以前本屋で買った本、病院の待合室で読み、夢中になりました。
今日、休みなのでようやく残りを一気に読みました。
この本はすごいです!アメリカという国がよくわかります。今でも、人種差別は残っているのではないでしょうか?そして、もっと根深い女性差別。
きっと、アメリカは、日本を同じレベルでは考えていませんよ。人間としてというよりも、黄色人種の、白人よりも劣る民族として、無意識のうちに日本を考えているんだと思います。いまだに、KKKみたいな考えの白人が多いのですから。
それはなぜなのか?
人が人を支配する、これは絶対にあってはならないことです。文明国としてのアメリカが、奴隷制度を基盤として一流の国になったんですから。考え、信条は一流とは程遠い国ですよね。パイオニア精神って、先住民を殺すのが当たり前だったんですから。西部劇を見てごらんなさい、野蛮なのはどっち??
自分たちが暮らしていた土地を奪われるって、どういうこと?それを平然と、白人はやってのけましたよ。占領するということはそういうことです。
人が人を支配する。許されるわけはありません。
人種差別は本当に、なくなったのでしょうか?
日本もさんざん、差別を受けてきたほうです。オリンピックは、もしかしたら、白人のためのスポーツの祭典なんじゃないかと思います。日本人がメダルを取ることを常に阻んでいるんですから。
そして、男女差別。一夫多妻は最たるもの。女性を所有物と思っている男性は、まだまだ多い。
すべてをひっくり返したいですね。女のくせに、とか女はバカだとか。イブはアダムのあばら骨で作ったとか、宗教でさえこうですから。
この本を読んで、差別を受ける人間の気持ちがわからなかったら、人間としてどうなのかと疑います。人を売り買いすることの傲慢さ、無神経さ、残虐さ。だから、いまだに武器を持つことが平気な国、アメリカ。武器は、なぜ持つのか?自分を守るって、そりゃ、恨まれることをするから報復が怖くて守るんでしょう。
一人の奴隷女性の回想、数奇な人生をもっともっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。
大和書房 ハリエット・アン・ジェイコブズ著(堀越ゆき訳) ある奴隷少女に起こった出来事