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ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

芥川賞「火花」

2017年02月26日 21時14分09秒 | ジェンダー

 動画配信のナントカというどころでドラマ化された「火花」が、NHKで放送されるというのは、ちょっと不思議です。もしかして、ドラマ化の最初からNHKがかかわっていて、ということなのでしょうか? 

 又吉さんは確かに読書家でエッセーも書いていたけれど、小説がいいかどうかは、芥川賞取ったとはいえ、私には納得できないのです。ドラマにもなったので、書いてしまうけれど、最後の最後が、許せない。

 男性が、究極のお笑いネタで「豊胸手術」受けますか?それ自体が、セクハラとしか思えない。そんなラストに、幻滅しました。だから、閉店になる地元の本屋で最後に買った本でしたが、読み終わって図書館に寄付しました。

 ラストが許せなかったからです。

 LGBTで悩んでいてそういう手術を受けるならともかく、ただ笑いを取りたいためにそういう手術を受けるというのが、とっても許せないんです。そんなラストにしたこと自体、腹が立つ。だから、私はこのドラマを見ません。

 なんのために、普通の男性が胸を大きくするのか?女性になりたいからじゃないのに、手術をする美容外科があるんだということにも、違和感を感じます。

 どこかで、砂をかむような感じ悪さを覚えるんです。まさかと思うけれど、作者は女性蔑視している??性差別をお笑いネタにしている?見過ごせませんね。

 女性の胸というのは、ある意味、シンボルなんです、ある意味、聖域なんです。それを、彼は何だと思っているのか?女性の読者は、何も感じなかったのか?私はスルーできませんでした。以来、彼が出る番組に興味がなくなった。

 異物というだけではすまないという結末に、本当に考えて書いたんだか・・・。

 現実的に、お金が困っているそいつが、どうやって手術費用を捻出できたのか?あまりに突飛なラストに、正直幻滅しました。それでも、世にもてはやされて芥川賞作家になった彼。納得いかないのは、私だけ?

 まだ、柚月裕子の「臨床真理」のラストの犯人のオーラルセックスのほうが、ましですよ。

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テレビがテレビであるために

2017年02月26日 20時37分15秒 | 日常

 最近、なぜかつまらなくなった地上デジタル。このところ、よくBSを見ることが多くなりました。バラエティーやお笑いばかりの地上デジタルにはうんざりするのです。

 今日の「フルタチさん」は、たまたま見たのですが、けっこう面白かったです。

 昔、テレビは憧れでした。私の中では、今も憧れです。スマホでテレビを見る気もしないし、CSや有料のチャンネルを見る気はしません。せいぜいが、BSです。

 本当は、地上波で面白い番組を見たいんですよ。

 どういうわけか、私は和田アキ子とさんまは絶対に見ません。好きじゃないから。

 今期のドラマも、絶対に見逃したくないというのは、カルテットくらいかな。あの雰囲気がとってもいいし、すべて個性的な役者で、存在感がたまりません。あの番組のラストのタイトルバックの歌と映像は、必見、ぞくぞくしますね。

 演奏家にとって楽器は命よりも大切なものです。だって、ヴァイオリンって、自分の人生よりも長い間生きているんですよ。松たか子さん演じる第一ヴァイオリンの楽器は、相当な貴重品だと思います。予告でちょっと見たのですが、その楽器を盗むなんて、もう信じられないし、それで盗人が殺されてもしょうがないというのが私の考えです。命よりも大切なものを盗むって、とんでもないですから。

 アマチュアの私も、ヴィオラは手放したけれど、ヴァイオリンは19世紀末に作られたフランス製。当然、私よりも長生きしてます。自分が死んでも、誰かが使ってくれるというバトンをつなげる楽器というのは、素晴らしいです。

 すべての人間が、スマホに左右されますか?私はいやです。このままPCがなくなってしまう傾向にあるとしたら、インターネット自体、やめるでしょうね。

 便利と言いながら、とんでもなく世界を狭く不便にしているんじゃないでしょうか?映画は、映画館で見るものだし、スマホがすべてという生き方は絶対にしたくない。自分の情報を拡散されることに嫌気がさすのです。

 日曜日の夜9時から、何を見ましょうか。正直、見たいものがない・・・。テレビという媒体を、本気で考え直してほしいと思います。広告を集めればいいってもんじゃないし、制作費が足りないから何もできないわけじゃないでしょう。初心に戻って、がんばってほしいと心から思います。

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