ニュースの中のJW

WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

ジョージタウン大学病院の無輸血治療プログラム 1

2012-02-16 20:19:13 | 医療系
ジョージタウン大学はアメリカの首都、ワシントンDCにある大学で、クリントン大統領も卒業している歴史ある名門校です。そのジョージタウン大学病院が無輸血手術に非常に意欲的に取り組んでおり、無輸血手術の特別なプログラムが作成されました。

アメリカのエホバの証人のHLC(医療機関連絡委員会)は、無輸血手術の手法・運用・メリットを説明するために病院を訪問し、賛同を得られた病院と協力してプログラムを練り上げていくという手法をとっているようです。今回の記事では、ジョージタウン大学がなぜ無輸血手術プログラムを受け入れ、どのように運用しているのかをジョージタウン大学のウェブサイトから見てみると共に、HLCの関係者を集めてレクチャーを行っているビデオも日本語に訳しながら紹介します。

今日の医療界では、無輸血手術というのは間違いなく最先端医療のひとつであり、今後発展していく技術の分野であるということを感じました。証人たちの信条について賛否両論があったとしても、病院側にはこの医療技術に挑戦する十分な理由と利益があるに違いありません。

■ジョージタウン大学の無輸血手術への取り組み



HLCへの無輸血手術のレクチャービデオ

このビデオは、2011年5月に行われた医学部副学部長スティーブン・エバンスの無輸血手術についてのレクチャーです。
ジョージタウン大学に来たエホバの証人の医療機関連絡委員会(HLC)のメンバーに対して話しをしています。

9つのセクションに分かれていますが、まとめて訳します。

S : まず、新しい無輸血手術プログラムについて聞くためにジョージタウン大学まで来てくれた事を感謝します。この講演ではプログラムの説明と担当医師を紹介します。これまで、無輸血手術プログラムが、どこかの国の首都で行われたことは、今まで決してありませんでした。しかし、今はそうではありません。約1年半前に、エホバの証人のメンバーが病院を訪問し、無輸血手術とそれを発展させるアイディアを持って来ました。多くの話し合いが持たれた結果、私たちは、ジョージタウンにとってそれが最適なプログラムであると結論しました。

-ここで、右側に BMSP Objectives というスライドが出ます。BMSPとは「無輸血医療及び手術のプログラム」の略ですが、その「プログラムの目的」がスライドに表示されています)

-スティーブンは続けます

 このプログラムは無輸血手術を望む人たちのために作られました。主に証人たち、そしてその先にはもっと多くの人たちが利用するでしょう。このプログラムに関わる人たちへの教育、啓蒙活動、血液や血液製剤の使用を減らし、または無くすことで患者の生活向上と安全を高めることを目的とします。

 今日、ここにはHLCのメンバーたちが来ていますが、スケジュールを調整してここに来てくれたことに本当に感謝します。特に、HLCメンバーの一人、ジョンソンは私たちと共に多くの時間を使い、無輸血手術の指針やプログラムや手続きの作成に大きな貢献をしてくれました。ここで皆さんに心から感謝したいと思います。

 特に大切なのは、血液や血液製剤の使用を減らす点で最善の方法を用いて、すべての患者の生活と安全の向上を図るということです。

 BMSPの方針は以下の通りです。

1. 確立された手術や代替療法を用いて血液の損失を最小限にする
2. 包括的かつ計画的な、集約された病院サービスを提供する。
3. BMSP事務局を通して治療のコーディネートを行う。
4. 病院全体に適用される方針を作成しウェブサイトで見れるようにする。

この方針は、証人たちが真に必要とするものと調和し、また正確なものであるようにHLCと協力して作られています。

- スティーブンは続けます。

では、こうした医療プログラムにはどのような益がありますか?

最先端技術も大切ですが、最も重要なことは、血液のロスを最小限にするための最善のテクニックを私たちのスタッフすべてに教育し理解してもらうことです。最新のテクニック、例えば・・・(4種類言及しているのですが、セルセーバーしか分かりませんでした)などは非常に重要であり、スタッフはこれを理解していなければなりません。

また、汚染のリスクを減らし、入院の日数を減らすことが出来ます。これは、ほとんどの手術医が認識していることだと思いますが、もし輸血をすることなく手術を行うことが出来た場合、その経過はより良いものとなります。

(スライドの文)
・ジョージタウン大学病院を最先端の医療技術の場に置く。
・ワシントンの唯一の血液保存プログラムを構築する。
・血液使用におけるインパクトを与える。
・感染の危険を減らし、入院期間を減らし、血液の損失を減らす。

- その後、スティーブンは3人の医師を紹介します。プログラム・コーディネーターのマイケル・ホフマン、メディカル・ディレクターのマーク・ザワイドスキー、ナース・コーディネーターのディック・バーストレイトです。彼らの経歴を紹介し、最後に、このプログラムに関係する人々の紹介をしてビデオは終わります。

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この後、メディカル・ディレクターのマーク・ザワイドスキーのレクチャーのビデオが始まります

彼は無輸血手術のメリットを、数字をあげてより具体的に説明しており、なかなか興味深い内容となっています。

これは次の記事で取り上げますので、ご期待下さい。

証人のサイトへのアクセスが禁止になる恐れ - 東シベリア

2012-02-12 04:41:24 | 迫害・反対
ロシアでは相変らずエホバの証人への攻撃が続いていますが、東シベリアのトランスバイカル地方で、エホバの証人の公式サイトへの接続が制限される可能性があります。普通の民主国家では一宗教のサイトについてそのような判決が出ること自体がありえないことでしょう。背後にはロシア正教会など伝統的宗教の力もあるのかも知れません。


インターファックス通信 2012/2/3

チタ地方裁判所は、ロシアのエホバの証人の公式サイトへのアクセスを制限するという、トランスバイカル地区の検察から要求を部分的に認めた。

裁判所は、5つの通信会社に対して、DNSサーバー上で協会のドメインをフィルタリングして、トランスバイカル地方で協会へのサイトのアクセスを禁止するようにとの判決を下した。

検察によると、そのサイトには出版物へのリンクが含まれているが、その出版物が過激主義の内容であり、ロシアでは禁止となっているとのことである。

この判決は、1ヶ月の間異議申し立てが出来る。

孫に会いに行った帰りに事故に巻き込まれる

2012-02-05 06:50:24 | 事件・事故
smh.com.au 2012/1/25

ロナルドとパトリシア、そして息子のカルビンは、高速道路を走行中に反対車線に飛び出して来たトラックと正面衝突し、車はトラックに押しつぶされて3人が亡くなった。ちょうど1週間前が、彼らの60年目の結婚記念日だった。

2両連結された大型トレーラーは、路側帯を越えてガードレールに接触し、橋に入ったところで反対車線に飛び出した。シドニー南部のヒューム・ハイウェイで、1月24日午前11時25分のことだった。



北に向かっていたロナルドの運転するフォード・モンデオの前に突然がトラックが現われ、逃げることが出来なかった。

ロナルドとパトリシアは共に81才でフォースターに住んでおり、キャンベラにいる孫を訪問した帰りだった。クリスマスの次の日に生まれた彼らの赤ちゃんを見に行ったのである。



カルビン・ローガンは59才で、キャンベラで高校の教師をしていたが、彼の父親であるロナルドがパーキンソン病にかかり、彼の介護をするために学校を退職してフォースターに引っ越していた。



ドナルドとパトリシアには、2人の子供と3人の孫、そして5人のひ孫がいた。昨年末に60年目の結婚記念日を祝い、二人とも地元で活発なエホバの証人であった。

夫婦は12年前に退職し、フォースターへと引っ越して来た。その前にはシドニーに住んで働いていた。

彼らは、キャンベラからの帰り道にキャンベルタウンに立ち寄る予定だった。そこには夫婦のもう一人の息子ゲリーが住んでいる。しかし、いつまでたっても両親が現れなかったので彼は不安になっていた。

「私は両親が来るのを待っていました。携帯のメールを送ったのですが返事はありませんでした」とゲリーは言う。

彼は、インターネットのニュースサイトを見て、あまり離れていないところで大きな交通事故があったことを知った。

「そこの写真にあったのは見覚えのある車でした。そんなことがあるはずがないという気持ちでした」

夫婦はシドニーにいた時も、またフォースターに引っ越してからも、活発に活動していたエホバの証人だった。

エホバの証人の長老のダリル・コムリンは、彼らが地元の会衆にとって家族のようであり、事故についてすべての人が衝撃を受けていると語った。

「彼らは、本当に愛されていました。人々が亡くなった時に良く聞く言葉ですが、しかし彼らは本当にそうだったのです」

ドナルドは、棚を製造するメーカーを退職後、1980年代からニュー・サウス・ウェールズ州で200棟もの王国会館の建設に関わってきた。

「彼らはいつも新しい人たちに近づいて歓迎していました。とても温かい人たちで、自分たちよりも、いつも誰かを助けることに力を尽くしていました」

彼らは、年齢ゆえの問題、また特にロナルドはパーキンソン病によって健康が損なわれてはいたが、毎週、家から家を訪問する活動を続けていた。

ケルビンの息子ロバートは「祖父母、そして父は地元で尊敬され、皆に愛されていました。彼らはエホバの証人として、家族と強い信仰に対して献身的でした」と述べた。