テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

馴染んでいたもの

2014-03-01 23:35:36 | 日記
ちょっと前から、いつも嗜んでいる煙草の銘柄のデザインが変わる、とパッケージに書いてありました。なぜわざわざ変更するのかはともかく、思えばもう30年ほどまえから、ショートホープに変えて、ずっと馴染んできたデザインでしたので、さほど大きな変更が無く、ちょっとほっとした気持ちです。
ちょうどその頃読んでいたジャズピアニストの山下洋輔のエッセイのなかで、外国の知人から、「あなたはホープという良いタバコを持ち、日毎の定例を楽しんでいる」という書き出しの手紙をもらったという逸話があり、それまでオッサンくさい代表のようなイメージしか無かったショートホープを吸ってみようと思ったのでした。最初に買ったのは、京都御所のなかの、ビー玉瓶入りのラムネを売っていた売店で、気まぐれのようなものだったのですが、同道してた友人に「わ、なんでそんなん買うの?オレは知らんからな」と云われたのを憶えています。
タバコに関しての昔話は良く憶えていて、さらに遡れば、子供の頃、お使いで良く買いに行かされていたのが、家人の吸うひびきでした。ちょうど通っていた小学校の塀の前にある、タバコ切手からお菓子やパン、インスタントラーメンまでなんでも売ってたお店まで、よく硬貨を握りしめて行ったものです。グーグルストリートで確認してみたら、まだそのお店はあって、同じ並びの小さな文具屋さん(学校で使うものから、段飛び用のゴム、道に線を書く蝋石、プラモや庭球、蚕の幼虫と桑の葉っぱまで何でもあった)もまだ存在していて、子供の頃のイメージより随分こぢんまりしていますが、懐かしく思い出しました。
閑話休題、ショートホープはその味わいとともに、小さな厚紙の小箱に入っているのがお気に入りで、葉っぱの容量的には多いロングホープ(扇形の部分が朱色のデザイン)は、合いませんでした、なにより普通サイズのタバコより少し太くて短いので、吸うちからが少なくて済み、細長いタバコは、性に合いません。缶ピースや、ゴロワースなどの両切り(フィルターレス)はもっと吸うのがラクですが、慣れないと、葉っぱが口についてしまいます。変更後のパッケージには1957年より、と書いてありますので、この銘柄の経てきた年月の半ば以上を、つきあっていることになると知りました。