川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

世論も間違える

2024年08月12日 | 法律・海外法務
世論も間違える、それになびいて司法も間違える。

その典型例が、ロッキード裁判。

嘱託尋問調書の違憲性が争われた。反対尋問しないコーチャンの調書を、日本の刑事訴訟法上、証拠とできるか。

最初から、この嘱託尋問調書の違憲性を主張した人は、以下の3人。

  •  小室直樹 
  •  渡部昇一 
  •  秦野章 

と、昨日、仙台のシンポジウム後の懇親会で耳に挟んだ。

でも、調べると、

  •  山本七平
  •  俵孝太郎

の2人を入れて、5人?

要するに、立花隆が、合憲性を主張し、この5名が、違憲性を主張した、ってことですかね。もう40年前の話です。

平成7年2月22日の最高裁判決で、違憲だ、この5人の勝ちだ、ってことで決着がつきました。

角栄が死んでから、角栄を裁いた判決の一部が「違憲だった」と。泉下の角栄は「死んでからじゃ遅えよ」って嘆いていただろう。

平成7年って1995年、、、 ロッキード事件が始まったのは1974年から。20年くらい経って、ようやく、「正義」が顕れた。

The mills of God grind slowly
神の水車(石臼?)はゆっくり回る。

神は10年単位で沈黙します。

その「沈黙」期間をどう過ごすか。もちろん、辛抱強く耐え抜くのは大事ですが、単に何も言わずにおしんのように耐え忍ぶのは得策ではない。

闘う者は闘わないといけない。

斃れて後已む。

これが今の私の精神です。

 
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