ニュースの中のJW

WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

666という数字を付ける事を拒否した男性が解雇される

2011-11-24 21:46:50 | 興味深いキリスト教一般
これはエホバの証人のニュースではないのですが、興味深いのでご覧下さい。ある男性が宗教上の信条から会社のある慣習を拒否し、代替手段を求めましたが、解雇されました。他の人にとって何でもないことでも、ある人には大きな問題となることがあります。この男性の場合がまさにそうでした。それに対する会社の対応を巡り、現在裁判が行われています。では、詳しく見てみましょう。

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Man Fired For Refusing To Wear The Number 666

ジョージア州に住むハイアットという男性は、あるプラスチック工場に勤めていました。彼は敬虔なクリスチャンで、このプラスティック工場に2007年6月から務めていました。



この工場では、会社がどのくらい無事故日数を伸ばしているかを知らせるために、従業員全員が無事故日数が入ったステッカーを毎日作業着に付けることになっていました。

ハイアットは2009年の初め頃から、だんだんと心配になって来ました。というのも、会社の無事故日数が666日に近づいて来たからです。彼はクリスチャンとしての信条を持っており、啓示(黙示録)13章17節と18節の中にある666という数字に関しても強い信念を持っていました。

ハイアットは会社のマネージャーにこう相談しました。「666という数字を付けることは、自分にとって野獣の印を受け入れることと同じであり、地獄へ行くことを宣告されるようなものです」

その時マネージャーは、彼にその番号を付けなくて大丈夫だと言いました。

やがて、会社は2009年3月12日に無事故日数666日を達成しました。

その日が来ると、ハイアットは、彼の信条は「ばかげている」と言われ、日数の入ったステッカーを付けるか、さもなければ3日間の停職を命じられました。

ハイアットは3日間の停職を取りました。しかし数日後には、人事部のミーティングにて彼の解雇が決定されました。

彼は雇用機会均等委員会に訴えました。弁護士によると、委員会は彼が会社を訴える権利があると認めました。

損害賠償と賃金の支払を求めた訴えは、会社が彼を大変な苦境に立たせたとしています。それは仕事を取るか、宗教的な信条を捨てるかという選択です。

現在はベリー・プラスチックとして知られるこの会社は、これまでコメントを発表していません。




CNNのニュースの中で彼がインタビューに答えています。

「私は、決して、絶対に、絶対にそのような番号を自分の体に付ける事をしたくはありません。その数字を受け入れる人たちは地獄で責め苦にあうのです。そんな番号を自分の体につけるなんて、まったく考えられません」

彼の上司はそれは単なる数字のステッカーだと言いますが、彼はこう言います。「いいですか、666は単なる数字ではありません。それは野獣の数字なんですよ。・・・こんな数字を受け入れて、自分の命を失うようなことはしたくありません」

CNNのキャスターはこう述べています。

「無事故のステッカーを付ける事を従業員に要求することは会社の権利です。法的に間違ったことではありません。しかし、彼のような信条を持つ人を受け入れる余地が必要です。ある特定の日に、彼の信条によりステッカーを付けなかったからと言って、会社が危機的な状況になるわけではありません。しかも、彼はその日に休んで穏便にやり過ごそうとしましたが、停職処分を受け、解雇されてしまいました。道理にかなったやり方とは思えません。会社は猛反省して、少なくとも666ドル以上のお金を支払って誠意を見せるべきですね」

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他の人のコメントを見るとハイアットに同情的で、「会社側が配慮すべきだった」と考える人が多いようです。ある人は、「自分の職場でも同じように無事故の日数が表示されるが、666という数字は決して使われず、667という数字に変えられる」と言っていました。中には「665日目に彼が事故を起こし、カウントを0に戻せば良かった」という過激な意見もありました。

ロンドンオリンピック イギリス代表ボートチームのエホバの証人

2011-11-10 20:00:49 | 芸能・スポーツ
2012年のロンドン・オリンピックまであと260日。イギリス国内では代表選手も決まりつつあり、盛り上がりを見せ始めています。今回は、ボート競技でイギリス代表に選ばれたエホバの証人、ダニエル・リッチーの話題です。今年の3月の記事でも取り上げましたが、その後代表選考会に勝ち抜いて、正式に代表メンバーに選ばれました。テレグラフ誌の代表選手の紹介記事の中に彼のプロフィールがありましたので、ご紹介します。なかなかユニークなJWです。オリンピックに出たJWってあまり聞きませんね。ボートは日本ではマイナーな競技ですが、ちょっと注目してしまいそうです。

過去の記事を見る


■ダニエル・リッチー
The telegraph

身 長:193cm
誕生日:1987年1月6日
出身地:イギリス・マーゲート

「モハマッドがイギリスで初めてのイスラム教徒のボート選手だとしたら、僕は間違いなく最初のエホバの証人だろうね 」

(今回のチームには、モハマッドという名のイスラム教徒の選手がおり、共に熱心な信仰を持っていることで、よく二人は比較される)


--これまでの実績

2010年の世界選手権大会でチームが銀メダルを取るのに貢献した。同じクルーは2011年のワールドカップで銀メダルと銅メダルを獲得した。

豆知識:ボート競技をやめた後は、警察官になるのが目標だそうだ。


--どうしてボートを始めたのか

小さい時から、水のスポーツに熱心だった。学生時代には、水泳ですでに国体クラスの力を持っていた。水泳で世界を目指すという夢を達成するためにオーストラリアへ行き、トレーニングのため世界トップクラスのコーチ陣と共に国中を回った。しかし競技からの緊張とストレスがあまりにも重くなり、コーチと激しくやりあったこともあって水泳をやめた。その後、大学に行き勉強を始めたが、友人からボート競技を紹介された。彼は見る見るうちに頭角を現し、学費のやりくりの目処が付いた2007年から、本格的にボート競技を始めた。

豆知識:水泳をしている時すでに、オリンピックのメダリストであるレベッカ・アディントンについてトレーニングをしている。


--最もがっかりした時

2009年3月、ボートの最中に椎間板を痛めてしまい、その傷のため3ヶ月間競技から遠ざかった。彼の言葉によれば、「自分の周りで、世界が壊れ落ちたかの様だった」とのことである。

豆知識:彼は敬虔なエホバの証人である。


--オリンピックのライバル

オーストラリア、カナダ、アメリカ、西ドイツのチームとのレースは最も白熱したものとなり、イギリス代表チームのメダルの位置に関係してくるだろう。

もし王国会館の隣が居酒屋だったら? - 2

2011-11-05 16:55:53 | ちょっと面白いニュース
さて、前回の記事の続きですが、屋外でお酒と提供したいお店側と、静かな環境と確保したいエホバの証人側はどう折り合うのでしょうか

■パブとエホバの証人は屋外でのアルコールの提供について合意した
WIRRAL NEWS COM UK

ヘスウォールのパブは、隣にあるエホバの証人との交渉の末、屋外で食事とアルコールを提供できるようになる予定だ。

ヘスウォール会衆の成員たちは、「ザ・ラベンクロフト」が建物の外側で飲み物の提供するためにライセンスの拡大を申請した時に、ウィラール市当局に心配を表明していた。

そのパブは、会衆の王国会館のすぐ裏に位置している。

彼らは、お酒を飲んでいる人たちの騒音のため、「静かな中で崇拝を楽しむこと」が出来なくなってしまうのではないかと心配していた。

しかし、市のライセンス委員会で会合を持った後、すべての関係者は満足してその場を去った。パブは、会衆の集会の時間を除いて、飲み物を建物の外で提供することが出来ることになった。

委員会のメンバーの一人、クラー・ハリー・スミスはこう言った。「私たちは要求を許可しましたよ。王国会館の活動に重ならないようにという制限突きでね。集会は木曜日で夜9時には終わるよ。あとは日曜日の午前10時から12時までも集会があるけど、まあ、明らかに問題にはならんでしょう」

「我々は警察にも確認したけど、特に問題はなかったね。当局の立会いなども全くなかったし。ザ・ラベンクロフトはその解決案を喜んで受け入れたよ。証人たちは、建物の前でタバコを吸うことをなんとか止めさせたいと思っていた」

ヘスウォール会衆の担当者は、「私たちは、全く満足しています。私たちはいつでも、道理にかなっていたいと願いっていますが、騒音の問題が発生することは心配でした。マネージャーとは良い関係を保っています。何か問題があれば、彼と話をすればいいだけですよ」とコメントしている

ザ・ラベンクロフトのマネージャー、ボビー・アデルホワイトは「集会中に外側を閉めておくことは我々にとって何の問題でもない。それは、敬意の問題だよ。その時間帯に訪れる客は少ないだろうしね。(日曜日の午前中のことと思われる)」と述べた。

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要するに、集会の時間中だけ屋外のテーブルを使わないという解決策でした。期待させた割には、普通で済みません・・・。

しかし、ともすれば自分の権利だけ主張してしまいがちですが、道理にかなった範囲で一定の譲歩を示し、相手の立場も尊重する姿勢は、見習いたいものです。

他の妥協案として、集会の時間はプログラムをパブの外でも流すのもありかなと思いました。関心のない人はきっとみんな建物の中に入ってしまうかも。あるいは、集会後に毎回食事を差し入れてもらう代わりに屋外OK、なんてのもいいですね。

もし王国会館の隣が居酒屋だったら? - 1

2011-11-02 19:44:01 | ちょっと面白いニュース
最近でこそ、RBCのきれいな王国会館が標準になりつつありますが、一昔前は様々な、いわば個性的な王国会館がありました。聞いた話では、一階が居酒屋になっていた会館もあったそうです(又聞きなので確証は出来ませんが)。夜の集会中に下からカラオケとか聞こえてきたら、気が散って集中出来そうにありませんね。

ところで、2年ほど前のイギリスのある町でのことですが、会衆の王国会館の裏にパブがありまして、その店が屋外にもテーブルを出してそこでお酒が飲めるようにしようとしました。欧米人は店の外でお酒を飲むのが好きですから、きっと受けると思ったのでしょう。それを聞いて困ったのはエホバの証人です。何しろすぐ隣ですから、どんな影響があるか分かりません。パブ側は当初の申請内容を変更するために市の許可、そして地域住民の許可をもらう必要があります。皆さんならどうしますか?


■エホバの証人は、ヘスウォールのパブの屋外拡張計画に反対する
Liverpool Daily Post


あるパブが食事と飲み物を屋外で提供する計画をしていたが、エホバの証人の激しい反対にあった。

イギリス・ヘスウォールにあるパブ「ザ・ラベンクロフト」では、アルコール類を提供するのは屋内だけという免許の条件を、屋外にも広げようとしている。

彼らの場所のすぐ裏には、エホバの証人のヘスウォール会衆の敷地がある。彼らは、免許の申請に対し、平和に崇拝をしている人たちに騒音を生み出すものだと述べている。

ザ・ラベンクロフトは、バラキューダのチェーン店で、2007年にオープンした。この名前は、この地区で生まれたDJジョン・ピーターの名字から取られている。

2009年の6月に、ウィラール市は大きな騒音を出さないことを条件に、店の外側にテーブルを出す許可を与えた。しかし、ライセンス委員会は、「建物の外側では、アルコール類を提供しない」という条件を引き続き付けていた。

それから数ヵ月後、ザ・ラベンクロフトのオーナーは、同じ免許で外側のエリアでアルコールを提供出来るように、その条件をひっくり返そうとしたのだ。

ヘスウォール会衆からウィラールのライセンス委員会に送られた手紙には、彼らの集会の時間が、計画されている店外のエリアでお酒をのむ人たちの時間と重なっていることが書かれていた。

さらに、店がオープンしてから、隣接する公共の駐車場のスペースが占領されていることも指摘された。

手紙はさらに続く。「店外拡張の計画は、免居が与えられるエリアの真後ろにある王国会館での静かな環境に対して、逆の影響を与えると考えています」

「私たちの建物と反対側のフェンスのエリアは隣接していませんので、そこでのアルコールや食事の提供、喫煙は認められるべきだと思います」

彼らはまた、2006年10月に市より様々な制限がパブに課されたことを指摘する。

「結論として、申請されている計画には反対します。何故なら、騒音やにおいが発生することが予想され、それはここの静かな環境やわたしたちの崇拝の目的である建物にとって損失となるからです」

ザ・ラベンクロフトのマネージャーは昨晩、コメントを避けた。

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さて、お互いの言い分がある中どのように折り合えるのでしょうか。このわずか2週間後に、事態は新しい展開を迎えます。

次回の記事に続きます。