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WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

韓国の兵役拒否者 - 1000人近くが刑務所に

2011-02-27 18:53:18 | 迫害・反対
お久しぶりです。私生活が忙しく、なかなか定期的に更新出来なくて申し訳ありません。しばらく不定期になるとは思いますが、引き続き、宜しくお願い致します。

韓国では20才になると、兵役に服さなければなりません。エホバの証人は「戦いを学ばない」という信条のもと、韓国の兵役拒否者の象徴的な存在となっています。彼らの状況について、今日は、協会のメディア用サイトから記事を引用します。

■ www.jw-media.org

現在、903人の健康で責任能力のある男性が韓国で刑務所に入っている。彼らは戦争に参加せずとも社会に対して積極的な貢献をしたいと願っている。1950年以来、15,000人以上のエホバの証人たちが刑務所に送られ、合計30,604年が費やされて来た。

韓国憲法裁判所や韓国人権委員会からの、良心的拒否と兵役をうまく両立させるであろう、代替の社会奉仕を採用するようにという政府への勧告にもかかわらず、引き続き事態は変わっていない。

最近この憲法裁判所によって取り上げられたケースは2010年11月11日のもので、兵役や予備役訓練の良心的拒否に対する刑罰であるかどうかに関わらず、良心の自由を侵していると宣言された。また、その聴聞では、韓国で良心的兵役拒否者に対して代替役務を提供していないことは、韓国市民の権利を侵害しているかどうかも考慮された。

代替奉仕は、野球選手や、ピアニスト、バレエダンサーやプロの棋士でも認められており、政府は代替奉仕を提供することが可能であることは明らかである、と弁護士のドゥジンは裁判所での冒頭陳述で言及した。「我々は、良心的兵役拒否者たちにも同じ権利を求めているのである」と付け加えた。

裁判では、兵役拒否者キム・ジグワンが、なぜ兵役や戦争に参加することを拒否するのかを述べた。彼は、「私は、聖書の教え、例えば ”人々はもはや戦いを学ばない”とか ”自分と同じように他の人を愛しなさい”といった言葉に深く感動しました。また、原則に基づく愛は、敵をも愛することであると学びました。これらの聖句や他の聖句に基づいた自分の深い確信の故に、兵役を拒否することを決心しました」

防衛省の代表者からは、代替奉仕は国防力を弱めるという懸念が述べられたが、弁護士のハナ・リーはドイツやギリシャ、台湾での前例を取り上げ、「これらの3つの国では、代替奉仕のプログラムが実施され、国防を損なうことなく成功している」と結論で述べた。

ソウルでの最近の憲法裁判所での聴聞に加えて、488件のケースが国連人権委員会に提出されており、委員会はすでに2回、韓国が国際人権規約に違反していると裁定している。韓国の良心的兵役拒否者への取り扱いについて、同様の裁定が2011年の初めに予想されている。