世論も間違える、それになびいて司法も間違える。
その典型例が、ロッキード裁判。
嘱託尋問調書の違憲性が争われた。反対尋問しないコーチャンの調書を、日本の刑事訴訟法上、証拠とできるか。
最初から、この嘱託尋問調書の違憲性を主張した人は、以下の3人。
- 小室直樹
- 渡部昇一
- 秦野章
と、昨日、仙台のシンポジウム後の懇親会で耳に挟んだ。
でも、調べると、
- 山本七平
- 俵孝太郎
の2人を入れて、5人?
要するに、立花隆が、合憲性を主張し、この5名が、違憲性を主張した、ってことですかね。もう40年前の話です。
平成7年2月22日の最高裁判決で、違憲だ、この5人の勝ちだ、ってことで決着がつきました。
角栄が死んでから、角栄を裁いた判決の一部が「違憲だった」と。泉下の角栄は「死んでからじゃ遅えよ」って嘆いていただろう。
平成7年って1995年、、、 ロッキード事件が始まったのは1974年から。20年くらい経って、ようやく、「正義」が顕れた。
The mills of God grind slowly神の水車(石臼?)はゆっくり回る。
神は10年単位で沈黙します。
その「沈黙」期間をどう過ごすか。もちろん、辛抱強く耐え抜くのは大事ですが、単に何も言わずにおしんのように耐え忍ぶのは得策ではない。
闘う者は闘わないといけない。
斃れて後已む。
これが今の私の精神です。