同窓会にまた行ったでー!

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私の中の父の地位(バジル)

2007-10-13 12:17:43 | Weblog
私は子供の頃から、父の勤めている会社に行くのは好でした。
働く父の姿を見るのも好きだったように思います。

大きなコンピューターのドラムがゆっくりと回る景色が、
テレビのヒーロー番組の中の地球防衛軍の基地に似ていたからなのでしょう。

あのころの出力は紙のカードでした。それに小さな穴をあけてデーター表示していました。
だから、読み取るにも読み取り機にかけていたようです。

打ち出されてゴミ箱に入るカードの丸い粒を集めて、
貼り絵をして夏休みの宿題を作ったこともありました。
スーラの点描画を再現したものです。

そのころの父は私の中で絶対で、正しかっのです。
怒っていたとしても、それが正しかった。

高校の時にも、何度か父のいる会社に足を運びました。
その時、得意先の営業マンに対して、電話で怒っていたのです。

父が何時にこちらに到着するのかを聞いたのに対し、相手は
「昼から一番でお伺いいたします。」
と答えたらしいのです。
たちまち相手は無礼者となり、到着時刻を聞いてやって、
それに合わせて段取りを進めているのに、曖昧な返事をしたと憤慨していました。
「君はこちらに、君の会社からこちらまでの距離と交通事情を把握して、
どのくらいで到着できるかを考えさせるのか」
と怒鳴っていたのでした。
それを聞いているたあの頃の私は、まだ父は正しくて、
相手の営業マンのほうが、無礼者だと感じていたに違いないと思います。

しかし、今の私はどうだろう考えてみました。
父と同じ立場で、同じ質問をして、相手が同じような答えかたをしたなら、
どう答えるのでしょうか?父と同じように憤慨する可能性はあるのでしょうか?

まず、憤慨はしないでしょう。
「昼から一番」という言い方をする人はそれがその人にとっての「ふつう」だからでしょう。
特別にこちらを軽視したわけではなかったはすです。
私ならたぶん、こんな話をするだと思います。
「今ここに、急ぎの仕事が到着しているものがあるんだけど、私としてはお宅のほうを先に取り掛かりたいの。
もし、あなたが13時30分までに到着できるのなら、あなたのほうから取り掛かれるのだけど、
何時ごろ着きそうかしら?」
と言い、仕上がりが遅くてもよければ、後回しにしたい旨を伝えると思います。

相手の可能性を聞きつつ、こちらの都合も話して、
折り合いのつく場所はどこにあるかを探ることでしょう。

そんな私から見た父はどう映っているのでしょう。
父は昔のままで、すぐに無礼者を作りたがるのは変わっていません。

無礼者を作ったところで、自分自身も怒っているので能率は下がるし、
相手のテンションも下げてしまうだけなのになあと思うのですが。

こうして、何も変わっていない父の地位は私の中勝手に下落し、
コミュニケーション能力の低い人になってしまいました。







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