郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

広島にて⑤「広島平和記念資料館 その2『アメリカ合衆国の人から見てどうなの?』」

2023年09月08日 | 日記

つづいて「資料館」についてです。

 

7月に、児童と一緒に、某国立博物館に行ったのですが、英語表記のあまりの少なさに、「これでは、観光地にもならない。」

と思いました。

(そんなところも「人不足」なのでしょうか?)

 

今回、行ってみて、たぶんアメリカ合衆国(以下「合衆国」)の人が多かったように思えます。

 

館内のほぼ全てが「英語で併記」されているので、みなさん本当によく見ていました。

小学生くらいの子どもに、説明している親御さんもいました。

中には、あまりの凄惨さに耳を押さえてしまう子もいました。

 

このことにより、合衆国の中でも、「原爆の使用」に関して、様々な意見があるのかなと改めて思いました。

合衆国は戦勝国でかつ、日本を占領したこともあり、今でも様々な形で、政治的な圧力をかけることができます。

(間違いないですよね?政権与党のみなさん。)

 

「日本」に対して、私は合衆国の多くの「市民」はもっと差別的に日本人を見ているのかなと思っています。

それは日本が今でも「敗戦国」だから、仕方ないのかな・・・。

 

 

※革命家チェ・ゲバラが、キューバ政府の要人として来日し、スケジュールを変更してまで、来館した話は驚きました。

 そして、彼が「こんなことをされて、多くの日本人はなんとも思って(怒って)いないのか?」という発言は、多くの関係者を勇気づけたと思います。

 

 その後、彼は「暴力革命」を目指して「闘い続けて」夭折しました。

 

 しかし、彼の発言が、資料館の関係者を勇気づけて、一層の「平和的な発信」につながっているのは、管内における展示や外国語併記を見れば容易に想像できます。

 

 ある意味で、資料館の存在は、合衆国に対する「発信続けることによる復讐」とも言える気がします。

ただ、少なくても、この資料館に来た人の多くは、差別的なものではなく、

「原爆を使用した合衆国の市民として、この事実と向き合う。」

「世界で唯一の国で使われた兵器について、ただそのことを詳しく知りたい。」

 

そういうものだったのではないかと、私は来館された(たぶん)合衆国の人々を見て思いました。

 

(つづく)

 

 

-K.O-


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