検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

地位が人を育てる  連載小説256

2013年04月02日 | 第2部-小説
 公平の話を聞きながら将太は、人は変わるものだとつくづく思った。会社ではどちらかといえば控え目だった公平、カメレオンを飼うオタク的なところもあった公平は別人のようであった。

 いま目の前にいる公平は別人だった。地位が人を育てるというが公平は町をなんとかしょう。その責任をいま自分が担っていると十分自覚している。将太は公平と占部町の林業荒廃をなんとか食い止め、町を活性化させたい。その手段として7月1日から実施された再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度(FIT)を活用した事業をおこすことで可能だと話し合った。

 その初心を忘れず、貫徹していけば議会と多少のギクシャクはあるかも分からないが、話せば分かってもらえる。町を良くすることに反対する議員はいないだろう。そう思うと前途はようようと明るく見えた。