はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

今年も富士山五合目奥庭へ行きました。

2007-07-22 15:44:37 | Weblog

7月20日6時半に藤沢を出発して富士山五合目にある奥庭荘へ向かいました。
曇り空ですが標高2000mは雲の上と期待しました。微かな望み。

途中、須走り口にある浅間神社に寄りました。ここは探鳥発祥の地に近く、今で
も探鳥地になつていますが、今日は大変な曇りでキビタキの声が聞こえたぐらい
でした。針闊混交林ですので鳥の棲むには好適ですが、余りの暗さで見えません。

山中湖へ向かうに随い霧が濃くなって来ましたが折角なので大洞山麓の水場にも
よりました。先客は二人だけでしたが、オオルリの♀♂がちらっと見られただけ
でした。30分もいないで引き揚げました。

10時半少し前にスパルラインに入りました。霧は濃くなるばかりで気が重い事。
一合目 10時40分  1405m
二合目    44分  1596m
三合目    49分  1786m
四合目    55分  2045m
この頃から空が明るくなり五合目近くなると流石に霧は晴れて青空が見えて来た。

五合目は、2305m 完全に晴天。11時04分に駐車場に入る。
凄い車の数。バスは何十台とも知れぬ数。

登山する人、観光だけの人、中国人を主に外国人でごった返しの混雑。

下山して来た人は疲れ果てた感じの人が多いが、年輩のご婦人は元気。
強い、強い、

近くでビンズイ、メボソムシクイが啼いていた。気温計は30℃を指していた。

約一時間ほど、ぶらぶらして目的の奥庭荘へ戻り昼食。

水場には、ぼつぼつ鳥が来ている。水飲みと水浴び。

鳥の種類は毎年大きな変化なし。今回で10回目であるが、だいたい10~15
種くらいである。

水浴び後の姿は余り感心しない。
ルリビタキ♂の水浴び後。


次は、ゼニトリ ゼニトリ と啼くメボソムシクイ(ウグイスの仲間)


少し綺麗になったルリビタキの♀


大分綺麗なルリビタキの♂。但し、この個体は脚に調査用のリングをはめられて
いました。


ルリビタキ♀の入浴。凄く乱暴です。


ウソの♂が来ました。


ルリビタキとウソは入念に水浴びします。傍でウグイスが啼いていますが、彼ら
は無精なのか水浴びをしません。砂浴び族なのかな?

メボソムシクイが来て水浴びをしたり、羽繕いをしたりしていました。
枝に止まってポーズをして呉れました。




水の中で仰向けになっての入浴です。気持ち良さそうです。


終わっての羽繕いです。


ヒガラも来ました。身体が小さいので水浴びすると直ぐにびしょ濡れです。
ぐしやぐしやになってしまいます。


ウソの水浴び三態です。






15時40分の富士山頂です。


間もなく、傘を被り始めました。16時14分です。


明日は雨かも知れません。

夕方、ホシガラスが飛んで来ました。もう暗くなっているので折角の姿が良く
判りません。




今日はホシガラスが最後になりました。

山の宿で水は総て下からポリタンで運ぶので、お風呂は有りません。
従業員も夕方には下に降りて夜は、ご主人だけが残りますので夕食も早めです。
17時には食べなければなりません。

夜が長いので持参の大分の焼酎、安心院蔵(あじむぐら)を飲みながら、富士
登山に来たが、体調悪く断念した横浜の女性も入って歓談。

今夜は我々一行5人の他は二人だけで、静か。明日は20人と40人の団体
とのことで今日で良かった。

夜中には矢張り、雨の音がしていたが朝になると霧が風に流されているだけ。

然し、これでは鳥たちも近くの木の葉をしゃぶれば水分が取れるので水場へ
わざわざ来る必要が無い。

案の定、10時頃まで何も来ない。
10時頃から少し雲が切れて青空が出て来たが、山頂は依然として雲の中。

その頃から鳥もぼつぼつ来始める。

先ずはヒガラ。


そしてウソ。


昨日ちらりだった、カヤクグリが来て暫く水浴びをしたり近くの枝で羽繕いした
りしていた。








鳥も少ないので付近を散策する。シャクナゲが咲いていた。


名前の判らないヤナギの仲間が盛んに柳絮を飛ばしていた。




富士山にはオンタデが多く、斜面を駆け上るように繁殖している。


アカバナイチヤクソウと思われる花。間違っていたら誰方か教えて下さい。


高山帯に多いコメツガ。


溶岩の地面には、そこいら中にコケモモの群落。小さな可愛らしい花も見られ
ました。


11時半になると、団体さんが到着するので早めに引き揚げる。
駐車場から500m位、下った所に奥庭荘があるので行きは良いが帰りは上り
なので、カメラや機材を持っていると大変なので、宿のクルマで送って頂くよ
うになってしまった。昔はふーふーでも歩いたが、クルマが楽になって来た。
道路の状態がボデーの高いクルマでないと走れないので仕方ない。

山頂は見えないものの、明るさのある五合目を下り、三合目の近くになると霧
が沸き出し飛行機が雲の中に突っ込むような感じで走る。

対向車線をどんどんクルマが登って行く。恐らく昨日の我々のような不安を
抱きながら登って行くのであろうと思う。

下界に降りて間もなく富士浅間神社をお詣りする。
ここも樹齢何百年と言うスギやヒノキが亭亭として空に伸びている。

境内はその為、鬱蒼としていてその奥に本殿が荘厳に鎮座している。

須走りの浅間神社より大きく、どのような関係にあるのか神社の人に尋ねたが
関係無いとのこと。
ここのヒノキの皮を伊勢神宮に使われているとのこと。樹皮を剥いだヒノキが
所々に見えた。

帰りも洞の水場へ寄ったが、出てきたのはシジュウカラだけ。
声は、クロツグミ・ミソサザイ・キビタキ・アカゲラ・アオバトが聴かれた。

暗くて感度を800に上げても、20分の1のシャッターではとても撮れない
ので、早々にして引き揚げた。

かくして17時03分、藤沢駅前に到着して解散。

見聞きした鳥は19種でした。