白雪姫に毒りんごを食べさせたのは実の母親である

2015年02月21日 | 日記
グリム童話やイソップ童話の原作は残酷である。

白雪姫に毒りんごを食べさせたのは、初版では実母であったが、グリム兄弟は改訂中に継母に変えている。

現在の児童虐待はその多くが実の親によるものである。

民話は事実を冷徹に見ている。

最近の絵本や童話では、昔話などはハッピーエンドとなっていることが多い。残酷な結末や表現が子どもに与える影響を考慮してのことだろうか?

保育園や幼稚園などで演じられる民話・昔話の類も同じように丸く収めてある。

アリとキリギリスでは、遊んでばかりいたキリギリスをアリやチョウチョたちが、「ダメよ~」と言いながらも、ちゃんと食べ物を分けてあげるのである。

白雪姫では、継母が改心して白雪姫と仲直りしている。

めでたしめでたしで文句のつけようもないのだが、腑に落ちない。

残酷な結末を持つ民話や物語は子どもたちの心を荒廃させてきたか?

ゲームやマンガなどの残酷なシーンが問題になることがよくあるが、それほど単純なことなのだろうか。

少年犯罪が低年齢化し出したころ、「心の闇」という言葉がしきりに使われた。

まるで心に闇があってはいけないかのような、闇があることが問題であるかのような、そんな言葉である。

子どもがぬいぐるみや人形、生き物に対して残酷な行為をしていると、大人はぎょっとして、止めさせたくなるが、大人はさりげなく日常的に残酷な行為で日々の感情を調整し、やりすごしているのである。

ハッピーエンドオンリーの物語が主流だと、日陰者はツライ。

誰だって日陰の部分はある。それをないものと考えるのは無理がある。


最近反抗的な5歳の娘にてこずり、イラつき、いい子にさせようと躍起になっている自分の姿をみていて感じたことである
コメント
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