やまんばのひとりごと

あと何年 健康で生きられるかわからないけどその日まで この世に生きた足跡を残していきたいな。

離婚したいと思った時

2022-01-12 18:34:36 | 日記
56年目に突入したわれら夫婦の歴史の中で 何回 離婚しようと思ったことか。

わたしは 子供二人抱えてもやって行けるだけの生活力はあった。
男性並みに働いているのに うちに帰るとすべての仕事は 私がやるしかないのだ。夫は帰ってきても新聞読んだりテレビを見たり まして子供の面倒は見ない。何でもかんでも私が一人でやった。

やって というとどうやればいいかわからないという。
掃除してというと 自分の部屋だけやって やったことにしてしまう。 
洗濯して ちょっと手が離せないから 干してね と言っても どうやって どこに干すかといちいち聞いてくる。

それなら自分でやった方が速い。 だんだん何も頼まなくなった。

給料は全部封を切らずに渡してくれた。

その中で私の考えで旅に出たり 相談せずに高額なものも買った。
喧嘩をすることもあったが 毎日が目の回る忙しさだったので 何事も深く考えなかった。 一時 離婚も考えたが 踏みとどまった。母が生きているうちは悲しませたくないの一心。夫を戦争で亡くし 日本に引き揚げ 無から私たち5人を育ててくれた母にこれ以上の悲しみを与えるわけにはいかなかった。

そのうちお互いに年を取り 性格も丸くなった。 時間ができた夫は 家事を進んでやるようになった。自分で工夫して料理もするようになった。
85歳になった現在は お互いを頼りにして暮らすようになり あと何年生きられそう?とお互いに 気遣うようになった。

昔 離婚を考えたことを 今は笑い話になっている。