臨済宗南禅寺派圓通寺

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禅と生活

2022-08-07 | 

(資料)『浅草寺仏教文化講座』昭和43年山田霊林 曹洞宗大本山永平寺75代貫主駒沢大学総長
〇マスコミの時代 =情報量の多いこと、速いこと
今日は、非常にテンポが速くなり---たいそう世界が狭くなりました。様々な事柄が手に取るようにわかる。------しかしながら私たちの頭や心の中はそれほどすばらしく発達したわけではないので、われわれがものを感じたり考えたりする心の方が面くらっているかと思います。
私の子どものころは、私らの父や母でもそうでありましたが、お仏壇にお参りするのに、少なくとも10分くらいはかけてお参りをしておりました。
〇日本人の信仰
日本人には宗教というものが、そういう忙しい中にあっても心の底にはちゃんと、どっしりとした宗教的信念があってわれわれを支えてくれている。
平生は意識にのぼらないけれど、それが意識にのぼってきて以前の宗教的な情緒というものを動かしている。(観音参り、除夜の鐘、初詣など)
〇科学と信仰
科学の先端をいくその宇宙飛行士が十字架、お守り、そしてユダヤ教のシンボル。この三つを持っていた。
科学というものは最も大事なものでありますが、人間は科学だけでは生きていけるものではないということをしっかりと考える必要があります。
〇意識以前の世界
近代の人は科学万能時代で、知性一辺倒で、何もかも学問、頭でことは決着すると思っておりますが、実際はそういうものではない。
〇生活の純化
本当に規律の正しい、たしなみのいいクリスチャンの祈りをみますと、端座、吽修、無心だということができます。

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