ニュースの中のJW

WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

特定の宗教を持っている人は世界にどのくらいいますか?

2013-01-14 19:46:59 | 興味深い世界の宗教一般
2013年が始まり、早くも1月半ばです。このブログを始めたのが2010年3月ですから、もう少しで3年が経ちます。JWの世界でも、本部移転やJw.orgの本格的な運用など、数々の変化がありました。これからも様々な部分で変化が続いて行くことでしょう。このブログも、多少変化させて行きたいと考えています。ニュースを5つくらい選んで毎週のベスト5を載せるとか、淡々と解説なしでロボット検索のようにニュースを載せて行くなど・・・。また、ニュースの内容・方向性に関しては、実際知っていてもブログに書かないニュースも数多くありますが、万遍なく扱った方がいいのかなどいろいろ考えることはあります。何かご提案などありましたら、よろしくお願いします。

さて、今年最初の記事は、自分の宗教を持っている人はいったいどのくらい世界にいるのだろうかという内容です。この手の調査が得意なピュー・リサーチからのレポートです。

■世界の84%の人は自分の宗教を持っている
 Pew Research Center 2012/12/19

世界の80%以上の人々 (約58億人) が宗教を持っていることが、ピュー・リサーチ・センターの調べで分かった。

クリスチャンの人口は22億人、もしくは、2010年の人口69億人の約3分の1である。また全クリスチャンの半分はカトリックである。

去年の12月18日に発表された調査では、国勢調査、人口登録、地理的分布、世界の主要な宗教の年齢などを調べた

統計によると、2012年の時点で、世界には16億人のイスラム教徒、10億人のヒンズー教徒、5000万人の仏教徒と1400万人のユダヤ教徒がいる。

それに加え、4億人、つまり世界人口の6%は土着の宗教や伝統を守り続けている。全体の1%以下である5800万人の人々は、その他の宗教、例えばジャイナ教、シーク教、道教、ゾロアスター教、魔術崇拝やバーハイ教などに属している。

さらにこの調査によると、世界のおよ6人に1人は無宗教ということである。約11億人に上るこの人々は、クリスチャン、イスラム教徒に次いで、3番目に大きいグループを構成している。

しかし、いずれの宗教にも加入していない人々の多くが、何らかの宗教的な信条を持っているようだ。神を信じていたり、宗教儀式に参加していたりすると調査は示している。

6つの国 - チェコ共和国、北朝鮮、エストニア、日本、香港と中国 - では、宗教を持っていない人が人口の多数を占めている。中国には、世界の無宗教人々の62%がいることになる。宗教を持っていない人の数は、世界中のカトリック人口と同じである。

ヒンズー教徒とクリスチャンは、彼らが大部分を占める国にすむ傾向が圧倒的にある。イスラム教徒と無宗教の人々も同様に彼らが多い国を好むが、比率は多少落ちる。

232の国と地域で調査が行なわれたが、157の国ではクリスチャンが多数派を占めている。

クリスチャンはその起源となった場所からはるか遠くまで広がり、地理的に広大に拡散した。99%のクリスチャンは、もともとキリスト教が始まった場所以外の地に住んでいる。

クリスチャンの37%はプロテスタント、聖公会、無所属か独立した教会に属しており、12%は正教会である。

その他に、自分たちをクリスチャンと見なしている宗派、例えばモルモン教、クリスチャン・サイエンティスト、エホバの証人はクリスチャン人口の1%を構成している。

全体的に、クリスチャンの人口の平均年齢は30才である。世界人口の平均年齢の28才よりやや高めである。

加えて、クリスチャンの人口は南アメリカとカリブ海周辺、ヨーロッパ、そしてサハラ以南のアフリカが大体同じ数となっている。

今回の調査対象となった主要な宗教の中で、クリスチャンが世界中に最も均一に散らばっていることが分かった。

宗教に対する規制・反感の増加

2011-08-30 20:08:06 | 興味深い世界の宗教一般
8月はとても忙しく、一月ぶりの投稿になってしまいました。書きたいニュースはいくつもあるのですが、なかなか時間を取ることが出来ません・・・。ブルックリンでホットな協会の不動産の話題なども近々扱いたいと思っています。

さて、今回は世界各地で見られる宗教的な不寛容の広がり、反宗教が広がっているというニュースです。宗教と社会生活についての様々な調査を行っているPew Forumからの記事ですが、それとは別に、最近テレビでこうした傾向が増えていることを特集した番組を見ました。おそらく世界的に観察されていることなのでしょう。私たちにとって大いに関心のあることです。


Reuters - 2011/08/09

世界人口のほぼ3分の1が住む地域で、宗教活動の自由がより難しくなっているとアメリカの調査団体は報告している。

ピュー・リサーチ・センターによると、2006年の中頃から2009年の中頃にかけて、世界人口の上位にあるいくつかの国々において宗教に対する政府の制限と大衆の敵意が大きくなっている。

「増大する宗教への制限」と題するレポートによると、「調査を行った3年の間、宗教に関係した暴力と虐待の増大がいくつかの地域で見られた」とのことである。

この期間中、宗教に対する寛容さが見られたのは、世界人口のわずか1パーセントが住む地域のみであった。

ピュー・センターの198の国々に対する調査では、以前の報告で制限的あるいは反対的であった国々は、さらにその度合いが増していることが分かった。宗教に寛容な国々では、逆の傾向が見られる。

実際に宗教グループに対する反感の増加は、中国、ナイジェリア、タイ、ベトナム、イギリスで見られる。エジプト、フランスでは政府による制限が拡大している。

ピュー・センターでは、ある特定の信仰や布教の制限、特定の宗教に対する優遇、改宗の制限などについての法律や政府の方針を調べた。敵意や反感については、宗派主義暴力、宗教的な服装に対する嫌がらせ、様々な種類の脅しによって計った。

2009年の中頃の時点で、政府が宗教的な理由で人々を殺害したり、身体的に危害を加えたり、拘束したり、投獄したり、家を追い出したり、所有物を破壊したりした国々は101に上る。1年前には91カ国だった。過去3年間でこうした暴力は、多くの国で減少するよりもむしろ増加傾向にある。

群衆による、宗教に関係した暴力行為は52カ国で起きた。1年前には38カ国だった。一般の市民グループによって引き起こされた、宗教的憎しみや偏見に基ずく暴力は142カ国で発生しており、調査の対象となった198カ国の約4分の3に及ぶ。これは2008年の中頃とほぼ同数である。

2009年中、宗教に関連したテロリストは74の国々で活動しており、その半数の国で暴力が見られる。

クリスチャンとイスラム教徒は世界で最も勢力の大きな宗教グループだが、多くの国々で嫌がらせの対象となっている。他の宗教も嫌がらせに遭っているが、特にユダヤ人は世界人口の1パーセント以下にも関わらず、75カ国で制限もしくは嫌がらせを受けている。

イギリス、デンマーク、ロシア、スウェーデン、ブルガリアのヨーロッパ5カ国における宗教的緊張は、イスラム教徒人口の急速な増加に焦点を合わせている。しかしそれ以外にも、エホバの証人などの少数派に対する反セクト主義と反感も高まっている。

どの宗教を信じているかは年収に影響する?

2011-06-25 12:00:00 | 興味深い世界の宗教一般
儲かるという漢字が、信じるという字と者という字から成り立っているように、人を信じさせることが金儲けの基本であることは興味深いことです。さて、一部の宗教は露骨に金儲けの道具となっている訳ですが、今回の記事はそのことではありません。どの宗教が金を儲けているかではなく、どの宗教の成員が金持ちか、あるいはそうでないかということです。

The Pew Charitable Trusts という団体がアメリカでの主要な宗教と収入の関係を調査しました。

さて、その結果はいかに・・・。

KTXS.COM 2011/06/6

NPOの「宗教と生活」では、最近アメリカにおける宗教と富についての調査が行われた。

この国において、どの宗教がもっとも金持ちで、またどの宗教がもっとも金持ちでないかを知って驚くことだろう。

Pew Forumによって集められた情報を、GOODのメンバーたちが図表にまとめあげた。その図表では、年収 $30,000以下 (約240万)から $100,000以上(約800万)に分けて、14の主要な宗教に国民の収入が配分されている。

その結果はどんなものだっただろうか。

その宗教の成員がもっとも金持ちなのは、ユダヤ教徒とヒンズー教である。ヒンズー教は、成員の 65%が年収 $75,000以上でトップに来ている。ユダヤ人たちはその割合が 58%で2位に付けている。

我々はアビリンス・クリスチャン大学の聖書研究カレッジのクリストファー・ハットソンと話をした。宗教の教義が成員たちにどのようにお金を儲けるのかを教えているかどうか聞いてみたのである。ハットソンはこの二つの高収入の宗教に一つの共通の性質があることを見つけた。

「アメリカでは、ヒンズー教の成員の約40%は学士(大卒)以上の学位を持っている。これは驚くべき数字である。またユダヤ教でも教育に重きを置く傾向があり、成員は高い確率で大学院を卒業しており、これが裕福さに反映されている」とハットソンは述べた。

ヒンズー教とユダヤ教では、教育が共通の強い糸となっているようだ。ハットソンによると、それはまたもう一方の端のグループを際立たせるものとなっている。

調査では、成員たちの収入が最も少ない宗教は、歴史的に黒人クリスチャン教会とエホバの証人たちである。黒人教会で $75,000 以上を稼いでいるのはわずか 15%の人たちに過ぎない。それはアメリカ黒人たちに与えられている機会の少なさと大きく関係しているのだろうと、ハットソンは付け加えた。

エホバの証人では、年収が$75,000を超えている成員はわずか18%である。成員たちに注目してみると、全体の51%の人たちは非白人で、9%の人のみが大卒もしくは大学院卒である。

我々は、地元のエホバの証人の王国会館に電話をかけたが、反応はなかった。

残りのアメリカ・クリスチャン教会は14カテゴリーの4つを構成している。彼らの年収は、アメリカ国民の年収平均と同じである。31%の成員が年収$75,000を超えている。

マーティンはベルトウェイ・パーク・バプテスト教会の経済平和大学で教えている。プログラムでは、人々にどのように富と安全を築けるのか聖書から教えられる。

「宗教と教育は、ますます多くのクリスチャンたちに、将来の家計をコントロールする力を与えていくでしょう。疑問の余地はありません。聖書から導きを得られるのです。私はクリスチャンとして、与えられたものに対してのよき家令となりたいという、価値観と信念を持っています」と彼は言う。

マーティンは、クリスチャンとして、また経済平和大学の教師として生きることで経済的な安全を助けられている一方で、彼は成員に対して金持ちになることを教えている宗教を信じてはいない。

「生活において成功を収めた人たちは、持っているものや技術は与えられたものであり、他の人に対してそれを用いようとするだろう。与え、また与えられるものであることを理解している」と彼は述べた。

経済的な良い習慣がどこで培われ、なぜあるグループが他のグループよりお金を稼ぐのかに関わらず、誰でも我々が話した人たちはこのことに同意する。 「豊かに生活することは、どのくらいの収入があるかということとはほとんど関係ない。あなたがそれをどのように使うかにかかっている」
 
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刑務所の受刑者たちに人気の宗教は?・・・イギリス

2010-05-25 20:29:04 | 興味深い世界の宗教一般
「過去十年で仏教徒の受刑者が急増中」   - イギリス 2009/8/5


そういえば、刑務所で服役している人たちってどんな宗教なんでしょうか。刑務所と宗教というと、例えば、神を信じていなかった犯罪者が聖書を学んで感動し、これまでの生き方を悔い改めて犯罪から足を洗い、今では熱心に聖書を人々に教えている・・・というようなイメージがあります。イギリスの刑務所で起きていることを見てみましょう。

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東洋の仏教徒たちは平和と高潔な人生を信条としているが、ここイギリスの刑務所に入っている仏教徒は、暴力や性犯罪といった重罪を犯していて長い刑期に服している者が多い。

ブロードモアを含む一部の刑務所や医療刑務所では 釈迦像 として知られる神殿を敷地内で開放している。そして増大する仏教人口に対応するため牧師の国内ネットワークも存在している。

刑務所内の多くの仏教徒は、有罪が確定した後に仏教徒に改宗している。いくつもの宗教の中から仏教を選ぶのだが、それは閉じ込められることに対応するよう彼らを助ける瞑想を強調しているからだそうだ。

仏教徒の犯罪者の支援者は、刑務所内で霊的に成長することが、彼らが刑務所を出た時にまた同じ犯罪を犯すことを防ぐのだと言う。

仏教刑務所牧師協会のアバブリ師はこのように述べた。「その人数は驚くべき程です。私は、彼らが刑務所内で仏教へと転向するひとつの理由を考えました。これは彼らが仏教に関心を持つ理由を説明できると思います。仏教によって人は自分の状況を甘受できるようになります。仏教の教えでは、人々は物質的な野心や目標を捨てなければなりません。もし人々が刑務所にいれば、どのみちその目的は果たせませんから。人々は刑務所の中で過去を振り返り、瞑想する時間があります。それは自分の考えから抜け出させます」

彼はさらに続けます。「私の傾向として、それは人々が刑務所を出てから絶対に助けとなります。仏教全体の教えは、だれも他の人を傷つけない、だからです。そして、信仰を続ける人たちは彼らの生活を変えて、再び犯罪を起こす可能性は少なくなるでしょう」

アバブリ師によると、刑務所の敷地内にある神殿に加えて、仏教刑務所牧師協会から刑務所内で受ける礼拝は、多くの受刑者を改宗させるように励ましてきた。

「私たちは、年に一度の祝祭をスプリング・ヒル(最初に釈迦像が建てられたバッキンガム神殿にある開放刑務所)で祝います。そこは特別な場所で、素晴らしく平安な所です。受刑者たちと共にスタッフたちもそこに行き瞑想をします」

公式な数字では、イギリスには14万9千人の仏教徒がいる。彼らは真の自然の命についての霊的な知識を得ることを信じており、神々の崇拝はしていない。全人口の0.26%である。

1997年には、イギリスとウェールズでわずか226人の受刑者が仏教徒だった。しかし2008年6月の終わりには1,737人に達し、669%も増加した。79,734人の全受刑者の内、2%にあたる。

大部分に当たる1,194人は白人でほとんどは30才以上だった。女性はわずか78人だった。

司法省から出版されたさらに詳しい統計によると、そのほとんどが長い期間服役している人たちだった。621人は、4年かそれ以上の刑に服しており、別の521人は無期懲役に服している人たちだった。

刑務所内での仏教徒人口の増加率は、過去11年間で3,681人から9,795人と倍以上の伸びを示したイスラム教徒を追い越した。

クリスチャンは、引き続き刑務所内で最も信者数が多く、41,839人であった。

一方、無宗教あるいは無神論者、不可知論者は 27,710人を数える。

無神論者は全服役者数の1%で、570人が神は存在しないとの見方を支持している。

220人の受刑者はユダヤ教だった。360人は異教徒で、340人がラスタファリ主義者(元エチオピア皇帝ラス・タファリを神と信仰し、アフリカへの復帰を唱える黒人思想)、230人がエホバの証人だった。また37人が救世軍の信者だった。

刑務所礼拝の担当者は、「刑務所での礼拝による、信仰が果たす生活面でのよい役割や、受刑者のリハビリといった部分が認められています。また受刑者たちの信仰を実践するように助けることが出来ます」

「それぞれの受刑者は、彼らの宗教的な、また精神的な必要を満たす複数の牧師チームから援助を受けられます。これらのチームには様々な宗教や宗派の牧師とボランティアがいます。


2008年度 イギリスとウェールズにおける刑務所内の宗教人口

無宗教 --- 26,626

英国国教会 --- 23,039

ローマ・カトリック --- 14,296

イスラム教 --- 9,795

仏教 --- 1,737

シーク教 --- 648

無神論 --- 570

不可知論者 --- 514

ヒンズー教 --- 434

異教 --- 366

ラス・タファリ主義 --- 340

エホバの証人 --- 230

ユダヤ教 --- 220

サイエントロジー --- 3