5月3日 (土) 雨のち曇り
毎日がゴールデンウィーク見たいな生活でも予定がいろいろと
あって急に出掛けると言う訳には行かず、前から予定していた
シラコバトをみに行く日をこの日に決めていました。
生憎の雨降りです。
同行4人、天気予報の10時頃には雨も上がると言う情報を
信頼して、雨支度でとことこと出掛けました。
葛西臨海公園まで行って様子を見る事にしていましたが、雨は
本格的になりましたので兎に角、三郷まで行きますと心持ち少し
小降りになったようです。
傘をさして雨の中を、とぼとぼと昨年の記憶を辿りながら、あ
ちらこちらと歩き、やっと見覚えの有る養鶏場を見つけました。
見ると昨年5月5日に来た時に止まっていた電線に今年も一羽
が止まっています。嬉しくなりました。
昨年は一人で来たので居なくても自分だけのことですが、今回
は3人を案内しているので責任を感じます。
雨なのでカメラを出す事もせず、眺めるだけと思っていました
が、同行のO氏が早速にカメラを取り出してパシャパシャ写し始
めると、こちらも気が気でなくなり、やおらリュックからカメラ
を取り出します。
カメラを出した途端に鳥が飛び立つ事は良く有ることですが、
この時も、そうでした。鳥独特の霊感でレンズに危険を感じる
のでしょう。
やがて戻って来て今度は少し離れて養鶏場の向こう側の電柱に
三羽が止まりました。
今度は大丈夫ですが、相変わらずの雨の中です。レンズも曇り
ます。凄いピンボケ写真になりました。
それに天辺の一羽は後ろ向き、他の二羽はそれぞれ半分くらい
が電柱に隠れています。
余りのひどさに昨年の写真を載せます。仲睦まじい二羽です。
電線の一羽です。
雨の中でも何とか目的のシラコバトを見れた事で満足です。
この鳩は、局地的にしか棲息していないので日本では他の地
で見る事は殆ど不可能です。
埼玉県の県の鳥に指定されているので、埼玉県にもっと頑張
って保護して貰いたいものです。
嘗てこの地域には養鶏場が多かったので、シラコバトも居心
地が良かったのでしょうが、養鶏場が最近めっきり減少した事
と鶏舎がオープンでなく鶏卵生産工場化して密閉型になったの
でシラコバトも、おこぼれの餌が採れず棲息出来なくなり、そ
の姿を見る事が出来なくなりました。
ポッポツポ はとポッポツポ と唄われる童謡の鳩は、この
シラコバトです。
昨年は良く晴れていましたので、この声を聴き探す事が出来
ました。
雨も殆ど上がりました。途中でオオヨシキリの声を聞き、飛び
立つ姿も見ました。これも昨年と同じ場所でした。
まだ、この辺は自然が残っている事を嬉しく思いながら午近く
の電車で葛西臨海公園へ向かいました。
この鳥類園の池では、シギ類が見られました。
お腹を黒くして夏姿になったハマシギです。
嘴が長く下に湾曲しているチュウシャクシギは長い嘴を使って
泥の中のゴカイやカニを食べます。体長42Cmの中型のシャク
鴫です。
飾り羽をなびかせて♀にアッピールするコサギの♂です。
ハマシギとキアシシギの群れの中にキョウジョシギ
(京女鴫または狂女鴫)が進入して来ましたが争いになりません。
この鳥は石をひっくり返して、下にいる虫や小動物を食べます
ので英名では、Turnstoneと言います。
比較的珍しいオオハシシギです。体長29Cmでシギの中では
中型です。
脚の黄色いキアシシギです。体長は25Cmです。
キアシシギより10Cmほど大きいアオアシシギで、脚が
蒼色で、グリーンでは有りません。
再びオオハシシギです。繁殖地はシベリア北方地帯で日本
には旅の途中に寄りますので滞在期間は長くありません。
夏羽はお腹が赤くなります。
鳥も頭がかゆくなると脚でかきます。
ふと後ろを見ると桐の花が咲いていました。
海に出るとカンムリカイツブリが、ぽつんと一羽浮いて
いました。
曇り空の下をコアジサシが飛んでいました。
アジサシの中でも嘴の黄色く小型(体長28Cm)は、
コアジサシで、嘴が黒く大形(35.5Cm)の種は
アジサシです。良くにているので大きさと嘴の色で見分け
ます。
雨の中の出発でしたが、午後は完全な曇りだけとなり15時
過ぎ気持ち良く帰途に就きました。
その時の話に、カラスにカメラを向けたら、ほとんど逃げていくって。あのからすが?????
ゴミをあさっているとき、人間様が傍を通っていても動かないカラスが、カメラを向けると逃げていくって。すごいと思いました。
ちょっとした油断が、その生き物の生命を奪ってしまいますから絶えず緊張しています。
その為に神様は、周囲に気を配れるように進化させて下さいました。
その点、高度に進化した人間は助け合いの精神を授かり幸せです。