はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

ホシガラスの鳥見

2009-02-09 12:47:54 | Weblog


 ホシガラスの鳥見は目的の鳥に良く振られます。
 このところ、振られ放しで散々です。80歳を目の前にして
他人から見れば良い年をしてと笑われそうです。
 それでも、これが元気の因と性懲りもなく全部で7Kgもの
機材を背負って出掛けます。
 車の運転をしない人間には結構な重荷です。
 然し、ぼつぼつ考え時と思っています。いつまで続けられる
のでしょうか?

 2月6日  毎週、日・月・火・水・木・土は予定が入って
いて、よほどで無いと変更しないようにしています。

 金曜日は比較的空いている日ですが、この日は朝にコイカル
の情報がメールで入って来たので落ち着きません。

 コイカルはアトリ科の鳥で嘗ては葛飾の水元公園のユリノ木
の並木に常連としてイカルに混じって必ず見られたものです。

 94年の秋ですから15年ぶりの再会と思い2時間半の行程
を、ものともせず出掛けました。

 大きな公園でした。80haもあるとのことです。

 入園して暫く行くとユリノ木がありましたので、ここだなと
思って暫く待っていましたが、来るのはカワラヒワとコゲラに
シジュウカラだけです。

 風が強いので広場では凧揚げをしています。
 仕方なくコゲラを撮りました。



 ユリの木はあるものの、どうも目的の場所では無いようです。
 案内図を見ると、もう一カ所別な場所のようです。
 とことこと歩いて行くと、カメラマンが2,3人いますので
聞くと午前中は見られたとのことで風が強いので午後は無理かも
知れないと、つれない話です。

 すぐ傍にシメが来ましたので撮ってあげました。シメは人怖じ
せずに近くへ来ます。口の中に何かの実を頬張っています。



 ユリノ木の近くへ行くと、お菊二十四ーーとイカルの声がします。
 然し、コイカルは居ません。

 暫く粘っていると何十羽と言うシメの群れが降り立ちます。
 その中にはイカルも居ました。



 飛んだ瞬間ですが、木陰で暗いのでぼけぼけです。



 結局三時間ばかり園内をうろうろしましたが、目的のコイカル
には会えず諦めて帰ることにしました。風が強く体感温度は冷え
切っています。
 すると、木の枝に白い物が見えます。見るとアトリの群れです。
 30羽ほど居ます。その極く一部です。







 アトリは体長16Cmで雀より少し大きめで、冬になると低地
へ降りて来ます。夏にシベリア方面で繁殖します。
 時には秋に何万羽と言う群れで飛来することもあります。

 別の地上に降りて草の実を漁っていました。



 遂にコイカルには会えず空しく帰ることになりました。
 相手は何と言っても羽のある生き物です。仕方ありません。
 白い月が見送って呉れました。



 2月7日  先日、見に行ったアカガシラサギを友人に案内
するべく午前中の吹き矢の練習から引き続き出抜きました。
 前日、15時半頃見られたとの情報で、その時刻に合わせて
現地に到着しました。
 14時50分頃、池の奥の方から飛び立ち隣の池の方に行き
ました。





 然し、それだけでした。ここでも約2時間待ちました。
 居合わせたカメラマンが、アカガシラサギは本当は赤毛白鷺が
訛ってアカガシラサギになったのだと得々として話すので、一瞬
そうかなと不満足ながらも納得しましたが、大いに疑問でした。

 どうせ帰ってから調べれば判るものと聞き流して置きました。

 近くにカワセミが来ました。小魚を狙っていますが余り器量は
良くありません。







 今日も振られました。午前、午後とで少し疲れました。
 もう一日、頑張らなければなりません。

 帰ってからアカガシラサギを調べると矢張り、赤頭鷺でした。
 冬羽根は地味ですが、夏になると頭から首、胸にかけて赤褐色
になりますので、そのように言われるのでしょう。
 学名も種名がバッカスになっています。
 英名では中国の沼に棲む鷺となっていました。

 2月8日  良く晴れて予報に反して風も弱く絶好の鳥見日和
です。
 定例の酒匂川の探鳥会の日です。

個人的には90年12月に初めて訪れてから今日で87回目に
なります。
 この定例探鳥会も03年11月から始めて43回目です。
 この間、参加者は延べで62名、457名になりました。
 嬉しいことです。この酒匂川で見られた鳥は136種に及び
ました。

 振り返って見ると90年12月の頃と比べて現在は種類こそ、
それ程変化が無いものの個体数には格段の違いがあり、隔世の
感です。

 それは兎も角、何時もと同じ時間で同じコースを歩きます。
 参加者は9名です。少し寂しい感じです。
 川には鳥影が少なく、芦原ではウグイスの笹啼きがします。
 
 アカハラが木の枝に止まっています。細い木の枝が邪魔します。



 そのうちに目の良い人がベニマシコの雄雌を葦の間に見つけ騒然
となりました。目の良い人は羨ましいです。
 ベニマシコは絶えず動き回り、瞬時もじってしていません。
 結局、ちらっと見ただけです。

 ここでは93年12月23日以来です。思いがけない嬉しさです。

 ダム湖にはオオバンが沢山います。オオバンはクイナの仲間です。



 ホオジロが居ます。





 中州ではイカルチドリが、止まったり動いたりしています。



 今日のお目当てのウミアイサとホオジロガモには遂に会え
ませんでした。
 この時期の常連である、カワアイサは♂5羽と♀17羽が
仲睦まじく泳いでいました。





 見られた鳥は55種でした。冬の季節はこんなものでしょう。
 珍しくベニマシコが見られた事で満足して14時半に鳥合わせ
をして解散しました。