那須から日光に架けて巨大レンズ雲出現

５月８日の空には、朝から午後まで、とても奇妙な雲が懸かっていました。
写真のように、北東の那須岳の方から南西の男体山方面に鉛色の氷の様な雲が橋のように一筋に伸びていました。
何か起こりそうな嫌な予感がしましたが、何も起こらずほっとしました。

また、今日の下野新聞の「県北・日光版」に８日発生した「県北で巨大レンズ雲」の記事が乗っていました。

大田原・那須塩原の上空、那須岳から日光男体山に架けて、巨大な帯状の雲が長時間滞留し、「まるでＳＦの世界みたい」と話題となりました。

宇都宮気象台によると、その形状から「レンズ雲」と呼ばれるそうです。
大気の層が安定し、その上空の風が強いとき、山を越える波状の気流によって形成されるとのことです。
気流の波の高い部分で雲が発生します。

同日は太平洋に低気圧が位置し、日本海に中心を持つ高気圧が本州を覆い、大気の状態は安定し、上空には、瞬間風速２０～３０ｍの非常に強い風が吹いていました。

県内では、那須・日光連山の風下でよく見られますが、今回の雲は、とても大型でした。

那須方面

塩原方面

高原山方面

鬼怒川方面

日光方面