ニュースの中のJW

WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

刑務所の受刑者たちに人気の宗教は?・・・イギリス

2010-05-25 20:29:04 | 興味深い世界の宗教一般
「過去十年で仏教徒の受刑者が急増中」   - イギリス 2009/8/5


そういえば、刑務所で服役している人たちってどんな宗教なんでしょうか。刑務所と宗教というと、例えば、神を信じていなかった犯罪者が聖書を学んで感動し、これまでの生き方を悔い改めて犯罪から足を洗い、今では熱心に聖書を人々に教えている・・・というようなイメージがあります。イギリスの刑務所で起きていることを見てみましょう。

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東洋の仏教徒たちは平和と高潔な人生を信条としているが、ここイギリスの刑務所に入っている仏教徒は、暴力や性犯罪といった重罪を犯していて長い刑期に服している者が多い。

ブロードモアを含む一部の刑務所や医療刑務所では 釈迦像 として知られる神殿を敷地内で開放している。そして増大する仏教人口に対応するため牧師の国内ネットワークも存在している。

刑務所内の多くの仏教徒は、有罪が確定した後に仏教徒に改宗している。いくつもの宗教の中から仏教を選ぶのだが、それは閉じ込められることに対応するよう彼らを助ける瞑想を強調しているからだそうだ。

仏教徒の犯罪者の支援者は、刑務所内で霊的に成長することが、彼らが刑務所を出た時にまた同じ犯罪を犯すことを防ぐのだと言う。

仏教刑務所牧師協会のアバブリ師はこのように述べた。「その人数は驚くべき程です。私は、彼らが刑務所内で仏教へと転向するひとつの理由を考えました。これは彼らが仏教に関心を持つ理由を説明できると思います。仏教によって人は自分の状況を甘受できるようになります。仏教の教えでは、人々は物質的な野心や目標を捨てなければなりません。もし人々が刑務所にいれば、どのみちその目的は果たせませんから。人々は刑務所の中で過去を振り返り、瞑想する時間があります。それは自分の考えから抜け出させます」

彼はさらに続けます。「私の傾向として、それは人々が刑務所を出てから絶対に助けとなります。仏教全体の教えは、だれも他の人を傷つけない、だからです。そして、信仰を続ける人たちは彼らの生活を変えて、再び犯罪を起こす可能性は少なくなるでしょう」

アバブリ師によると、刑務所の敷地内にある神殿に加えて、仏教刑務所牧師協会から刑務所内で受ける礼拝は、多くの受刑者を改宗させるように励ましてきた。

「私たちは、年に一度の祝祭をスプリング・ヒル(最初に釈迦像が建てられたバッキンガム神殿にある開放刑務所)で祝います。そこは特別な場所で、素晴らしく平安な所です。受刑者たちと共にスタッフたちもそこに行き瞑想をします」

公式な数字では、イギリスには14万9千人の仏教徒がいる。彼らは真の自然の命についての霊的な知識を得ることを信じており、神々の崇拝はしていない。全人口の0.26%である。

1997年には、イギリスとウェールズでわずか226人の受刑者が仏教徒だった。しかし2008年6月の終わりには1,737人に達し、669%も増加した。79,734人の全受刑者の内、2%にあたる。

大部分に当たる1,194人は白人でほとんどは30才以上だった。女性はわずか78人だった。

司法省から出版されたさらに詳しい統計によると、そのほとんどが長い期間服役している人たちだった。621人は、4年かそれ以上の刑に服しており、別の521人は無期懲役に服している人たちだった。

刑務所内での仏教徒人口の増加率は、過去11年間で3,681人から9,795人と倍以上の伸びを示したイスラム教徒を追い越した。

クリスチャンは、引き続き刑務所内で最も信者数が多く、41,839人であった。

一方、無宗教あるいは無神論者、不可知論者は 27,710人を数える。

無神論者は全服役者数の1%で、570人が神は存在しないとの見方を支持している。

220人の受刑者はユダヤ教だった。360人は異教徒で、340人がラスタファリ主義者(元エチオピア皇帝ラス・タファリを神と信仰し、アフリカへの復帰を唱える黒人思想)、230人がエホバの証人だった。また37人が救世軍の信者だった。

刑務所礼拝の担当者は、「刑務所での礼拝による、信仰が果たす生活面でのよい役割や、受刑者のリハビリといった部分が認められています。また受刑者たちの信仰を実践するように助けることが出来ます」

「それぞれの受刑者は、彼らの宗教的な、また精神的な必要を満たす複数の牧師チームから援助を受けられます。これらのチームには様々な宗教や宗派の牧師とボランティアがいます。


2008年度 イギリスとウェールズにおける刑務所内の宗教人口

無宗教 --- 26,626

英国国教会 --- 23,039

ローマ・カトリック --- 14,296

イスラム教 --- 9,795

仏教 --- 1,737

シーク教 --- 648

無神論 --- 570

不可知論者 --- 514

ヒンズー教 --- 434

異教 --- 366

ラス・タファリ主義 --- 340

エホバの証人 --- 230

ユダヤ教 --- 220

サイエントロジー --- 3













集会後に長老が射殺される - 容疑者は元証人 続報

2010-05-24 22:08:25 | 事件・事故
「被害者はエホバの証人の長老。元証人が容疑者」 続報  - オレゴン州ユージン 2010/5/22


続報というほどでもないのですが、5/13に事件が起きて、5/22に追悼式が行われました。その様子が Kezi.com のニュースで扱われていましたので紹介します。

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ユージン・オレゴン - およそ700人ほどの人が集まって、10日前に彼の崇拝場所で殺されたローウェルの男性の追悼式が行われた。

47才のケニス・マートは元妻の夫によって射殺された。

オレゴンに住むマートのいとこマシュー・ジョンソンは「彼はいつも他の人を第一にしていました。血のつながった家族でなかったとしても、彼のことを知っていればケンにとって家族同様でした」と述べた。

700人ほどの「家族」はウェーラーの追悼式場に集まって、仲間のエホバの証人の長老が「謙遜で、寛大で、生活をシンプルにしていた」と表現した男性の追悼を行った。

ケニス・マートはまた、いつも神を中心にしていた人だった。

「いつでも主に忠実でした」とジョンソンは言う。

「若い時に彼をつなぎとめていたのは信仰で、決してそれから離れませんでした」

「子供の時に、他の仲間が離れていっても彼はいつも信仰を持っていました。私が成長する時、ここにとどまり決して離れてはいけないと言ってくれる、そんな人でした」

しかし、マートのエホバの証人としての確固とした誓約は彼を悲惨な殺人の被害者へと追いやった。彼の仲間の信者や家族たちには受け入れがたいことだろう。

マートは彼の崇拝場所であるエホバの証人の王国会館で、元妻の夫であるロバート・レリー・ゴンザレスによって射殺された。ゴンザレスはマートの二人の娘の継父でもある。

「こんな仕方で彼を失うなんて、私たちは納得出来ません。彼の家族、特に子供たちにはあまりにも不条理であまりにもかわいそうです」とジョンソンは声を詰まらせた。

神に献身している人々なので、追悼式は神がマートをどのように扱われるのかに焦点が当てられた。

「私はこれらの事件の原因となった人々に悪い考えを持っていました。しかし、それらの考えに対して許しを求めました」とジョンソンは続けた。

「許すという事は、他の人々にも求められました。長老たちが言ったように、ケン(ケニスの愛称)ならきっとそうしたことでしょう」

「私は彼がどこにいるか知っています。私たち皆は彼がどこにいるか知っているのです。それはここよりも良い所です」

マートの仲間の信者である長老たちは、彼らが慰めようとしているのはマートの家族だけではなく、ゴンザレスの家族も同じだと語った。

ゴンザレスはかつてローウェルにある小さな会衆の成員だった。そして両方の家族が同じ会衆にいたことが事態をさらに難しくさせた。

ゴンザレスは、故意の殺人と拳銃でマートと4人の長老を脅して会館に押し戻した誘拐の罪に問われており、抗弁している。

当局は、考えられる動機についてまだ明らかにしていない。

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この事件は、最初の記事でも扱ったように複雑な背景がありますが、やはり二人に何があったのかが、いまだはっきりしていません。

別の記事を読むともう少し詳しい話が載っていました。

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マートは2002年7月に妻テレサと離婚した。結婚生活は17年続いた。そしてマートはその家を出て行き、そこにゴンザレスとテレサ、そしてテレサの娘二人(マートの娘でもある)が引き続き住んだ。この家は事件のあった王国会館からわずか数ブロックしか離れていないそうだ。

離婚後すぐに、マートはゴンザレスとテレサにそれぞれ接近制限の裁判所命令を申請した。

申請書によると、ゴンザレスを「助けを求めて来た友人の息子」と表現した。さらに、ゴンザレスが何度も、ローウェルにあったマートの家に車でやって来ては家の外に車を止めていること、一度は娘の口に手を当てて息をするのを妨げたと書いている。

「私が自分の妻と子供たちから離れろといった時には、妻が電話をかけてきた時には、それが好きか嫌いかにかかわらず、いつでもやって来ると言った」とも書いた。

裁判官はマートの申請を認めたが、2003年5月、マートは自分でこのゴンザレスへの申請を取り下げている。

また裁判所の記録によると、マートは仲たがいしていた妻テレサに対して出した接近制限の申請を4日後には取り下げている。

ゴンザレスとテレサは5年前、つまり2005年に結婚した。

マートとゴンザレスのどちらも知る人は、二人ともいい人で、仲たがいしているとは思えなかったと述べている。

ゴンザレスは地元の会社で重機のオペレーターとして働いていた。

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若い男が既婚の女性を好きになり、情熱的に近づき、やがて女性も男性との恋に目覚め、夫を捨て不倫への道へ走った・・・という筋書きが目に浮かびます。

ただ子供たちが彼女に取られていることや、家を出て行ったのはマートの方だったりするのはマート側に何か理由があるのかもしれません。

それにしても最大の謎は、なぜゴンザレスがマートを殺す必要があったかです。好きな女性も奪ってマートも追い出しうまくいっているように思えます。

ある掲示板では、いくつかの可能性が語られていますが

1.テレサが予想以上にひどい女性だった。

マートはテレサが男好きのひどい女性だと知っていて、うまくゴンザレスに厄介払いさせた。最初はよかったものテレサの男好きはやまずゴンザレスもそれに悩まされるようになる。そして、すべてはマートの策略だと思い、ついにマートを・・・・。

2.マートがテレサとよりを戻したことに激怒

場面は省略。


真相は永遠に闇でしょうか。それとも裁判を通して明らかになる時が来るのでしょうか。なにか新たな展開があればこのブログで紹介いたします。

集会後に長老が射殺される - 容疑者は元証人

2010-05-15 15:43:31 | 事件・事故
「被害者はエホバの証人の長老。元証人が容疑者」  - オレゴン州ユージン 2010/5/13

写真は被害者のマート

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リチャード・ゴンザレスは水曜日の夜に王国会館にやって来た。水曜日の集会が終わった後の時刻で、ちょうど5人の長老たちが帰ろうとしているところだった。

ゴンザレスは5人を王国会館へと連れ戻し、そのうちの一人、ケニス・マートと口論を始めた。その後、ゴンザレスはケニスを射殺し逃走した。

ゴンザレスはエホバの証人の一人だったが、現在はその成員ではない。

ゴンザレスがマートと知り合ったのは2002年のことだった。マートはゴンザレスに、ストーカー禁止の命令を裁判所から取り付けていた。裁判所の記録によればこの禁止令は2003年に終わった。

※ このストーカーはマートの娘に対して行われていたようです。詳しくは後でまた書きます。

ゴンザレスは、現在マートの元妻と結婚している。しかし捜査官は、この事は今回の事件とは関係がないと見ている。

彼は殺人罪で起訴され、木曜日の午後から罪状認否を行った。

彼は水曜日の真夜中に、ヘリコプター、複数の捜査組織や警察犬からなる捜索によって逮捕された。警察は彼のクルマが乗り捨てられているのを発見し、森の捜索中に空から彼を発見した。ゴンザレスは警察犬の助けを得てついに拘束された。

郡保安官が最初の電話を王国会館から受けたのが水曜日の夜8時24分のことだった。その後、近くのプレザントヒルで起きた武装強盗事件の調査をしていた副保安官らが最初に現場に到着した。彼らはマートが死んでいるのを見つけた。

マートが働いていた会社、ユージンの Hitch Pro & Tow では、木曜日の朝は通常通りに営業された。それはマートがクレイグ・メッツガーと共同経営していた会社である。メッツガーは、「すばらしい友人でありよい人を失って、本当につらい一日でした」と語った。

「私たちがその悲惨なニュースを昨日の夜に知った時、どうしようかと話し合いました」と長年の友であり同僚であるノーマ・メッツガーは言った。「「私はクレッグに尋ねました。マートだったら私たちにどうして欲しいだろうか」。クレッグは私に言いました。「正直に言うと、彼だったらお客様のことを第一に考えるに違いないし、それは店を開けて欲しいということだと思う」。それで、私たちはマートが亡くなった翌日ですが、店は開けることにしたんです。これは彼のためなのです」

クレッグ・メッツガーは20年以上もマートと知り合いだそうだ。
「私たちは友であり、お互いの仕事を認め合ってきました」と彼は語った。
二人はこのビジネスを始めることを決めたのが9年前のことである。

クレッグは彼についてこう語っている。「彼が店を運営していました。彼は想像力が豊かで、いつも会社で新しいことを始めていました。仕事のメインとなる人であり、彼が他の人に仕事を教えていました」

※ 集会帰ろうとしたら銃で殺されるなんて、考えただけで恐ろしいことですね。しかし、被害者の元妻がゴンザレスの現妻とは、何かが過去にあったんでしょうか。海外のJWは普通に離婚や再婚しますからよけい複雑になりますね。