やまんばのひとりごと

あと何年 健康で生きられるかわからないけどその日まで この世に生きた足跡を残していきたいな。

ふせ

2022-01-15 19:25:29 | 日記
関東地方では何というのだろうか。穴の開いたところを当て布をして穴をふさぐことを。母親が九州出身なので 私が子供のころは方言がずいぶん入っていた。

接ぎあてかな。

夫の長袖のシャツの左わきの下が破れているのに 昨夜 気が付いた。
お父ちゃん このシャツ 寿命だよ。こすれて布地が薄くなって破けてるよ。

わきの下だから見えないから いいよ。 着続けるつもりらしい。
もともとは背広の下に着る上等な生地の開襟ブラウスだった。勤めを辞めて背広を着なくなって 春や秋のお出かけに 着て行くぐらいだった。

たぶん50年はたっているだろう。以前はクリーニングに出していたがだんだん手洗いから洗濯機に変わって行った。それとともに だんだん布地がそぜて 柔らかくなっていった。最近はうちの中で着ることが多かった。

それならば 私はふせをしよう。

胸のポケットの生地を取り外し裏に当てて 細かく縫っていった。表から見て違和感のないように格子の模様も一致するように縫っていった。30分後 完成。

夫のところにもって行って ほら 破れていたところにふせをしたよ。
ン?ふせ? 彼は三代続く江戸っ子だから ふせがわからないらしい。
オーきれいになってるねえ。ありがとう。これであと10年は着られるなあ。
え? そのころあなたは95歳ですけど。

私はこんな仕事が好き。タオルを使いすぎて薄くなったところに当て布をして 再利用するのも大好き。

Tシャツが汚れたところに当て布をして そこに絵を書くのも好き。

母が 忙しい中そうやって再生しているのを子供のころから見ていたので破れたらすぐ捨てる気にはなれない。だから夫が愛着のあるブラウスを まだ着るというのを聞いて うれしくなった。

断捨離? うちは ない ない。