動画配信のナントカというどころでドラマ化された「火花」が、NHKで放送されるというのは、ちょっと不思議です。もしかして、ドラマ化の最初からNHKがかかわっていて、ということなのでしょうか?
又吉さんは確かに読書家でエッセーも書いていたけれど、小説がいいかどうかは、芥川賞取ったとはいえ、私には納得できないのです。ドラマにもなったので、書いてしまうけれど、最後の最後が、許せない。
男性が、究極のお笑いネタで「豊胸手術」受けますか?それ自体が、セクハラとしか思えない。そんなラストに、幻滅しました。だから、閉店になる地元の本屋で最後に買った本でしたが、読み終わって図書館に寄付しました。
ラストが許せなかったからです。
LGBTで悩んでいてそういう手術を受けるならともかく、ただ笑いを取りたいためにそういう手術を受けるというのが、とっても許せないんです。そんなラストにしたこと自体、腹が立つ。だから、私はこのドラマを見ません。
なんのために、普通の男性が胸を大きくするのか?女性になりたいからじゃないのに、手術をする美容外科があるんだということにも、違和感を感じます。
どこかで、砂をかむような感じ悪さを覚えるんです。まさかと思うけれど、作者は女性蔑視している??性差別をお笑いネタにしている?見過ごせませんね。
女性の胸というのは、ある意味、シンボルなんです、ある意味、聖域なんです。それを、彼は何だと思っているのか?女性の読者は、何も感じなかったのか?私はスルーできませんでした。以来、彼が出る番組に興味がなくなった。
異物というだけではすまないという結末に、本当に考えて書いたんだか・・・。
現実的に、お金が困っているそいつが、どうやって手術費用を捻出できたのか?あまりに突飛なラストに、正直幻滅しました。それでも、世にもてはやされて芥川賞作家になった彼。納得いかないのは、私だけ?
まだ、柚月裕子の「臨床真理」のラストの犯人のオーラルセックスのほうが、ましですよ。