はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

ホシガラスがタゲリを探しに行き、その結果は?

2009-12-27 18:21:06 | Weblog
 12月25日 今日も晴れて風も無く暖かくなるとの予報でこの日も
一生懸命働いている人もいるのに申し訳無いとは思いつつ出掛けました。

 今日はタゲリを見に行くグループが有りましたので厚かましくもお仲間
に入れて頂きました。皆さん熱心で気持ちの良い人ばかりです。

 茅ヶ崎駅からバスに乗って、千の川の近くで降りました。
 千の川沿いに歩きますが鳥影は少なく、目に入るのはハクセキレイ・
ムクドリとスズメぐらいです。
 それでもそのうちにいろいろと出て来るで有ろう、今日の主目的はタゲリ
なのだと胸に大きな期待をしてゆっくりと歩きます。

 ムクドリです。ムクドリは適応性の強い逞しい鳥です。恐らく地球最後の
日まで生き延びることでしょう。



 建物の屋根にチョウゲンボウの若鳥が、ぽつんと止まっていました。
 見るからに幼い顔をしています。いかにも暖かい日射しを楽しむかの
ように日向ぼっこのようです。



 日向ぼっこに飽きたのか下に降りてフォークリフトの前で砂浴びを
始めました。それから間もなく飛び立ちました。その瞬間です。



 近くにホオジロの群れがいますが枝が邪魔になって良く写せません。



 千の川沿いに歩くとやがて小出川に出ます。少し広くなります。
 今年はツグミの渡来が遅く12月になっても余り見かけませんでした。
 最近になって漸くぼつぼつ姿を見せて呉れるようになりました。
 ツグミを見ると、いよいよ冬到来を感じます。この鳥は昔、霞網で沢山
獲られて焼き鳥にされたものです。時代は変わるものです。良い事です。
 河川敷におりました。



 オオバンが泳いで来ました。嘴の白がはっきりしています。 



 住宅地の植え込みにカワラヒワの群れが騒いでいます。ひとしきり騒いで
キリリコロロロロと鳴いて飛び立って行きました。



 川にはコガモが出て来ました。カワセミが傍を駆け抜けて行きます。



 河川敷の草地にバンが歩いていました。向こうを向いているので赤い嘴
が見えません。内気なのでしょう。



 小出川に出ると矢張り鳥影が多くなります。コガモの夫婦です。



 最近、マガモと思うと良く交雑種のマガイマガモに出会います。所謂
アヒルマガモです。真性種に比べると少し大きく不格好です。
 然し、これは真性のマガモです。前を行くのは♀です。
 マガモも♂が三泳ぎ下がって泳ぐようです。最近の風潮でしょうか?



 ヒドリガモが河川敷の草地に上がっています。鴨の中でもこの種類は
良く陸に上がります。陸地の草が好きなのでしょう。時には大きな群れで
上がって菜食したり日向ぼっこをしたりしているのを見かけます。



 中には、ぽつんと川の中で泳いでいる仲間もいます。



 対岸に古武士のようなアオサギが佇んでいました。鷺類の中で最大級の
種です。翼も広く飛んでいる姿は優雅ですが、佇んでいる姿は余り美形で
は有りませんが、これが良いと言う人も有ります。人様々です。
 ただし、この鳥が羽を乾かしている姿はカワウのそれに比べると滑稽です。



 小出川の数少ない中州にイカルチドリの番いがいました。何故か
離れています。喧嘩でもしたのでしょうか?それともまだ恥ずかしいので
しょうか?
 イカルチドリを見ながら土手に座って昼食にしました。





 近づいたと思うと背中を見せて川の浅瀬に仲良く入って行きました。

 お昼が終わって立ち上がると近くの畑の植え込みにホオジロの群れが現
れています。全部で6羽でしたが3羽しか写せませんでした。



 この川には必ず居るイソシギが見えないと思っていたら、やっとの
お出ましです。絶えず尾を上下に振って歩く姿が特徴です。



 これで千の川から小出川にかけてのコースで見られる鳥は少ないながらも
大体見られましたので、これから本命のタゲリです。

 この段階で36種でした。まずまずの成果と思います。

 それにしても種類は出るものの個体数は格段に少ない感じです。
 温暖化の影響も有るでしょうが、それ以上に自然環境の悪化が大きな原因
と思います。
 1970年を境に石油加工製品の氾濫で、生活面は向上したものの
ナイロン製品やポリ袋、ペットボトルなどの廃棄物は、昔のように木や土など
自然物を加工した製品を廃棄してもやがては自然に還った時代と違って、ほぼ
永久に融けない為、地上は勿論、川でも海でも汚染が進行しています。
 その為に、川や海では水生植物が育たなくなり、これを食料にしている
魚や鳥などを始め多くの水生動物の成育に大きな影響が出ています。

 人間の住んでいない極北等では島に溢れる程の鳥が生息しているのに
少しでも人間が住んでいる場所では動物たちは恐怖に満ちた生活を余儀なく
させられています。

 確かなデーターが無いので確たる事は言えませんが地球上に飛び交っている
電磁波の影響も有るような気がします。
 高圧線の傍では鳥が少なくなっている事も或いはこれを物語っているかも
知れません。

 何れにしたも石油加工製品の廃棄についての規制措置を地球規模で法令化
する必要が有るのでは無いでしょうか?

 それは兎も角、タゲリです。小出川を離れて寒川方面に向かいます。

 みんなで同じ行動をしても効率が悪いので、二手に分かれて探す事にして
どちらかが探せたら携帯で連絡し合う事にしました。
 然し、広い区域を探しても探しても見当たりません。携帯も鳴らず、発信
も出来ません。

 以前は、この地区では普通に沢山の群れを見られたものです。それが
どうしたことでしょう。

 タゲリは土壌中の小生物を餌にしているので、それには田が湿っていなけ
ればならないのに見ると田が乾いています。それと最近は稲を機械で刈るので
刈り株が低くてタゲリが姿を隠す余地がありません。
 タゲリは警戒心の非常に強い鳥なので、これを考慮しなければならないと
思います。
 又、最近は人手不足で機械農業となるので、燃料の漏洩や匂いの残存も
影響が有るような気がします。

 タゲリが居ないことでいろいろと考えさせられました。

 9時半から15時まで良く歩きました。お陰で少々疲れました。

 それでもそりなりに充実した一日を過ごす事が出来ました事を主催者に
感謝する次第です。