羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

仮面ライダーゴースト 1

2015-11-23 20:41:22 | 日記
「天空寺龍、私は必ず成し遂げてみせます」黒衣の男がタケルの父の墓の前に来ていた。「指をくわえて見ていなさい」黒衣の男は墓から去って行ったが、途中でマコトとすれ違った。振り返る黒衣の男。マコトはタケルの父の墓の前に立っていた。「彼は」黒衣の男はマコトを知っている様子だった。
地下研究室に降りたタケルはモノリスの浸された水面に浮かぶ花が揺れる中、父と邂逅していた。「父さん!」父はモノリスの前にいた。「俺はもう迷わないよ。英雄の心を学んで、心の目を開いて見せる。必ず生き返る! 命を燃やして、生き切ってみせるからっ!」頷く父。タケルが近付くと、父は消え「父さん!」タケルは目覚めた。研究室の机に突っ伏して眠っていた。「夢か」モノリスの前には人影は無かった。
寺の庭で木刀を振り、タケルが稽古に励んでいると、アカリが懐かしいと言い出した。「マコトと一緒にチャンバラしてたよね?」「マコト兄ちゃん?」タケル達は年上の『マコト』という少年と親しかった。『マコト』には『妹』もいた。「マコト兄ちゃん、ちょっとタイム!」タケルはいつも『マコト』に打ち負かされていたが「負けたって思ってないんだから、負けてないっ!」と言い張り「意地っ張りだな」と『マコト』を笑わせていた。『マコト』とその『妹』は10年前から行方不明になっていた。
稽古を終えたタケルは研究室に仙人を探しに降りたが例にしておらず、代わりにバットロックとクモランタン、それから『次は西部最強のガンマン、彼は彼らしく生きて死んだ』と掛かれた書き置きがあった。「ビリー・ザ・キッドだよ!」後から降りてきたアカリに辞典を手に解説するタケル。アカリは「頑張ってね、仮面ライダーゴースト」手製のゴーストマグネットで書き置きをホワイトボードに貼った。近くにドライブのマグネットも貼られていた。
     2に続く

仮面ライダーゴースト 2

2015-11-23 20:41:13 | 日記
それから田中という男の依頼で団地にやって来たタケル。御成とアカリは弟子達が掴んだ黒衣の男がウエスタンショップに出入りしているという情報を確かめに向かっていた。田中の話では幼馴染みの智則と団地住人達の様子がおかしく別人の様になり、夜になると集団でどこかへ出掛け、後を追うと決まって『見えざる何か』に邪魔されて智則達を見失ってしまうという。
「俺にも、幼馴染みがいたんだ。でもある日、神隠しにあったみたいに行方不明になって、見付からないままでさ」「そんなことがあったんだ」急に言われたが、気遣う田中。「大丈夫。きっと元気でやってるはず。今は智則さんを」と言ったものの、団地の住人達は冷然と監視するようにベランダからタケル達を見詰めてきた。戸惑うタケル。そこへ智則が現れた。「智則! 俺とお前は一生親友。例え死んでも」拳を差し出す田中。「失礼します」智則は二人の合い言葉に応えず、去って行った。「乗っ取られてるのかも?」「さっき言ってた、眼魔ってヤツ?」「調べてみよう」タケルが何か手を打とうとすると、タケルと田中は突然の突風に吹っ飛ばされた。
「うわぁ?!」田中は軽く負傷した。女の眼魔の笑い声が響く。近くの建物屋上に、蜂の様な眼魔、インセクト眼魔がいた。「ここは私のコミュニティーです。許可無く入ることは許しません!」「許せないのはお前だ! 智則さんをどうする気だ?!」タケルはオレ魂眼魂をドライバーに装填した。飛行して突進してきた眼魔を転がってかわす。「バッチリミナー! バッチリミナー!」「変身っ!」「カイガン、オレっ! レッツゴー! 覚悟ッ! ゴー、ゴー、ゴー、ゴースト!!」タケルはオレ魂フォームに変身した。降りてきた眼魔と組み合い、離れ、構え、揃って駆け出した。
団地近くの開けた所まで来て眼魔と格闘していると、スペクターフォームに
     3に続く

仮面ライダーゴースト 3

2015-11-23 20:41:05 | 日記
変身済みのマコトが飛び掛かってきた。投げられるタケル。「スペクター?!」身を起こすタケル。殴り掛かるマコト。その隙にインセクト眼魔は笑って去って行った。「お前の相手をしている暇は無い! 助けないとっ!」言いながらも応戦するタケル。「また他人の為か? 答えは出たのか?」殴り付けるマコト。「そんなもの、最初から同じだ! 皆も助けるし、俺も生き返るっ!」武蔵眼魂を取り出すタケル。信長眼魂を取り出すマコト。「アーイ!」「アーイ!」装填され、互いのドライバーから飛び出したパーカー霊が頭上で争いつつ、フォームチェンジに入る二人。「カイガン武蔵!」「カイガン信長!」双剣モードで突進するタケル。銃モードだが突進するマコト。
ガンガンセイバーとガンガンハンドがかち合い、火花が散る。「考えるのを放棄しただけか?!」「違う! 悩まない、諦めないと決めたんだ!!」マコトの胴を払うタケル。「ぬあっ?!」さらに「ハァッ!」双剣でマコトを突き払うタケル。「確かにお前は強い、でも負けたと思わない限り、俺は負けてない!!」「カイガン、オレっ!」タケルはオレ魂フォームに戻った。「俺は俺を信じる。命、燃やすぜ!!」トリガーを引き紋章化したエネルギーを背に「ダイカイガン、オレッ!」右足に力を溜め、跳び上がるタケル。
「ダイカイガン、信長ッ!」応えて、力を右足に溜めて跳び上がるマコト。「オメガドライブ!!」「オメガドライブ!!」互いの蹴りが中空で激突する! 爆発が起こり、二人とも弾き飛ばされた。「少しはマシになったかっ!」すぐに起き上がるマコト。ここで「タケルくーんっ!」田中の声がした。振り返るタケル。田中は何度も名を呼んで、助けを求めてる様子。困惑しているタケル。気勢を削がれたマコトは下がって行った。
タケルが引き返すと、智則と住人達が消えたという。負傷した田中をその場に残し、
     4に続く

仮面ライダーゴースト 4

2015-11-23 20:40:57 | 日記
タケルは周囲を探し始めた。
マコトはバイクで運河の傍に来ていた。「あいつ」子供の頃と変わらず意地っ張りなタケルを思い出すマコト。「お兄ちゃん、何を考えているの?」ピンクに光る眼魂が話し掛けてくる。「何でもない」「お兄ちゃん?」「どうかしたのか?」背後から黒衣の男が現れた。「誰だ?」「アラン様のお手伝いをしております、西園寺です。あなた『達』は10年前に、眼魔の世界に飛ばされたんじゃありませんか?」動揺するマコト。西園寺はタケルの父と眼魔の研究をするゴーストハンターの仲間だったという。
「龍さんの仲間?」「あなた達はあの実験か生み出して犠牲者だったのですね」「実験? あれは事故だ」「そうですね。きっと事故なんでしょう、『実験』の」「何が言いたい?」「お兄ちゃん、この人」ピンクに光る眼魂が不安そうに話し出す。「お可哀想に、その眼魂に入っているのは妹さんですね」「貴様! 今度妹のことを口にしたら、この世から消す!!」激怒するマコト。「怖いですねぇ、わかりました。退散致します」西園寺は去った。「実験だと?」マコトは困惑していた。
10年前、妹は研究室のモノリスに吸い込まれそうになっていた。悲鳴を上げる妹。マコトは必死でその手を掴み「カノン! うわぁ~ッ!!」そのまま二人はモノリスに吸い込まれていた。たどり着いたのは無数の眼魔眼魂が一斉にマコトと妹のカノンを見詰める、砂嵐が逆巻くような異様な世界だった。「お兄ちゃん?」現在のマコトに眼魂の中のカノンが話し掛ける。「大丈夫。必ず15個集めてみせる!」マコトは運河の傍を離れた。
タケルがどこかへ憑かれた様に向かう智則達を発見した頃、ウエスタンショップに現れた西園寺はビリー・ザ・キッドのテンガロンハットを渡され感激した店長の心で別に殺しもせず、紋章を描いて案外簡単に
     5に続く

仮面ライダーゴースト 5

2015-11-23 20:40:47 | 日記
パーカー霊を取り出すと、鞄に仕込んだ装置でこれを眼魂化していた。店内に不知火を仕込んでいたアカリと御成はこれを見て「奪わねば!」と去ってゆく西園寺を追跡し始めた。
運河から去ったとみせて実はまだ運河の傍にいたマコトは橋にアランを呼び出していた。「君が私を呼び出すとは珍しいね」「西園寺というのは何者だ?」「私に協力している人間だが、ヤツが何か?」「アラン、お前は10年前、こちらの世界で何が起こったか知っているか?」「いや、知らないなぁ」アランを見ているマコト。「それはそうと、おかげで例の研究は順調だよ」エジソン眼魂を取り出すアラン。アラン一派? は施設内の眼魔の世界に似た空間で、異界のゲートと繋がってるらしい石板? とも人型とも見える『何か』を取り扱っていた。「返しておくよ」エジソン眼魂を渡しアランは立ち去り、マコトは鋭くその後ろ姿を見ていた。
西園寺を追ってビルに来た御成とアカリはタケルに渡されたクモランタンを灯して暗いビルの中をおっかなびっくりに進み、ある一室で西園寺がビリー・ザ・キッド眼魂を手に取っているところまで付いてきていた。「あの! すいません」アカリを驚かせつつ、直球で西園寺の前に出た御成はすぐに躓いて転び、西園寺にぶつかり、拍子に眼魂を床に落とさせた。「頂き!」這いずって眼魂をゲットする御成。「それを返せっ!」眼魔眼魂で眼魔コマンド2体を呼び出す西園寺。これに反応してアカリの持つクモランタンが光り、眼魔の姿が露となった。不知火いらず!
姿が見えると触れるらしく、椅子等で反撃し、アカリの元へ逃れる御成。二人が追い回されているとこれもタケルから預かったバットロックが音を鳴らし、蝙蝠型に変形して眼魔と西園寺に音波攻撃を始めた。「ねぇ、タケルの居場所を教えて!」たぶん知ってるだろうとバットロックに聞くアカリ。
     6に続く