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羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

仮面ライダーゴースト 1

2015-11-16 19:37:21 | 日記
「次の偉人との出会いは正に運命的な出会いだ!!」それらしい扮装で玩具のピアノを弾いてみせる仙人。「ベートーベンだね!」タケルは手帳を取り出し、何やら書き込み始めた。「何やってんだ?」「見ないでよっ」仙人を避けていると「目魂ゲットスケジュール表?」中空に出現したユルセンに覗き込まれた。「何じゃこりゃあ?」ユルセンに気を取られている内に仙人に手帳を取られるタケル。中身は都合よく目魂を手に入れ期限までに復活できるスケジュールが書かれていた。「何の役にも立たねぇよっ」手帳をゴミ箱に捨てる仙人。「一生懸命作ったのに」不貞腐れるタケル。と「タケル!」アカリが地下研究室に入ってきた。
「新しい依頼よ!」メモを持って降りてきたが、誰も見えない。「いないんだ?」「いや、俺は」別に姿を消していなかったタケル。アカリは気付かずタケルをすり抜けてきたので、タケルの方が驚かされた。「うわっ? 見えてないの?」「気合いが足らないんじゃないのか?」指摘してくるユルセン。アカリは不知火砲を取り出した。「まーさーかぁ」不知火を撒くアカリ。タケル達の姿が見えるようになった。「かくれんぼのつもり?」「いや、そんなんじゃ」弁明しようとした傍からまた消えてしまうタケル。
「えっ? おっちゃんは見えてるのに?」戸惑うアカリ。「メンタルの問題だな。このままだと、ずっと誰にも見えないままかもしれないな」「それじゃあ死んでるのと同じじゃないか?!」仙人の言葉に焦るタケルはアカリからメモを取って研究室を飛び出して行った。「タケルどこ?!」「出てったよ」ユルセンに教えられ、あかりもすぐに追った。「相当重症だな」仙人は紅茶を飲みつつ呟いた。
音大付属高校のベンチで御成が女子高校生から話を聞いている所に姿の消えたままのタケルが現れた。やや遅れてアカリも駆けてきた。
     2に続く

仮面ライダーゴースト 2

2015-11-16 19:37:10 | 日記
「あれ、タケル殿は?」タケルを探す御成。「来てると思うんだけど」「思う?」「後で説明する。この子は?」「今回の依頼人、君島陽子殿です」「始めまして」礼儀正しく頭を下げる陽子。と、周囲から音が消えた。「目魔の仕業だ!」アカリ達に認識されなくなっているタケルが警戒する。「これが最近お兄ちゃんの周りで起こっている、不思議な出来事なんです」陽子の兄は学生ながら世界的な作曲コンクールで作入賞していたが、最近はスランプだという。「ベートーベンだ!!」テンションを上げて指差すと、タケルの姿が見えるようになった。
「オバケっ!」驚く陽子。「タケル大丈夫なの?」アカリも驚き「良いオバケだから大丈夫です」御成は随分なコメントでフォローした。ベートーベンもまた音が聴こえず苦しんでいた。一同は取り敢えず陽子の兄に会いに行ってみることにした。「静寂を邪魔するとは、不粋な」その様子を上階から音符目魔が見ていた。
大学の一室でピアノを一心不乱に弾く陽子の兄、康介。「お兄さん」陽子が声を掛けたが「うるさい!!」演奏を止める康介。「もう少しで完成するんだ」「ごめんなさい」「そんな言い方無いんじゃない?」「陽子殿はあなたのことを心配しているのですよ」「あなたは悪いゴーストに狙われているかもしれない。命だって危ないんですよ?!」陽子に謝らせた康介にタケル達は口々に言ったが「命が危ない? 結構だ。作曲できなきゃ生きているとはいえないっ! 生きてる意味は無い!」康介は言い放ち、再びピアノを弾き出した。(生きてるとは、いえない)ショックを受けたタケルは姿を消してしまった。
「軽々しく生きてる意味が無いなんて言わないで下さい。陽子ちゃんはお兄さんのことをっ」アカリが言い出すと、康介は苛ついて鍵盤を叩き付け、演奏を止めた。「うるさい!!」「何でっ」
     3に続く

仮面ライダーゴースト 3

2015-11-16 19:36:55 | 日記
アカリが反論しようとすると、声が消された。康介は演奏を再開した。アカリは御成を促し、不知火砲を使わせた。音符目魔とそれに対峙するタケルの姿が浮かび上がる。笑っている音符目魔。音も無くオレ魂フォームに変身するタケル。「ほほぅ、ドレミ、ファ、ソォレッ!」面白がってタケルと格闘し出す音符目魔。
そのまま外へ飛び出した音符目魔とタケル。まだタケルの音は消されている。無音に上手く対応できないタケル。「音が無いと戦い難いだろぉ~っ」からかう音符目魔。無音でイライラするタケルが突進して一発殴り付けると「ドレミファ、ドーン!!」音符弾を放ってくる音符目魔。全弾喰らってよろめいたが無音は解除された。「タケル、頑張って」外までついて来ていたアカリ。ガンガンセイバーを取り出し一気に攻めるタケル。「早く片付けないと、アイツがっ」と言ってる傍からマコトが現れた。「うわっ、来たよ」うんざりするタケル。
スペクター目魂を装填するマコト。「アーイ、バッチリミロー、バッチリミロー」「変身!」「カイガン、スペクターッ! レディゴー、覚悟、ドキドキ、ゴースト!!」マコトはスペクターに変身した。「俺がお前の相手をしてやる」音符目魔を逃がし、マコトはタケルを殴り回し始めた。簡単に蹴り飛ばされるタケル。マコトはエジソン目魂を使った。「エレキ! 閃き! 発明王!!」エジソンフォームになるマコト。タケルは驚いたが武蔵目魂を取り出し対抗しようとした。だが、マコトはガンガンハンドのアームを伸ばしてタケルの腕を掴んできた。「離せ!」エジソンの特性でアームを介して電撃を打ち込むマコト。タケルは一撃で変身解除され、武蔵目魂も落とした。
マコトが近付くと怯えるタケル。「来るな! 来るなっ!」タケルは目魂を落としたことに気付き拾おうとするが、マコトに軽く放電されて弾かれた。
     4に続く

仮面ライダーゴースト 4

2015-11-16 19:36:43 | 日記
「そいつは置いてゆけ!」怯えるタケルは姿を消して逃げ出してしまった。「いいのか? なら、頂く!」武蔵目魂を拾おうとするマコト。これにアカリが走り込んで目魂を奪った。「よこせっ!」後退り転ぶアカリ。ガンガンハンドを突き付けるマコト。アカリは目魂を抱えて渡そうとしない。「フンッ、今日のところは見逃してやる」マコトは去った。
曲は完成したが、古びた楽譜を手に取る康介は姿を消した音符目魔に「名作は、作者が死んで始めて名作となる」と囁かれ、部屋を飛び出し、外にいた御成を吹っ飛ばし「お兄ちゃんッ!」同じく外にいた陽子の声にも振り返らず、どこかへ走り去って行った。一方「お兄ちゃん」バイクで海の近くに来ていたマコトにピンクに光る目魂が語り掛けていた。「何だ?」「アカリさんのこと、仲良かったもんねぇ」そこへ「今回は味方してくれたと思っていいのか?」アランが現れた。「どうかな?」「目的は目魂だけ、か?」マコトはエジソン目魂をアランに投げ渡した。「貸しておく」「ありがとう。ただ、益々君の目的がわからなくなってきたよ」マコトは答えずバイクで去った。
タケルの姿が見当たらない中、御成とアカリは天空寺で陽子かれ詳しい話を聞いた。「前は優しい兄だったんです」康介は黒衣の男から『ベートーベンの楽譜』を与えられてから人が変わっていた。「私、お兄ちゃんが元に戻ってくれれば、それだけで」陽子は泣いていた。
姿を消した状態のタケルが寺の軒下にいるとアカリが来た。「居るんでしょ? タケル」語り掛けるアカリ。タケルは「見えるの?!」自分から消えている訳ではなかったタケルはアカリに近付いたが「そこに居る」見えてはいなかった。「子供の頃から怒られたり、悩んだりするといつも来てたでしょ? だから来てみました」座るアカリ。「もし居なかったら、ただの独り言です」「アカリ」
     5に続く

仮面ライダーゴースト 5

2015-11-16 19:36:30 | 日記
「タケルが死んで生き返ったり、目魔やおっちゃんが見えるようになったり、追い付いていけないけど、タケルがゴーストとか。でも、そんなことどうでもいい! そこに居るって思えるなら。本当に辛いのはタケルだってわかってる。でも、私だってどうしたらいいのかわからなくて」タケルはアカリの隣で聞いていた。
郵便屋から街でビルの屋上から『楽譜』を持った男が飛び降りようとする騒ぎが起きてると聞き、一同は現場に急行した。「お兄ちゃん!」「おやめなさい!」陽子と御成が呼び掛けたが「来るなっ! 歴史に名を残す為だ! 名作は作者が死んでこそ歴史になるんだ」ベートーベンの楽譜を繰りながら屋上の縁で笑う康介。「喝っ!! 歴史に名を残すには精進あるのみですぞ?!」諭す御成。「そうだよ! ベートーベンだって耳が聴こえなくなって、一度は死のうと考えた。でも考え直したっ! 諦めなかったんだ!」消えたまま訴えるタケル。
「歴史に名を残すことがそんなに大事なことなの?」「え?」前に進み出たアカリを振り返るタケル。「ただ生きていても意味なんて無い! 死んでるのと同じだっ!」吠える康介。「そんなこと言わないで! お兄ちゃんは立った一人のお兄ちゃんでっ」泣き崩れてしまう陽子を御成が気遣った。「こんなに大切に思ってくれてる人がいるのに、わからないの? あなたが今ここに居ることが大切なのっ! 生きてる意味とか、死んでるとか、そんなことどうでもいいッ!!」康介に叫ぶアカリを近くのビルの屋上から、マコトは見ていた。
「そうか、俺はここに居るんだ。この命が消えて無くなるその時まで」消えていたタケルの姿が光り、見えるようになった。声も届く。「俺は命を燃やし切る。俺、わかったよ。俺は、俺を信じる!!」「タケル」タケルを見るアカリ。「自分を信じる?」康介は
     6に続く