なんということでしょうか。今朝早く、義母の従姉妹の方から電話があり、最近様子がおかしくて昨夜義母の家に行き、だんだんと具合が悪くなるようなので医者に連れて行くとの連絡でした。こちらからもなるべく早く病院にきてほしいということで、昨夜の酔いがまだ残ったまま、慌てて猫に餌や猫トイレ掃除をすませて、急いでむかいました。といっても急いでも、「特急わかしお」は1時間に1本、何とか9時の特急に乗ることができました。
大原についてからタクシーに乗ったら、たまに出会う運転手さんで、彼が従姉妹のSさんと母親を乗せて病院まで行ってくれた車だったのです。
電話では元気な声だとばかり思っていたのに、こちらが忙しさにかまけて出かけなかったその間に、こんなことが起きてしまうなんて。猫おばさんのはずなのに、ここ二日くらい家猫にも外猫にもえさをあげていなかったそうです。じっとダイニングの椅子に座って、ただぼーっとしていたそうです。彼女は朝から缶ビールを飲むアルコール愛好家でしたが、従姉妹のSさんに電話したとき、ビールがまずくなったといったそうです。食べるものもろくに食べないで、好きな缶ビールだけ飲んだ結果なんだと思います。ひとり暮らしは、健康管理が難しいです。果たして、退院してからもひとり暮らしがそのままできそうなのかしら、不安で一杯です。
くたくたの一日でした。明日は、義母の飼い猫2匹を連れて帰ります。
昨夜は初台の近江楽堂で、指板の幅が少し広いバロックヴァイオリンを使ったバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ全3曲を聴きました。
演奏者は小林瑞葉さんという、若松夏美さんのお弟子さんで、大学院在学中の指板の幅とそれに基づく運指を研究し、修士学位審査会で高く評価されたそうです。
近江楽堂は狭い会場で、フラットになっているので、座ってみていても奏者の運指まではなかなかわかりにくく、場所によると、顔までも見られないくらいの状況でした。でも、音の響きはよく、姿は見えなくても美しいバロックヴァイオリンの音色を堪能できます。昨夜は、親戚や大学関係者が多いように思いました。
OLCに参加しているとはいえ、はっきり誰とわかっていなかったので、初めて見た彼女は、とても細くてチャーミングでした。ちょっとおかしなたとえですが、森昌子と富田靖子を足して2で割ったような顔立ちにお見受けしました。
指板のカーブもあまりないほとんど平の状態なので、バッハの重音を弾くには便利なようですが、逆に、触ってはいけない弦にも簡単に触れてしまう可能性もあると思いました。現に、触ることを恐れたためか、一番高い音の弦に関して、たまに音がかすれたり雑音が聞こえたりしてちょっと気になりました。でも、ソナタ2番のアンダンテは、ものすごくよかったです。感動して涙があふれました。
彼女はもっとその楽器になれて、早くいろんなところで演奏をしてほしいものです。バロックヴァイオリンの暖かい音色に感動した夜でした。