ニュースの中のJW

WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

強制収容所の最高齢の生き残り - 107才のエホバの証人

2012-11-28 20:15:39 | 励みとなるニュース
107才になるオーストリアのエホバの証人レオポルト・エングライトナーは、強制収容所からの生還者として現在生存している最高齢ですが、彼の経験が映画になったそうです。イギリスのデイリー・メイル紙によると「ライオンの巣にあるハシゴ」という題だそうです。商業映画なのかどうかは分かりませんが、機会があれば是非見たみたいですね。

彼の経験は2005年5/1号のものみの塔のライフ・ストーリー「弱くても,わたしには力がある」に載せられていました。興味を持たれた方は、是非ご覧下さい。


Dailymail Online 2012/11/15


簡単な紙を渡されて、レオポルト・エングライトナーは選択を与えられた。信仰を捨てるか、強制収容所で死ぬかという選択である。

ペンを走らせることで、そのエホバの証人はまだ分からない運命から、つまり極度の飢えと強制労働を一つではなく三つの収容所で経験するという運命から逃れることが出来た。

しかし、彼は拒否した。

107才になるオーストリア生まれのエングライトナー氏は、世界で最も高齢のホロコースト(ナチスの大虐殺)の生還者として知られている。そして、彼の動かぬ信仰に関しての映画が作られた。

エングライトナー氏は映画を公開するLAスクリーニングに主賓として招かれ、聴衆の前で通訳を通して話をする予定である。

「ライオンの巣にあるハシゴ」は、ブーヘンヴァルト、ニーダーハーゲン、ラーフェンスブリュックの3つの強制収容所からの生還者であるエングライトナーのたどった道を描いている。




1905年に背骨が曲がった状態で生まれ、ヒトラーが幼年期を過ごした場所からそう遠くない村で育てられた。若者だったエングライトナー氏は、残虐な第一次世界大戦で恐怖を味わい、1930年代に平和主義の宗教運動に参加した。

1938年にオーストリアがドイツ帝国に併合された時、エホバの証人はいっせいに検挙されたが、同じ扱いを受けたユダヤ人たちとは異なっていた。彼らには選択が与えられたのである。

彼らが紙(ライオンの巣にあるハシゴ)にサインして、自分たちの宗教に背を向けてナチスに加入すれば、彼らは収容所から出ることが許されたのである。

映画によると、エングライトナー氏を含むオーストリアの証人たちはそうすることを拒んだ。そして多くの命が失われた。



この映画は、彼らのストーリーや、エングライトナー自身の恐ろしい経験も詳しく描いている。

ある一つのシーンは、強制労働を終えて、極度に飢えながら収容所に帰る途中、ナチスの親衛隊の靴に蹴られて彼の睾丸がつぶされた時のものだ。この出来事によって、彼は子供を作ることが出来なくなってしまった。



このドキュメンタリーのナレーションと台本の編集を担当したフレデリック・ファスは、その初めから彼を魅了したものは「レオポルトの壊れることのない強い意思と、彼の前途に対する積極的な見方を決して損なうことのない決意、そして激しい試みの中でも決して苦々しくなることはなかった」ということだと述べた。

彼はこう付け加えている。

-「ライオンの巣にあるハシゴ」は、レオポルトの経験したことの一部を切り出して、それをもうすこしストレートな歴史の文脈の中に入れたものです。彼が、ナチズムやその思想に従うのではなく、良心的兵役拒否の立場を取った意味をあなたも理解されるでしょう。

-「ライオンの巣にあるハシゴ」という名前は、収容所で彼がエホバの証人としての経験から取られています

- その書類は、良心的に兵役を拒否し、ナチズムの指針に反対したエホバの証人たちに対して定期的に提示されました。彼らは、人種差別的な考えに対して決して署名することはしませんでした。

- 収容所から出るために、彼らはこのように言われました。「信仰を捨てるというこの書類に、ただサインしさえすればいいんだ。ナチズムとヒトラーに従うと言いたまえ」

- エホバの証人たちはまた、「ハイル・ヒトラー」と挨拶することもしませんでした。映画では、この言葉が「救いはヒトラーによる」という意味であることが述べられています。

- 彼らは言いました。「いいえ、彼は神ではありません。ですから、私たちはそれを(ハイル・ヒトラー)することはありません」

生還者であるレオパルドは、今でも活発に彼の母国の学校を回って、「まわりの圧力に従う必要はないんだ。君たちは自分の良心に固く従うことが出来るんだよ」と子供たちに教えている。

エホバの証人の年次総会レポート - 2013年

2012-11-17 06:07:08 | 集会
ここ数ヶ月プライベートが大変忙しく、かなり久しぶりの更新となりました。コメントを頂いていても返事が出来ず申し訳ありませんでした。引き続き忙しいのですが、なるべく記事もアップして行きたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します。

JW.orgの英語版に今年の年次総会のレポートが載りました。年次総会は毎年10月始めにあり、通常、雑誌にその報告が載るのは翌年の中ごろです。これまでの年次総会で新しい理解が明らかにされることもありましたが、それが雑誌や大会よりも早くウェブで公式に発表されることはちょっとした驚きです。(いろいろな狙いがあるとは思いますが)

レポートに加えて総会の様子を写した8分のビデオもサイトにありましたので、これは今度翻訳して紹介したいと思います。


年次総会レポート - 時に応じた食物


128回目となる「ペンシルバニア州ものみの塔聖書冊子協会」の年次総会において、数千人の聴衆が励みとなる報告や、胸の躍るマタイ24章45-47に基づく討議を聞きました。



2012年10月6日、およそ5,000人の人々が、ニュージャージ州・ジャージーシティにあるエホバの証人の大会ホールでのプログラムに集まりました。またブルックリン、パタソン、ウォールキルそしてカナダの支部事務所がビデオで結ばれて、1万人以上がこの集まりを見ました。

エホバの証人の統治体のメンバーであり、この集まりの司会者でもあるアンソニー・モーリスが、特に築き上げる歴史的ものであった過去のいくつかの年次総会を振り返りました。聴衆は今年のプログラムも築き上げるものとなることは知っていましたが、歴史的なものともなるのだろうかと考えました。

それから聴衆は、世界中の様子を収めた二つのビデオを見ました。

王国会館の建設

限られた資材しかない国々で、成功裏に建設された王国会館のビデオが順を追って紹介されました。過去13年間でこうした国々の王国会館建設奉仕の一団は25,402もの王国会館を建てて来ました。毎日5つ以上の王国会館が完成したことになります!これらの王国会館は世界中の証人たちからの寄付を用いて建設されました。さらに、自然災害が起きた時、これらの熟練した技術を持つグループがすぐに行動を起こし、被害者の援助と共に彼らの家や王国会館を修理したり再建したりします。



特別大会

2012年、エホバの証人は国際的な代表団が出席した、いくつかの特別集会を開催しました。これらの大会は、過去に開催された国際大会とどのように違うのでしょうか。

ビデオでは、旅行会社ではなく支部事務所が、大会期間中の代表者の宿泊や移動手段、食事などの段取りをすることが説明されました。1,500人の代表者たちがそれぞれの大会に出席しました。

外国からの代表者たちと地元の証人たちは、大会期間中だけでなく、観光や食事の間、また地元の人たちへの宣教を通して、お互いに知り合うたくさんの機会が出来ました。「これまでのところ、すべての特別大会において、兄弟愛が結合の完全な絆であることが証明されています」とビデオは語りました。

これから毎年、世界中の選ばれた都市で特別大会が開かれるということを知り、聴衆はどれほど興奮を覚えたことでしょう。

よく知るためのインタビュー

3つの支部委員会の成員とその妻たち(全員合わせて合計342年もの間全時間奉仕を行なってきた)が、どのようにエホバが彼らを訓練し、多くの異なった割り当てを果たしてきたかを述べました。



ドイツの支部委員会の成員であるリチャード・ケルセイは、支部委員会の成員のそと妻のための学校から「エホバの指示にいつも従う」ことを教えられたと言いました。エホバは私たちにとって最善のことを望まれる愛ある父です。「神は私たちが永遠に生きることを望んでいます。そして神は私たちを気遣うためにすべてのことをして下さるのです」とケルセイ兄弟は説明しました。その学校は、支部委員会の成員たちにエホバの愛ある模範に従うようにと教えました。

リンダ・ヨハンソンがものみの塔ギレアデ聖書学校に招待されたのは1958年のことでした。バプテスマを受けて2年半、結婚してからわずか1年しか経っていませんでした。 「非常に経験のある円熟した兄弟たちのいるクラスの中で、私はここにいるべきではないわ・・・と思いました」

しかし、ヨハンソン姉妹は頑張って付いてゆき、卒業後には彼女と彼女の夫はマラウィに宣教者として任命されました。その国でのエホバの証人への激しい迫害の後、彼女は証人の業に反対していた政府の高官と聖書研究を行ないました。今日、彼の妻、息子と娘はみなバプテスマを受けた証人となっています。

公の証言の試み

4人の「クリスチャン夫婦のための聖書学校」の卒業生と1人のニューヨークのエホバの証人の旅行する監督が、忙しい都市部で人々に近づく試みの結果についての経験を話しました。



交通量の多い都市部で、エホバの証人の奉仕者たちが聖書の出版物を並べたテーブルとスタンドを設置しました。通行人は出版物を受け取ることが出来ますし、聖書の質問をしたり、聖書研究を依頼することも出来ます。

シカゴやロサンゼルスといったニューヨーク以外の場所でも、同様の方法を用いて証言が試みられています。わずか1年で、こうしたテーブルやスタンドに来て、無料の聖書研究をしたいと言って来た人の数は2,700人に上ります。

子供たちのコーラス

17人の子供たちによる、エホバの歌うの本から「聴いて,従い,祝福を受けなさい」のコーラスが歌われた時、涙を流さなかった人はほとんどいませんでした。

続いて、統治体のメンバーである、ジャクソン、レッシュ、ピアーズ、ハード、レット、スプレーンによるシンポジウムで、マタイ24章45節から47節のイエスの言葉の意味が検討・討議されました。

イエスは述べました。

「主人が,時に応じてその召使いたちに食物を与えさせるため,彼らの上に任命した,忠実で思慮深い奴隷はいったいだれでしょうか。主人が到着して,そうしているところを見るならば,その奴隷は幸いです。あなた方に真実に言いますが,[主人]は彼を任命して自分のすべての持ち物をつかさどらせるでしょう」

シンポジウムでは以下の質問が答えられました。

イエスはいつ、「忠実で思慮深い奴隷」を自分の召使たちの上に任命ましたか?

マタイ24章のイエスの言葉の文脈を考えて見ましょう。
ここに挙げたすべての節は、「事物の体制の終結の時」である、キリストの臨在の期間中に成就することになっていました。

・それらの日の患難ー29節
・この世代ー34節
・その日と時刻ー36節
・主が来る日ー42節
・思わぬ時刻に人の子はくるー44節

ですから論理的に考えて、「忠実で思慮深い奴隷」はキリストの臨在が始まった1914年以降に現れたに違いありません。

さらにイエスは、「この忠実で思慮深い奴隷はいったいだれでしょうか」という当を得た質問がされる時に、この奴隷が現れるであろうことを示唆しています。イエスの使徒たちは聖霊の奇跡の賜物を持っていました。ですから、この質問が1世紀にされると考える根拠は乏しいでしょう。(コリント第一14:12,24,25)彼らが聖霊によって油注がれていたとしても、使徒たちと一世紀のクリスチャンたちは、イエスの述べられた「忠実で思慮深い奴隷」ではありませんでした。

ですから、イエスが「忠実で思慮深い奴隷」を「自分の召使たち」の上に任命したのは、彼の臨在の間、すなわち「事物の体制の終結の時」であると結論するのは道理にかなったことです。

この忠実で思慮深い奴隷はいったい誰でしょうか?

イエスは、個人にではなく複合的な奴隷(ひとつの体として共に働くグループ)に言及しました。イエスは、奴隷は① - 主人の召使たちを監督する職に任命される、② - 召使たちに霊的な「時に応じた食物」を与える、と言われました。

1919年以来、エホバの証人の本部に小さな油注がれたグループがいつでも存在して来ました。彼らは、私たちの世界的な宣べ伝える業を監督し、霊的な食物を準備して分配することに直接関わって来ました。ここ最近では、このグループはエホバの証人の統治体と同一視されて来ています。

証拠はこのような結論を明らかにしています。1919年に「忠実で思慮深い奴隷」はイエスの召使いたちの上に任命された。この奴隷は、キリストの臨在中に霊的な食物の準備と分配に関わっている、世界本部で仕えている少数の油注がれた兄弟たちからなるグループである。このグループが統治体として共に働く時、彼らは「忠実で思慮深い奴隷」として行動しているのです。

「召使い」とは誰ですか?

イエスは、「彼の召使い」は「時に応じた食物」を与えられるだろうと述べています。すべての真のイエスの追随者は、忠実で思慮深い奴隷によって養われます。それゆえ、すべてのキリストの弟子たちはー個々の油注がれたクリスチャンたちも他の羊のメンバーもどちらもー「彼の召使い」です。

話し手が、こうしたイエスキリストの預言を説明した後に、聴衆は立ち上がり、割れんばかりの拍手が鳴り止みませんでした。ある出席者たちは、イエスが自分たちを「召使い」と見なして下さることに深い感謝を表していました。

いつ、イエスは奴隷を、自分のすべての持ち物をつかさどらせるように任命しますか?

イエスは、「到着している主人」が奴隷を任命して「自分のすべての持ち物」をつかさどらせるでしょうと述べました。では、主人であるイエスはいつ到着しますか?

「到着している」と訳されているのはギリシャ語のエルコマイの変化形です。24章の42節および44節ではエルコマイの変化形を「来る」と訳しており、イエスは大患難中にイエスが裁きのために来られることについて言及されていました。ーマタイ24:30、25:31,32

ですから、イエスが「奴隷」を「彼の持ち物」の上に任命することは、将来の出来事に違いありません。彼はその任命を、大患難の期間に行なわれるのです。

イエスの持ち物とは何ですか?

イエスは、「わたしは天と地におけるすべての権威を与えられています」と述べました。(マタイ28:18)ですから、イエスの「持ち物」とは、単に彼の地上の関心事以上のものを含んでいます。それには、メシアの王国も含まれています。ーフィリピ2:9-11

やがて、イエスは「忠実で思慮深い奴隷」に対し、それらのグループの個々の成員を天への命へと復活させ、天と地におけるすべてのキリストの持ち物の上に対する王権を授けられるという報いを与えます。同様の報いが、すべての忠実な油注がれたクリスチャンたちにも約束されています。ールカ22:28-30、啓示20:6

シンポジウムの最後の話は、特別な発表が含まれていました。マタイ28章20節のイエス心強い言葉を読んだ後、スプレーン兄弟はこう述べました。「私たちには確信を持てる別の理由があります。その理由は2013年の年句に表されています。それは何ですか?ヨシュア1章9節です。「勇気を出し,強くありなさい・・・。あなたがどこに行こうとも,あなたの神エホバが共にいるからである」



「では、翌年はどうでしょうか?」とモーリス兄弟は結びのコメントで述べました。「来年の年次総会は2013年10月5日に予定されています。アメリカと英語を話す国々の選ばれた大会ホールが結ばれるでしょう」

プログラムは英語のみで放送されます。他の言語に翻訳されることはありません。

こうした築き上げる歴史的なプログラムの後に、出席者たちは「光は輝きを増す」(エホバに歌う-116番)の歌に心から加わりました。
その歌詞は、このような適切な言葉を含んでいます。

“Our Lord has appointed a trustworthy slave,
  私たちの主は、信頼できる奴隷を任命された

Through whom He gives food in due season.
  彼らを通して、イエスは時にかなった食物を与えられる

The light of the truth has grown brighter with time,
  真理の光は時に従って輝きを増してゆき

Appealing to heart and to reason.”
  心と理性に訴えかける