ニュースの中のJW

WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

証人たちの地域大会が当局の圧力によって中止させられる - ロシア・アルメニア

2011-06-26 06:54:29 | 迫害・反対
6月に開かれる予定だった地域大会のうちロシアで2ヶ所、アルメニアで1ヶ所が中止に追い込まれました。いずれも当局より開催施設に連絡があり、大会を開かせないようにという圧力がかけられています。遠くから会場に来たその前で入館が禁止されて解散させられるのはやりきれません。残りの大会がスムーズに行われることを祈ります。JW公式メディアサイトからの記事2本です。

■会場施設の持ち主に対して大会を中止させる圧力がかかる ― アルメニア JW media.org 2011/6/14

アルメニアのヴァナゾルで開かれる予定になっていた「神の王国が来ますように!」地域大会が始まるわずか数時間前に、証人たちは施設から立ち退くように強制された。施設の持ち主が契約を守ろうとしなかった結果、速やかに大会は中止となった。

およそ600人の証人たちが、6月10日から12日にかけて開かれる3日間の地域大会への出席を計画していた。証人たちがプログラムのために到着した時、会場は閉鎖されていた。施設の持ち主によると、もしエホバの証人に会場が使われたなら、会場を爆破するという電話が掛かって来たとのことだった。また彼は、アルメニア政府当局がエホバの証人が施設を使用することを許可してくれれば、いつでも使ってもらいたいと証人の代表者に話した。アルメニアで法的に登録されているエホバの証人の代表者たちが警察および地元当局と交渉したが、大会は中止された。

証人の代表者たちとの交渉で、ロリ地域の市長(ヴァナゾルの市も含む)は、彼が2011年6月9日に施設の持ち主に電話をかけて、持ち主に「エホバの証人に会場を貸した場合の結果を考えるように」と話したことを認めた。市長はその言葉は脅しの意味ではないとした上で、エホバの証人に反対する若者のグループの暴力が会場を破壊してしまう恐れがあったと述べた。市長は金曜日(大会が中止になった初日)の夜に、施設の持ち主に電話して、残りの二日間は大会を開くことに反対はしないと述べることに同意した。しかし、持ち主は証人たちに会場を提供しないことを選んだ。

今回の大会の中止は、2010年の地域大会で起こった信仰の自由の否定と妨害と同じパターンである。昨年、ヴァナゾル、ヴィムリ、ヤラヴァンでは、施設の持ち主にエホバの証人との契約を中止するようにとの圧力が掛かった。持ち主たちの多くは、恐れのため誰が圧力を掛けて来たを明らかにすることが出来なかったが、ある人たちよると、当局の代表者が政府の高官からの命令書を持って訪問したとのことである。2010年10月8日、アルメニアのエホバの証人は大統領セルジ・サルグシャンに対して、年一度の大会を平和的に行えるように協力して欲しいとの手紙を敬意と共に送った。また地方当局が、アルメニア憲法とヨーロッパ人権条約に則り、集会の権利を守ってもらえるようにとの願いも出した。


■サンクト・ペテルスブルグの二つの地域大会が当局の介入によってさせられる ― ロシア JW media.org 2011/6/21

ロシア連邦保安庁と地元当局からの施設管理者への圧力の証拠

ユビレイニ・スポーツパレスの管理者は、その会場で開かれることになっていた2つのエホバの証人の地域大会の契約を事実上取り消した。

エホバの証人は、「神の王国が来ますように!」地域大会への出席を、世界中の人々に招待している。そのうちの2つがユビレイニ・スポーツパレスで計画されており、1万3000人の人がサンクト・ペテルスブルグとレニングラードから集まると予想されていた。2011年4月15日に、証人が施設管理者と最終的に契約した時のことである。

しかし、ロシア連邦保安庁の代表者が2011年5月末にスポーツ施設管理者を訪れ、その契約書を渡すようにと要求した。その後すぐに、ペトログラスキー地域行政長コンスタンティン・ジェルデコフの署名の入った2011年6月2日付けの手紙がユビレイニ・スポーツパレスの管理者宛に届いた。手紙はエホバの証人の大会施設の利用について述べており、エホバの証人との契約を取り消すようにと指示されていた。

エホバの証人は、良心の自由と宗教団体法および文化スポーツ連邦法に則り、平和的に宗教的な集会を開催し、その目的のために様々な場所を(ユビレイニ・スポーツパレスを含め)使用する権利を持っている。しかし、2011年6月2日にユビレイニ・スポーツ施設管理者からエホバの証人の管理部に送られた手紙には、エホバの証人がこの施設を使用できない理由は、「メンテナンス」の心配のためと書かれていた。

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どの宗教を信じているかは年収に影響する?

2011-06-25 12:00:00 | 興味深い世界の宗教一般
儲かるという漢字が、信じるという字と者という字から成り立っているように、人を信じさせることが金儲けの基本であることは興味深いことです。さて、一部の宗教は露骨に金儲けの道具となっている訳ですが、今回の記事はそのことではありません。どの宗教が金を儲けているかではなく、どの宗教の成員が金持ちか、あるいはそうでないかということです。

The Pew Charitable Trusts という団体がアメリカでの主要な宗教と収入の関係を調査しました。

さて、その結果はいかに・・・。

KTXS.COM 2011/06/6

NPOの「宗教と生活」では、最近アメリカにおける宗教と富についての調査が行われた。

この国において、どの宗教がもっとも金持ちで、またどの宗教がもっとも金持ちでないかを知って驚くことだろう。

Pew Forumによって集められた情報を、GOODのメンバーたちが図表にまとめあげた。その図表では、年収 $30,000以下 (約240万)から $100,000以上(約800万)に分けて、14の主要な宗教に国民の収入が配分されている。

その結果はどんなものだっただろうか。

その宗教の成員がもっとも金持ちなのは、ユダヤ教徒とヒンズー教である。ヒンズー教は、成員の 65%が年収 $75,000以上でトップに来ている。ユダヤ人たちはその割合が 58%で2位に付けている。

我々はアビリンス・クリスチャン大学の聖書研究カレッジのクリストファー・ハットソンと話をした。宗教の教義が成員たちにどのようにお金を儲けるのかを教えているかどうか聞いてみたのである。ハットソンはこの二つの高収入の宗教に一つの共通の性質があることを見つけた。

「アメリカでは、ヒンズー教の成員の約40%は学士(大卒)以上の学位を持っている。これは驚くべき数字である。またユダヤ教でも教育に重きを置く傾向があり、成員は高い確率で大学院を卒業しており、これが裕福さに反映されている」とハットソンは述べた。

ヒンズー教とユダヤ教では、教育が共通の強い糸となっているようだ。ハットソンによると、それはまたもう一方の端のグループを際立たせるものとなっている。

調査では、成員たちの収入が最も少ない宗教は、歴史的に黒人クリスチャン教会とエホバの証人たちである。黒人教会で $75,000 以上を稼いでいるのはわずか 15%の人たちに過ぎない。それはアメリカ黒人たちに与えられている機会の少なさと大きく関係しているのだろうと、ハットソンは付け加えた。

エホバの証人では、年収が$75,000を超えている成員はわずか18%である。成員たちに注目してみると、全体の51%の人たちは非白人で、9%の人のみが大卒もしくは大学院卒である。

我々は、地元のエホバの証人の王国会館に電話をかけたが、反応はなかった。

残りのアメリカ・クリスチャン教会は14カテゴリーの4つを構成している。彼らの年収は、アメリカ国民の年収平均と同じである。31%の成員が年収$75,000を超えている。

マーティンはベルトウェイ・パーク・バプテスト教会の経済平和大学で教えている。プログラムでは、人々にどのように富と安全を築けるのか聖書から教えられる。

「宗教と教育は、ますます多くのクリスチャンたちに、将来の家計をコントロールする力を与えていくでしょう。疑問の余地はありません。聖書から導きを得られるのです。私はクリスチャンとして、与えられたものに対してのよき家令となりたいという、価値観と信念を持っています」と彼は言う。

マーティンは、クリスチャンとして、また経済平和大学の教師として生きることで経済的な安全を助けられている一方で、彼は成員に対して金持ちになることを教えている宗教を信じてはいない。

「生活において成功を収めた人たちは、持っているものや技術は与えられたものであり、他の人に対してそれを用いようとするだろう。与え、また与えられるものであることを理解している」と彼は述べた。

経済的な良い習慣がどこで培われ、なぜあるグループが他のグループよりお金を稼ぐのかに関わらず、誰でも我々が話した人たちはこのことに同意する。 「豊かに生活することは、どのくらいの収入があるかということとはほとんど関係ない。あなたがそれをどのように使うかにかかっている」
 
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地方都市を潤すエホバの証人の地域大会

2011-06-22 23:02:38 | 大会
さて、日本での地域大会の開催が近づいてきましたが、日本の新聞でそのことが話題になることはあまりないと思います。しかし外国、特にアメリカでは地方新聞がエホバの証人の大会のことを良く取り上げています。単に開催されるという情報だけでなく、それが開催都市をどのように経済的に潤すかが詳細に書かれているのです。そのような記事をいくつか紹介したいと思いますが、その前にJW.org の大会の検索を使って、世界でどのくらいの地域大会が開かれているかを調べてみました。エホバの証人の人数が多い国を1位から15位まで順番に並べてあります。

国名:最高伝道者数 - 大会数(*がある場合はおよそ) - 期間 
 
1.アメリカ合衆国 : 117万8349人 - 381回 - 2011年5月20日~2011年9月9日
2.ブラジル:73万3475人 - 411回 - 2011年7月1日~2011年9月30日
3.メキシコ:71万454人 - 299回 - 2011年7月22日~2011年12月9日
4.ナイジェリア:32万266人 - 241回 - 2011年9月2日~2011年12月16日
5.イタリア:24万3941人 - 100回* - 2011年6月17日~2011年8月26日
6.日本:21万8698人 - 48回 - 2011年7月15日~8月22日
7.ドイツ:16万5568人 - 30回* - 2011年6月24日~8月13日
8.コンゴ民主共和国:16万2533人 - 127回 - 2011年7月8日~2011年8月20日
9.ロシア:16万2182人 - 記載なし - 記載なし
10.ザンビア:15万9024人 - 114回 - 2011年8月5日~2011年9月30日
11.ウクライナ:14万9852人 - 39回* - 2011年6月24日~2011年8月5日
12.コロンビア:14万9812人 - 88回* - 2011年6月24日~2011年8月26日
13.アルゼンチン:14万2012人 - 30回 - 2011年9月2日~2011年11月25日
14.イギリス:13万3439人 - 30回 - 2011年6月24日~2011年8月2日
15.フランス :12万3444人 - 45回 - 2011年7月1日~2011年8月19日

こうしてみると、上位五カ国のアメリカからイタリアまではすごいですね。この5カ国だけで約318万の伝道者がいて、この夏だけで1432回の大会が開催されます。

アメリカに話を戻してみると、381の大会が98の都市で開催され170万人が集まると予想されています。証人を迎える側からすると、例えば同じ場所で3週続けて開催される場合、毎週数千人の人たちが集まってきてホテルやレストラン、地元の商店にお金を落としていく訳ですから、かなりの経済効果が期待されています。いくつかの地方新聞を紹介しましょう。

インディアナ州エヴァンスビル

この街では2週にわたってエホバの証人の地域大会が開催される。5~6000人の人たちが毎週ロバート・スタジアムに金曜から日曜まで来ることになる。
しかし、街の有力者たちは新しく市街地に出来るアリーナに、この大会を2012年も呼ぶことが出来るだろうか。

問題となるのは駐車場だ。有力者たちは今と同じように車を止められるといっているが大丈夫だろうか。

来年も彼らを呼び込むための交渉は水面下で始まっている。しかし、エホバの証人の中のある人たちはやはり駐車場のことを考えるだろう。

観光課のボブは、市役所の裏のスペースを駐車場として使えるとしている。
しかし彼は、新しいアリーナでエホバの証人たちがさらにお金を使うかどうかには言及しなかった。「おそらく今までと同じくらいの金額に抑えられると思います」と彼は言っている。

はっきりしていることは、1万1千人の人たちは食事をしなければならないということである。今までのスタジアムの近くのレストランは、新しいアリーナにこれまで来てくれた客を取られないかと心配している。経営者たちは、エホバの証人のためには価格を上げることは出来ないと述べている。それでも、街への経済効果は350万ドル(2億8千万円)以上あると見られている。

コロラド州ラブランド

今月、バドワイザー・イベントセンターではエホバの証人の大会が毎週末に開かれ、約3万人が集まり、1400万ドル(11億2千万円)の経済効果があると期待されている。

エホバの証人は5週にわたってバドワイザー・イベントセンターで大会を行う。6月の3週末と7月始めの2週末である。コロラドの別の地域大会会場はプエブロで、2万7000人が出席すると見込まれている。これは、アメリカ全土の98の都市で行われる381の大会の一部である。

大会の調整者であるディブ・グラルムによると、毎週同じ内容で話や劇や実演などが扱われる。「ラブランドと隣町のフォートコリンズは大会を快適に過ごせるリーズナブルな宿舎を提供してくれる」と彼は述べた

彼は「我々は、バドワイザーセンターとそのスタッフ、また地元のビジネスマンと良い関係を保ってきた。ホテルやレストラン、ガソリンなどへの経済的な効果はかなりなものだ」と語った。

しかし、エホバの証人たちが過去に続けてきた経済的な影響がどのくらいの数字であるかを明らかにはしなかった。

フォート・コリンズの観光局局長のジム・クラークは、この土地で行われている各種大会やイベントの出席者たちが落としていくお金の金額では、エホバの証人たちが最大であると述べている。

2009年から2010年の大会では1160万ドルがこの地方に集まった。今年は、5つの大会で1450万ドル(11億6千万)と見積もられており、大体、一回の大会で290万ドル(2億3千万円)が使われる。

クラークによると、出席者たちは平均$232を一日に街で使う。ほとんどの人は二日半滞在する。大部分のお金は、宿泊、食事、ガソリンに使われる。人々はあまり小売店で買い物をせず、イベントセンターに留まっているそうだ。

大会はラブランドで開かれるが、大部分の出席者はフォート・コリンズに泊まる。それは、証人たちとフォート・コリンズ観光局との間で、エホバの証人たちがフォートコリンズで一部のお金を使う代わりにそこの宿舎を利用するという合意があるからである。大会中は、事実上すべてのホテルが満室になるという。

観光局は今年の大会で4万6千ドルの予算を施設のレンタルや交通整理などに当てている。「出席者数は毎年安定しており、経済的には非常に重要である」とジムは述べた。

バドワイザーセンターの営業部長であるライアン・ヤングは、「全日のイベントは満員になることが期待されている。エホバの証人の大会は沢山の人をセンターに引きつけている」と語った。

「非常に大勢に人でいっぱいになるでしょう。ここ数年はぎっしりと人が詰まっています。それでも彼らは良くやっていますよ。観客数という点では、他の多くのイベントに比べて15倍は入っていますね」

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こうしてみると、アメリカ人の合理性がよく分かります。宗教感情よりも、数字でどのくらいの利益が町にもたらされるかを考えています。日本では受け入れ側はどのくらい経済効果を意識しているのか疑問ですが、実際に数字を出せば、かなり地元の経済に貢献しているかもしれません。







増加するエホバの証人への襲撃 ー インド

2011-06-10 18:37:32 | 迫害・反対
インドでエホバの証人たちが暴徒に襲われるケースが増えているようです。
JWオフィシャル・メディアサイトでもつい数日前にそれが取り上げられました。2011年の年鑑によると、インドの人口は11億6千万人で、33,089人の伝道者がいます。人口比率では3万5000人に一人のエホバの証人しかいません。そのインドで何が起こっているのでしょうか。

■エホバの証人を襲った暴徒たちが罪を免れている - インド

JW公式メディアサイト 2011/6/7

バンガロール(人口616万人ーインド第3の都市) -  インドのいくつかの州では、暴徒たちがエホバの証人を襲うケースが度々報告されており、それは増加している。彼らは20-50人で構成されているギャングで、よく知られているエホバの証人の伝道活動を少人数で平和的に行なっている時に、攻撃してくる。ある暴徒たちは、証人たちを殺すとかレイプするといって脅かした。

2011年3月26日、カルナタカ州の南部で、4人のエホバの証人たちのグループ(3人の女性と1人の男性)にある男が近づいて訪問の目的を訪ねたのは、近くの町マディキンで村の人々と友好的な会話を楽しんだ直後のことだった。

その男性は携帯電話を取り出して、バジラン・ダル (ヒンディの戦闘的組織)とジャグラン・ベリケの構成員たちに電話をかけた。やがて、50人もの人々が証人たちを取り囲み、3人の女性をレイプしようとし、男性を木に吊るし、灯油をかけて生きながら焼き殺そうとした。しばらくして警察が到着し、エホバの証人たちを取り調べのために警察署に連れて行った。4人のエホバの証人全員が逮捕され、保釈されるまで4日間拘留された。

2011年4月1日には、証人の「人権法律スタッフ」の一人と、他の3人の関係者(そのうちの1人はエホバの証人ではない)が、情報を入手するために暴徒活動が起こった土地に向かった。しかし、4人が帰る途中で暴徒たちに待ち伏せされ襲われた。証人たちは口汚く罵られ、ベルトや棒で打ち叩かれ、服を剥ぎ取られて公共の道路を半裸の状態で歩かさせられた。エホバの証人ではなかった一人は攻撃されなかった。その後、暴徒たちはいくつかのTV局に電話をかけ、来て起きたことをビデオに取るようにと言った。証人たちは警察署へと連れていかれ、暴徒たちによって捏造された証言によって有罪とされた。彼らは6日後に留置所から釈放された。

同じような出来事が同じ日に、州都バンガロールでも起こった。2人のエホバの証人が、ある男性と今日の社会で子供を育てることの難しさについて話していた。男性は初めは友好的だったが、その男性は友人に電話をかけ、証人たちがいる間に彼のアパートに来るようにと電話していることに証人たちは気付いた。さらに、その友人がアパートに到着すると、彼はさらに別の人たちにも電話し始めた。証人たちは起ころうとしていることを感じ取り、そこを平和裏に立ち去ろうとした。しかし、暴徒たちにそれを阻まれた。暴徒は2人の証人を叩き始め、近くの区域にいた別の2人の証人にも暴力を振るった。やがて、彼らは4人の証人たちを警察署へと引きずって行き、地元の新聞社に連絡を取った。警察署にいた暴徒の1人は、自ら自分のシャツを引き裂いて外に出て、改宗を断ったらエホバの証人に攻撃されたと話して回った。その男性はレポーターにインタビューされ、その作り話が地元のニュースに事件の内容として報道された。4人の証人は一晩を留置所で過ごした後釈放された。一人 10,000 INR ($226 アメリカドル)が保釈金として支払われた。

異議申し立てが3件の事件で提出され、警察による調査と暴徒による暴力行為に対しての起訴を求めている。これらの攻撃は、明らかにインドにおける憲法上の信教の自由を侵害する行為である。

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これらの事件を引き起こしているのは、ヒンディ原理主義者たちです。記事でも名前が挙がったバジラン・ダル(Bajrang Dal)とジャグラン・ベリケ(Hindu Jagran Vedike)は、ここ数年特に活発に活動しており、他のキリスト教派に対しても攻撃を加えているようです。

キリスト教徒に対する暴力は下記のサイトでも説明されています。

キリスト教ニュース
ビジネス・アイ 2008/10/16

神のためにスタジアムを清掃する

2011-06-08 22:28:57 | 励みとなるニュース
夏の地域大会といえば、自発奉仕ですね。大抵、会場を使う少し前に会場の清掃の自発奉仕があります。今日の記事は、アメリカ、サンディエゴでの地域大会会場の清掃の自発奉仕の様子です。

ここでは、サンディエゴ市がスタジアムを無料で使わせる代わりに、証人たちは会場を徹底的に掃除するという、いわば共存共生の仕組みがあるところが興味深いですね。日本ではいろいろな点で難しいかもしれません。

しかし、ここまで会場をきれいにするグループはきっと証人たちだけでしょうね。組織力と人数の多さはこういう時に力を発揮します。

サンディエゴ クアンタム・スタジアムの清掃の写真(何枚もあります)

サンディエゴ -クアンタム・スタジアムの清掃の写真(何枚もあります)

■ Voice of Sandiego.org 2011年5月26日

踏み固められたり、太陽に当たって黒くなったガムが。イスの下やコンコース、歩道などにそこらじゅうにこびり付いている。ラドニー・ガルシアを含む6,000人のエホバの証人たちが、この土曜日にガムを取り除くだろう。

いかにも南米風の口ひげをはやしたガルシア(53才)は、クアルコム・スタジアムにおり、彼の手と膝は精力的にガムを追いかけていた。彼は、このスタジアムを知り尽くしている。というのも、彼の働いている会社は最近、このスタジアムに壁紙を貼る仕事を取っていたからだ。彼は、会社の仕事を申し分なく行なった。しかし、コンコースに張り付いたガムを取るという作業は別だ。彼は言う。「今まで自分を剥がし取ろうと思ったことなんて一度もなかったよ。スタジアムのガム?いや、そうじゃない。神のこと?もちろんそうさ」

ここ30年間サンディエゴ市は、年に一度ゴム手袋をはめた何千人ものエホバの証人をクアルコム・スタジアムに送り込んできた。この清掃は証人たちの地域大会の前に行われるもので、その大会では何万人もの人々が集まり、祈りやバプテスマ、また賛美の歌を歌う。

アメリカン・フットボールやモンスター・トラック・レースなどで出た一年分の汚いものが、漂白剤の臭いへと変わっていく。彼らは年ごとに古くなっていくスタジアムを良く世話している。市が余裕がなくて出来なかった作業を代わりにやっているのだ。これらの作業と引き換えに、彼らは無料でこのスタジアムを大会のために使うことが出来るのである。

先週はたくさんの証人たちが流れのようにこのスタジアムに入っていった。彼らの手には、モップ、バケツ、エプロン、ほうき、熊手、409(有名な洗剤)、紙タオル、ちりとり、雑巾、スポンジ、食器用洗剤、掃除機、ガラス用洗剤、洗浄機、ゴム手袋、ヘラ、ゴミ袋、落ち葉とり機、水の入ったボトルがあった。子供たちは、ちっちゃなほうきを手にもっていた。

70才になるレオン・オポルスキは力強い青い瞳を持っている。彼がみんなを中に入れるためゲートを開けた。証人たちがクアルコムにある10以上のゲートのドアを開けるために彼が必要とされた。市は彼に鍵を与えたからだ。

市はクアルコムでのオポルスキを信頼している。なぜなら、彼はスタジアムの建設の一部を助けたからだ。

サンディエゴが3つのスーパーボール(アメリカンフットボールの最高の大会)を招致する前から、オポルスキと証人たちはそこにいた。スタジアムのオフィスの建設と改装を行なっていたのだ。市がパーティールームのカーペットを敷き替える時も、彼らがそこにいた。スタジアムの整備員たちが泊まる場所を必要とした時も、彼らはそこにいたのである。

「我々はこれまで長くここを使っています。まあ、自分の家みたいなものですね」と彼は言う。

オポルスキは携帯をポケットから取り出して開くと、アンテナを伸ばしてから電話に出た。携帯を握りながら、頷き、話を聞いている。土曜日の清掃のため、証人たちは30分前に到着した。彼らはオポルスキがゲートを開けるのを待っていた。彼はスタジアムの管理事務所を出てゲートを開けに行った。

25年前に彼と他の証人たちは、会議室のために25mもの長さのテーブルを作った。オポルスキ自身は、スタジアムの壁にあるレリーフを作った。影を強調した輪郭だ。また証人たちはオフィスのキャビネットを作ったり、持ってきたりした。誰かが2つのファイル用キャビネットを加えたが、それは他のものと全くマッチしていなかった。それらを見て、「ガラスに爪を立てるようなものだ」と彼は言う。

オポルスキと証人たちが最初にこれらのオフィスを作ったのは1985年のことだった。それはちょうど、市が最初のスーパーボールを迎えるに当たって、てんてこ舞いしていた時だった。証人たちは金曜日の午後からオフィスの建築に取り掛かり、月曜の朝には仕事を終えていた。

市のスタジアム管理者が中に入って証人たちの仕事を見た時、彼は冗談で、収賄か何かの調査が入るのが怖いと言った。オフィスがあまりにも豪華だったからである。オポルスキも同じような感想を持った。

エホバの証人たちが来て建設をすると、それは一つの宗教的な体験をすることが出来ると彼は言った。「ある人は来て、'Holy cow.'と言います(神聖な牛が直訳。信じられないほど素晴らしいことの表現)。別の人は入ってきて'God damn.'と言います(神は呪うが直訳。なんてこった!)。そして3人目はこう言います。'Jesus Christ.'(ジーザス・クライスト。驚いた時の表現)」

長年に渡って、市とエホバの証人たちの関係は変わっていない。無料でスタジアムを使っていい代わりに、建設や改装、清掃などの作業を証人たちが行うことになっている。こうしたギブアンドテイクによって、証人たちは今年$35,000の費用を節約したことになる。

証人たちは長年にわたってスタジアムの作業をして来たため、ある物は既に思い出の中だけになっている。彼らが設置したクラブのカーペットはもはやない。パドレス(チームの名前)が引っ越した時に、証人たちを悩ました数知れないひまわりの種も一緒にいなくなった。

清掃の日の一週間前、オポルスキはスタジアムにある屋台店のカウンターをゴシゴシと擦っていた。彼の指は真っ黒になっていた。毎年これが繰り返されている。

スタジアムは建設されてから44年になるが、こと掃除となると、ありとあらゆる変わった、嫌気がさす話でいっぱいだ。ガムはもちろんのこと、どこから来ているのか分からない吐き気をもよおしそうな臭い、死んだ動物まである。

証人たちはふくろうが持ち込んだいくつものネズミの死体を見つけた。スタジアムの上階で死んだコウモリや鳥たちも片付けられた。

正午頃、サンディエゴのナショナル・シティからやってきた、筋骨たくましい中年の男、ジェフリー・フュラーはスタジアムの吹き抜けの壁を掃除していた。

[しばらく、彼が壁から大きなSnoogieを拭き取ったとか、壁を拭いてSnoogieをきれいにするという言葉が何回か出来てきます。しかしSnoogieの意味が分からないので少し割愛します。もし意味を知っている方いたら教えて下さい}

証人たちは、地上がやがて忠実な人々のためにパラダイスになると信じている。神の王国はハルマゲドンの後にやってくる。750万のエホバの証人たちのために、世界中で年ごとの地域大会の会場はおさえられており、平和な状態を反映するように努めている。

コロラド大学の宗教学教授のデビッド・ウェドルは、「神の王国では散らかったゴミなどはないでしょう」と言う。

協会は、38,000人の証人たちが、サンディエゴ、リバーサイド、インペリアルから出席すると見積もっている。この大会は金曜日から始まる。

宗教的な大会をフットボール・スタジアムで開催することは、異なった二つのものを興味深く際立たせることがある。2年前、証人たちが大会をちょうど終えた時、ダイレクトTVが中に入ってきて、ラッパーとして有名な LL Cool J 主演のコマーシャルの撮影を始めたことがあった。

証人たちの習慣は、小さな交流から明らかになることもある。

ナショナル・シティーのSnoogie掃除屋のフュラーは、年齢を尋ねられた時、即答できなかった。「自分は1956年生まれだから、今54才だと思う」少し間を置いてフュラーは言った。「私たちは誕生日を祝わないから・・・」

ジム・スティーグがサンディエゴのスタジアムを最初に訪れた時、彼は、マネージャーたちは駐車場のトレーラーの仕事をしていると言われた。当時、彼はスーパーボール(アメリカンフットボールの大試合)のプランナーをしており、1988年の試合前に市が順調に準備をしているのか見に来たのだった。

スティーグはスタジアムの管理者たちが何故トレーラーの仕事をしているのか分からなかった。しかし、彼はエホバの証人たちが会議室の改装を行なっていると教えられた。

「それはちょっと違っていましたが、これがカルフォルニアであり、サンディエゴなのです」

彼は加えて、「その改装工事はNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の目から見て、スタジアムと市がプロとしての仕事が出来ることを明らかにした。それは、市が将来のスーパーボールの候補地に名乗りを上げる際に不利となることはなかった」と言った。

NFLが開催される都市でありたいという立場と、NFLのスタジアムにはお金を払いたくないという立場はいつも相反してきた。維持管理費はいつでも予算を上回っている。これまでの修理費は総額80億円にもなる。

証人たちはこのある種の溝を埋めて来た。市議会はこれまで何年にも渡って証人たちの仕事を高く評価し、それによって市議会は納税者たちのお金を節約しているのだとして来た。

1984年から13年前に市管理者の職を退いた時まで、スタジアムを見続けてたジャック・マックグローリーは「彼らはいつでも我々を助けてくれた」と述べた。「建設業者が何かを完成させることが出来なくなった時、私たちは証人たちに電話しました。そして彼らはそれを成し遂げるのです」

しかし、市と証人たちとの関係は多くの点で過去のものとなりつつある。証人たちは、かつてはヤンキースタジアムとドジャースタジアムで大規模な大会を開いていた。今や彼らは、サンディエゴ以外のすべてのアメリカの大会会場で屋内スタジアムを用いている。

さらに元々、証人たちと市がお互いに繁栄出来たのは、個人的な関係によるものであった。ビル・ウィルソンは、1984年から2005年まで市のスタジアム・マネージャーであったが、彼が毎年エホバの証人に働いてもらっていたのは、彼がオポルスキを信頼していたからである。

「神がレオンを祝福してくれるように」とウィルソンは言った。「私は彼が約束を守る男であることを知っている。もし彼が何かをやると言ったら、彼は必ずやる。それは私たちにとって歓迎すべきことだ」

土曜日、オポルスキはシャツとネクタイを付けていた。しかし、スーツの上着を家に忘れて来てしまった。他の監督の立場の証人たちはスーツを来て掃除のボランティアたちに指示を与えていた。「私はいくつかの規則を破ってしまいました」と彼は言った。彼は、骨盤の骨が金属になったために少し動きが遅くなっているが、それでも最初にスタジアムに現れ、最後に立ち去る。

彼はサンディエゴで育ち、パドレス(プロ野球の地元チーム)の試合をレーン・フィールドの木のフェンスの隙間から覗いていたことを憶えている。彼は、若い時にこの宗教が真理であると確信し、エホバの証人になった。彼は写真家、また建設業者として働いた後に弁護士となった。

オポルスキは結婚して50年になる。彼が受け取ったEメールは彼と秘書のどちらもプリントする。「自分は書類ばっかりの男だよ」と言う。

NFLのチャージャーズとクアンタムが市を出ていったら、証人たちの取り決めがどうなるか彼には分からない。他のコンベンション会場は高すぎる。今のところは、彼は週末の大会に集中する。彼は、その大会は一般にも公開されていますよと、強調した。

どうすれば人々はここに来ることが分かるのですか?と聞いた。

彼は答えた。「サンディエゴにいるすべての男性、女性、子供たちが招待状を目にするでしょう」とオポルスキは言った。

どうやって?

「毎年やっていることですが、家から家に訪問して人々を招待するのです」と彼は答えた。