11月に門松を飾る男を笑えるのか

2014年12月24日 | 日記

今日はクリスマスイブである。熱心とはいえないが、仏教徒なのでクリスマスは関係ないのだが、5歳の娘には誕生日のプレゼント以外はろくに物を買ってやらないので、このイベントに乗じて新しいものを買い与えることにしている。まだ買ってないので、なにがなんでも今日中に絵本でも調達しなければならない。

なぜって…

数年前、娘がまだ2歳児クラスのころであった。クリスマス当日の25日、きょう絵本でも買って(他に思いつかない)かわいくラッピングしてもらおうかと考えていたら、朝の登園時、保育士が「きのうプレゼントもらったの~?」と聞くではないか。娘は悲しそうな当惑したような顔になり(面白い顔だがちゃんとこのような表情にはなる)私は「あーあー…きょうサンタさん来るかな?」と言い訳し、保育士は大変気まずそうであった。

25日の朝に聞くってことは、24日のイブにプレゼントをもらうのが普通・常識なのか?

以前カトリックの施設に勤務していたが、プレゼントは早めのクリスマス会でもらうのであまり24日を意識したことがなかった。クリスマスはキリスト教最大の行事だが、他にも感謝祭や復活祭、聖エリザベットの日とかいろいろあって忙しかったので、日本人にとってビッグイベントであるクリスマスにはちょっと疎かったのは確かだ。

だけど、24日のイブが終わって、イエスの誕生日・クリスマス当日25日には、クリスマス関係のディスプレイはすべて取り外され、正月準備となっているのは、いかがなものですかね?どこの商業施設も最近はそうですよね。イエスなどどうでもいいのはわかりきっていますが、仕事だとかその他の事情で25日にお祝いする家庭は季節外れ・季節遅れってわけですか。早ければいいってもんじゃないでしょ。世間の動きに乗り遅れてひがんでいることは確かですがそれだけでもないんですよ!!

それにですね、この際くどくど言わせていただきます。

クリスマスプレゼントなど親からも誰からももらえない子どもだっていますよ、保育所などの地域には。児童養護施設などに保護されていればもらえますが、まだ保護されてないってだけで、保護されなきゃいずれ命も危ないような子にとって、クリスマスプレゼント?は~?ですよ。いずれ多くなるであろう、外国国籍の子どもたちも貧困に陥っていくだろうけど、やはりクリスマス~?は~?でしょ。宗教的に関係ない子も多くなってくるだろうし。

なので保育士さん、当たり前のように「クリスマスプレゼントもらった~?」なんて聞かないでね…誕生日プレゼントとか、休み明けに、どこ行った~?もですよ。

ところで、最近のものごとの前倒しにはウンザリきます。

以前は12月にはいったらクリスマス商戦だったのに、今じゃハロウィン終わったらすぐですよね。

ある大手洋菓子店でバイトしていた友人から聞いた話なんですが、11月の後半になってもクリスマスの準備をしようとしない正社員の男性に対し、店長が業を煮やしてこう言ったそうです。

「おい!もたもたしてたらあっという間に正月だぞ、店のディスプレイなんとかしろ!!」

男性社員さんは「すいません!」と言って、次の日さっそく準備に取り掛かりました。

お店には立派な門松が飾られていたそうです。

店長はすぐに怒鳴る短気な人だったらしいのですが、何も言わず黙って考え込んでいたということです。

えーっと、伝える技術とか、社員の育て方とか、このエピソードから学ぶことは多いと思うのですが、私が言いたいのは、この男性社員のことをそれほど笑えるか?ってことです。

ハロウィンが終わったらすぐにクリスマス、クリスマス当日25日には正月準備という世間では今じゃ当たり前のこの前倒し商戦も同じではないかと思うのです。

宗教に関係なくただ商売のネタとしてやってるだけとしても、あまりに宗教を軽んじた末の悲喜劇です。少しは自分自身の、そして他者の宗教を尊重しましょう。

 

コメント
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