、分かってはいたことなのですが、ま、このカバンを選んだのは、ストラップの取付位置とイージスライダーによる体へのフィット感が主目的なので、良し、とします。

実際、フツーのショルダーバッグをたすき掛けにし、腰よりやや後ろに回したときの不安定さとは無縁で、流石に両肩ハーネスのバッグほどではありませんが、自転車などでも、キューっとストラップを締めれば、全くずれません。表地は革ですが、裏側の体にあたる部分は、背負うタイプのバッグのようにメッシュ素材で、別名〝大人のランドセル〟というのもうなずけなくもありません。
小さいといっても緩衝素材のインナーケースを取り外せば、70mm径の大型双眼鏡もなんとか入ります。


大阪市長選の結果を受けて

2014-03-24 23:57:10 | 日記
今更ながら、といいますか、大阪市長選では順当に橋下氏が再選を果たしました。
対抗陣営としては、〝不戦勝〟を狙った、対立候補無し、の図式でしたが、投票率こそ異例の低さでしたが、得票数は38万票に届こうとする数で、個人的には、対抗陣営側の〝不戦敗〟に近い結果ではなかったかと思います。
思うに、橋下氏以前の、大阪府、大阪市の施政は、まずいところ、辟易する対応ばかりが目立ち、糜爛した官僚組織の汚れっぷりをあからさまにされて、嫌気が射していたなかで、陰陽で云えば、陽の雰囲気のある橋下氏の政策に対する人気がいまだ衰えていないという証左ではなかったか、と思います。
確かに彼の言葉には、デマゴーグすれすれのものもありましたが、前を向く姿勢を見せ続ける政治家としては、非凡な方だと思います。
無理矢理、双眼鏡にからめた話をするなら、彼の決めた方針の一つに大阪南港野鳥園の予算削減というものがあり、バーダーや環境保護論者から、バカ扱いされてるのを、良く見受けます。確かに現在の南港野鳥園は、シギ・チドリ類の渡りの中継点として、広くその価値が認められており、それを経済的事由で損なうのは、愚策にも思えます。
以前にもココに書きましたが、野鳥園、インテックス大阪、ATC・WTC等が出来る前の南港は、いまの野鳥園など及びも付かない、野鳥、野生生物の一大繁殖エリアでした。
高層住宅のみが建設され、まだニュートラムすら満足に通っていない頃に南港に住んでいたのですが、鬱蒼とした雑草と人の背丈ほどの低木だらけの上記のエリアは、またとない湿地帯となって昆虫、カエル、ネズミ、果ては潮が被るところでは、数々の海生生物までがうじゃうじゃとおり、それを餌とする鳥類爬虫類小型ほ乳類まで、ここは本当に大阪市内かと疑うほどにひしめき、小型渡り鳥のコロニーをいくつも維持できるほどの規模でした。本来なら、そのまま、なにも開発していなければ、いまの野鳥園の比ではない自然環境であったことは間違い有りません。そういう状態から、まるで言い訳か、悪い言葉で言えばお為ごかしで造られたかのような印象を南港野鳥園に対しては持っており、そもそも人の経済生活圏で野鳥と共存しようという試みそのものにも疑念がないわけでもありません。また、大阪市という地方自治体が、財政的には、放漫な過去からの姿勢がたたり、末期的症状を呈しているのは否めません。このように、彼の打ち出す数々の方針は、暴論のように見えるものであっても、停滞したさまざまな問題に反論や議論を呼び起こします。
たとえ、財政的に苦しくても、あるいは、昔の自然の栄華の残滓に過ぎないようなものであっても、野鳥園は残すべきだとは思うのですが、なんとなく停滞したまま、存続するのではなく、現在とこれからにおけるその意義を充分に見極める必要は有るはずなのです。
問題提起のやり方が非常にあざとい橋下氏の政治手法は、反面教師にしたいほどえげつないやり方ですが、決して、後ろ向きではないところには共感を持っています。

春の朝ぼらけとイスのくつしたの話

2014-03-23 22:23:27 | 日記
休日の朝に、ちょこっとお出かけするのは、気持ちの良いものなのです。
今のところ、趣味の買い物としては今年最高額のウォークスツール、下手をすると、幾種類かでばらけがちなどの双眼鏡よりも、出撃機会が多いかもしれません。
今朝、ある場所で、いつも固い地面で使うとき用に履かせているゴムチューブの靴下を取って、軟弱地面用のステディを装着して使っていました。
朝の陽光の中に木の枝が少しずつ芽を息吹かせながら風に揺れます。チッと燦めくのは、先日まで無かった枝を渡る蜘蛛の糸。まだ、足下の下草にも、茂みの上にも虫たちの姿は殆ど無いのですが、蜘蛛が活動しているということは、夜の間は既に虫たちの世界なのでしょう。ほけーっと座って、鳥の声を聴き、ゆったりしてから帰ります。
ふと気付くと外して置いていたチューブの靴下が一個足りません。
もともと、フローリングの部屋などで使うイス用に、フェルトや毛糸で出来た靴下が100均や雑貨屋などで売ってますが、それを参考にし、滑りやすい地面で滑らず、コンクリートにも、元々の硬い足よりブラックマークを残さないチューブの靴下です。予備はいくらでも作れますが、足りないのが気になって、1~2分探していました。
1,2,3、一個足りない、と考えて、もともと三本足のイスだったのに気付き、丁度、市販品のイスの靴下のことを考えていた所為でもあるのでしょうが、春、なんだろうなぁと、気分の良いため息をついて帰りました。

洗面台清掃

2014-03-22 21:02:18 | 日記
20代のころから洗面台清掃には何故か執着する性質で、諸事情で短期間独り暮らしになった拙宅に訪れた方も、洗面所とか水回りが綺麗だったと、のたまっておられたそうですから、それなりに習熟しているつもりです。
洗面台や蛇口周りは極細繊維のクロスや、メラミンスポンジで磨き、排水口も中まで掃除します。
今日、いつものように排水口を覗いたら、いつもの黒カビとは違うカビ状のものがありました。いつも洗面台付近に置いてある古い歯ブラシでこすると、カビのような触感ではなく、幾分ブニュウとした物体でしたので、カビや菌類の群体だったのではないかと思い、結構しつこくこすり洗いしていると、歯ブラシが折れました。
我が家では、というか、私は、排水口用のストレーナーブラシなどは使わず、古歯ブラシの首の部分をミニトーチで炙って適度な角度と傾斜に曲げ、排水口洗浄用にしています。

クランク状に曲げ、柄との角度、そして、ブラシの毛先を若干外側に傾けてあるのが、長年この洗面台を洗ってきた経験から培われた特徴で、横側の逆流防止のエア抜きの部分や段差のある部分などを、効率的に清掃できます。

過去にはケース付きのストレーナーブラシなども使ったことがあるのですが、自分の使いやすいように細工した古歯ブラシがもっとも良いのだと勝手に思ってます。
家人も、時折このブラシで掃除しているようですが、先日、中に落とし込んでしまって取れなくなった、と泣きついてきました。私は自転車工具の中をゴソゴソ探して、先の折れたスポーク(自転車のホイールの放射状の針金)を一本出してきて、丁度クイっと曲がった先に引っ掛けて、引き出してあげました。曰く、以前私の留守中にも落としたことがあって、二人がかりで色々と試し、かなり苦労して取り出したらしく、あっさりと引き上げてしまった折れたスポークはなんかステータスが急上昇し、洗面台横のキャスターボックスに常備されることになりました。



自転車のスポーク達、曲がった先の丸くリベット状になったハブに固定する部分が折れることがある

寒の戻り

2014-03-21 23:38:57 | 双眼鏡 望遠鏡
というには、ちょっと時節が早いですが、今日は風が吹き、気温が低いのです。
数日間、ちょっと暖かい日差しが続き、昨日降った雨も冷たい雨ではなく、クルマの乗り降りで濡れざるを得ないときでも、そんなに肌寒さは感じず、このまま暖かくなるのかなぁ、とのほほんとしていたのです。

今夜は、一転、雲が切れて、雲間に星が見える夜になると、ちょっと持ち出した双眼鏡が、あっという間にくもりました。温度は低いものの、大気の湿度は明らかに増しているようで、折角星見の時間が取れたのに、ちょいと残念な気持ちで、薄着の出で立ちの私は、そそくさと屋内に戻りました。


軟弱化してるようです。

消費税増税前需要極大な日々

2014-03-20 22:09:57 | 日記
世間一般は、消費増税に向けて、いろいろ買いだめする動きが著しいようです。
先日もふと立ち寄った大型ホームセンターにて、日用消耗品の類に、大きく、「一家族様、12箱まで」と書いてあり、煽動目的のPOPでないとしたら、実際にそれ以上の個数を買いに来た購入者が居ると云うことで、恐ろしい限りです。というのも、大きなトイレットペーパーの箱詰め品にその文言は書いてあり、確かに毎日消費するものかもしれませんが、あの大きさの箱を12個というのは、保管スペースの問題があるとおもうのですが、一体どうしているのでしょう。また、倉庫型量販店では、平日だというのに、駐車場待ちのクルマの列が幹線道路まで伸びて、大渋滞を起こしている様子でした。駆け込み需要というか物欲というか、どこの店舗でも、買わなければならない気持ちを惹起するような宣伝文句が並びます。

根元の話になるのですが、私、消費税導入の折りには、直間比率を変えるという趣旨には賛成でした。付加価値税という外国のしくみについては、翻訳小説のおかげで馴染みがあり、また、所得累進課税というしくみは、行き過ぎれば、希望や野望を削ぐものだと思っていましたので。でも、今回の消費税率アップには、直間比率というそもそもの消費税導入の意義は、微塵も語られません。税収が足りない、福祉や景気対策に必要、そんなことばかりです。日本の経済の仕組みは、結構特殊だと思っていて、実際に、国債等の政府の借金が1000兆円を優に超えても、まったく脆弱さのカケラも見せないことが、その特殊さのひとつの証左だと思っています。思えばバブル期に、インフレーションする日本の経済の価値に一喜一憂したその経験が、グローバルな圧力に屈さざるを得ない経済政策を助長しているのだと思うのです。

東奔西走して買い漁る人たちを見ていて、そんなことを思うのです。

物干し台

2014-03-19 23:19:29 | 日記
まあ、お察しのことかと思いますが、最近、双眼鏡に関する記事が減少しています。
それにつれて、記事の更新も滞りガチになっていますが、日課のように、書き始めても、なかなかに脱稿出来ず、ほんにすいません。
いきなり訛ってますが、今日はそのような口調の方と半日過ごし、その影響を受けて、ちょっとコテコテになっているのです。
タイトルの物干し台というのは、某三脚が寝袋干し台と化しているという記事のあと、今日まで星見に参戦することがなく、一脚や、椅子のみで、ちらちらと合間に夜空を眺める日々が続いていて、ふとベランダのサッシの近くにそびえ立つ三脚君の勇姿をみるに、すまない気持ちが涌きあがってきた、その印象が、今日一日でもっとも悔悟する事だったからなのです。
もう少ししたら、一層活躍してもらうからねぇ、と無言で励ましてあげました。

転写

2014-03-18 20:02:54 | 脱線して底抜け
先日、船のことを話していて、昨今の旅客船の内装についての話になりました。
木の温かみが良いという話題でしたが、実は旅客船では、防火の観点から、木はだんだんと使われなくなっています。かといって、樹脂や金属素材の無機質な触感では物足りなく、また、巾木(床からの立ち上がり部分に5~10cmほど施された横木)や腰壁に彫られた意匠(カーブやラインなど)が無いと、高級感にも欠けます。無機素材(鉱物)系の不燃ボードなどでは、そのような意匠造作は不可能ですが、高級船室などでは、任意に成型可能で、かつ木ねじが立つ、そんな防火内装建材があります。しかも、表面には自然な木目が印刷されており、手触りもほんのりと暖かく感じます。これは転写という技術が使われた印刷で、フィルムなどの表面に、インクジェットプリンターなどで、顔料、染料で木目、石目や様々な模様を描き、そのフィルムを印刷したい素材に密着させ、加熱圧締して、素材の表面に模様をそのまま定着させる方法です。
昔、マーブル模様などを水転写という方法、水の表面に数種の顔料で模様を描き、その水面に浮いて描かれた模様に、曲面の被塗物を静かに沈め、複雑な曲面にも精緻に模様を転写し、その後、乾燥、上塗りサーフェサーなどをコーティングする技法が小物中心に使われていましたが、フィルム転写はフィルムと被塗物の間を抜気することで、密着を高め、鋭角で細かいリブなどにも充分追従して、フィルムに印刷された図柄を転写します。
その昔、駄菓子のおまけで、セロハンに図柄が印刷され、何かに重ねて爪で擦ると、図柄が転写される玩具がありましたが、その発展形です。工業化されたのは印刷による図柄ではなく、数十色が揃ったカラーシートフィルムをXYプロッターのような機械で、任意の形状、文字などに切り抜き、それをアプリケ-ターフィルムに配置して簡単にロゴなどを貼れるようにしたタックシートカラーの方が早く、その昔、JRなどのロゴが変わったときに、大規模に採用され、ごく短時間で全車両のロゴ変更を行ったことが知られて、一気に普及し、運送会社のロゴや図柄は今は全数そうなってます。
フィルム転写の優れたところは、組み合わせる素材にコーティングする塗料との組み合わせ相性が抜群なところで、複雑な多角形のアルミ支柱などでも、石目などを転写すれば、まるで御影石を精緻に削りだしたような見た目が得られ、手触りこそ硬質感に劣りますが、素晴らしい仕上がりです。木目の場合、平板は転写に敢えてこだわることなく、ダイノックシートなどの壁紙の発展形が手軽で良いのですが、真空加熱転写の凄いところは、複雑な形状への追従性であり、装置の大きさの制約から、さほど太いものには施工できないのですが、通常のアルミ建材には充分で、高コスト(手間がかかる)が何とか解消されればもっと普及するとは思うのです。

潜水艦

2014-03-17 22:23:21 | 脱線して底抜け
古くは、漫画の潜水艦(サブマリン)707や、映画、眼下の敵など、潜水艦に関するお話しには、目を輝かせて接する子供だったようなのですが、少し長じて、潜水艦乗りに憧れるわけでもなく、同じように原子力潜水艦ノーチラス号のドキュメントを読み、シービュー号のプラモを作り、とごくフツーの少年っぽいこともしてましたが、完成したシービュー号のプラモにマブチの水中モーターを付け、銭湯で遊んでいたら、底の釜の方へ入っていって、後日、銭湯のオヤジさんに怒られながら、取り出してもらったりしたのは、フツーではないのかもしれません。
以前に、このブログで、とある写真の稜線のシルエットを伊400の艦橋に喩えたりもしましたが、フルボディーの潜水艦の模型はともかく、メインで作っていたウォーターラインシリーズでの潜水艦は、喫水線上の造形のみなので、大きさ、形、構造とも、他の水上艦船に較べてしょぼく、どちらかというと人気は無かったのですが、私は、全種コンプしたり、わざわざUボートをスクラッチしたりと、ちょっとこだわっていたのかもしれません。
で、


先日より、艦これというブラウザーゲームを片手間にやってるのですが、潜水艦狙いをしていたら、こんな事になってます。
艦これでは、最大4つの艦隊の同じ隊に列しない限り、同じ艦を複数保持出来るのですが、手に入る潜水艦を集めようとしたら、比較的出やすい伊168だけが増殖しました。
まあ、上の編成表だけではインパクトがありませんが、それぞれの艦船を擬人化した、艦娘絵の、それも、中破絵で上記の艦を並べると、冗談抜きに捕まりそうです。