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二人のエホバの証人の間で無輸血の腎臓移植が行われる

2011-12-03 10:17:00 | 医療系
イギリスで、エホバの証人の母娘間での腎臓移植が行われました。いわゆる不適合腎移植だったのですが、拒否反応も抑えられて手術は成功しました。詳しくは記事をご覧下さい。

Metro.com.uk 2011/11/29

移植に先立って行われた検査では、母親の不全となった腎臓は、娘の腎臓と適合しませんでした。しかし、医師たちは手術を進めることにしました。

この腎臓移植は二人のエホバの証人の間で行われました。

母親と娘の信仰がこの手術をさらに複雑なものにしました。彼らは輸血を受け入れることが出来ず、それは医師たちにとって出血を最小限に抑えなければならないことを意味しました。

しかし、手術から4ヶ月経過して、移植を受けた母親は拒絶反応の兆候もなく完全に回復しました。

彼女は「娘から腎臓を提供されることは、強い感情を伴う経験でした」と述べています。

南ロンドンにあるセント・ジョージ病院で手術は行われました。この手術は、二人のエホバの証人の間で行われた、不適合腎移植の初めてのケースと考えられています。

医師たちは、手術の一月前に、ゴールドボーンさんの白血球の一部を取り除きました。これは、不適合な臓器移植に対する体の自然な反応、つまり拒否反応を回避するためでした。

27才の娘のジェイドはこう述べました。「事前のテストで不適合の結果が出た時にはがっかりしました。でも、一つでも方法があるなら、それをやってみようと私は決めていたんです」

50才になる母親のデボラは、生まれつき腎臓に問題があり、1986年に最初の腎臓移植を受けていました。

英国腎臓研究協会の代表者、プロフ・ターナーは、「新しい治療法が、提供者の臓器の適合性を改善するための助けとなったことは、非常に励ましとなる」と語りました。