やりがいもいいけど、まず大切なのはご飯を食べるためのライスワーク

2015年02月16日 | 日記
不登校や引きこもりの人々の自立を支援する学校を設立するまでの実話がベースとなっている映画『サムライフ』の原作者・長岡秀貴さんが、新聞誌上で子どもたちについて語っています。

長岡さんはフリースクールの認定NPO法人:侍学園スクオーラ・今人(いまじん)理事長です。

各地の学校で講演するとき、「生きる上で必要なことって何?」と子どもたちに聞くと、夢とか友達とか学歴とかでてくるそうです。

長岡さんは、それももちろん大事だけれど、命を明日につなぐために、食べ物と住居、安心と安全を確保すること。そのためにはまず、どんな仕事でも働いて、お金を稼ぐことが大事、と言います。

夢やライフワークをみつけないと働けないという感覚があるが、まず大事なのはご飯を食べるための「ライスワーク」。それをいくつかやってみるうちに、自分が好きになれる「ライクワーク」がみつかり、最終的に生き方と仕事がむすびつく「ライフワーク」になる。

うまい!

やり始める前に大切なのは、できるかできないかではなく、やるかやらないか。

不登校の子だけじゃないですね!!

親へのアドバイスもありますよ。

テストでいい点を取った時、ほとんどの親は「よくやったね」とほめるそうですが、これは「あなた」が主語の「ユーメッセージ」で、これだけだと子どもは必要とされているという実感が十分に持てないそうです。

主語を私に変えて「お父さんお母さんは嬉しい」と「アイメッセージ」を伝えていくだけで、子どもは自己肯定感を持ち激変する…らしいですよ。

日本人が子どもをよくほめるようになったのは、アメリカの影響かなんかだと思いますが、流行もんには敏感なんですかね…これもトライしてみたらいいかも!

長岡さんは甲子園を目指す球児だったそうです。原因不明の左半身マヒで夢を絶たれ、失意の底に沈んでいたときに一人の教師に救われ、そしてその人を突然の死で失ってしまいます。

いつしか長岡さんは、「自分の学校をつくろう」と思い、各地のフリースクールを見て回りました。

そこには、社会にも学校にも、親にさえも見放された子どもたちがいました。

一旦普通校の教師になるものの、フリースクールの子どもたちのことが心から消えることは無く、5年後には退職しました。27歳の時です。

自分の学校をつくるための資金集めのため、バーを開業します。学校建設は夢物語に見えたが、バーに集う地元の若者たちは長岡さんの志に熱くなり、小さな出版社を立ち上げ、長岡さんの自費出版本の営業に歩いたのです。

「やりたいことがみつからない」と嘆いていた若者たちがです。

長岡さんは最後に若者に熱いメッセージを送っています。

これまでの挫折、家庭や学校でのつらい経験など、今も過去に縛られている人がいる。でも人間に平等に与えられているのは時間。

有限の時間を過ぎ去ったものに奪われ続けるのか、、これから先の自分のために使うのか。生きている限りスタートラインは毎日やってくる。

無理に過去を消し去ろうとしなくてもいい。でも悩んだら、目の前に自分でラインを引いて、そこから新しい自分を作り上げるスタートを切ってほしい
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