川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

日本の宗教界とキリスト教の「弱体化」

2023年09月05日 | 宗教
いま、あるマイナーな宗教が、解散に瀕している。

ちょっと公平とはいえない扱いを受けている。

本来ならば、他の宗教者からも「それおかしいんじゃね」という声が上がってもよさそうなものですが、そんな声はほとんど聞かない。

これは日本宗教界全体の話では。宗教界が、やや劣化している?

とはいえ、宗教界全体の話は私はよく知らない。昔を知らないので。

でも、キリスト教だけでいえば、昔と比べて、やや弱体化しているように思われる。

端的には、キリスト教徒の、有名人が、激減している。

今活躍している人で、クリスチャンであることを公言している人って、佐藤優さんと、若松英輔さんくらい。若松英輔さんは詩人とかエッセイストだから、広くは知られていない。

なお、れいわの山本太郎もクリスチャンらしいが、クリスチャンとはほとんど公言していない。

昔はもっとクリスチャンがいた。

有名どころでは、大平正芳、曽野綾子(まだ存命ですが)、遠藤周作、渡辺和子、有吉佐和子、中村哲、緒方貞子、小倉昌男、杉原千畝、田中耕太郎、日野原重明、三浦綾子、三浦朱門、徳岡孝夫(←最近彼がクリスチャンだと知った)、、

 ※ 日本のクリスチャンの有名人一覧 こちら

ちなみに私が5年くらい前から聖書を勉強するようになったのも、私が尊敬する日本人に、びっくりするほどクリスチャンが多かったから。内村鑑三とか吉田満とか。新渡戸稲造や田中正造や中村秋三郎も。あ、「首なし事件」の正木ひろし弁護士もほとんどクリスチャンだ。

クリスチャンの本質は、自己犠牲。ってか、宗教の本質は自己犠牲。2000年生き延びてきた、ちゃんとした宗教であるキリスト教には、立派な自己犠牲精神がある。

この自己犠牲って、「世俗的価値観」から見たときの話。「宗教的価値観」からすれば、当然の行為であって、別に自己犠牲でもなんでもないんですよね。

このように、宗教(代表的にはキリスト教)のいいところは、世俗的価値観を離れて、目的達成のために邁進できるところ。周りの目を気にしないところ。周りに流されないところ。

って考えると、令和になって、どんどんクリスチャン(で活躍する人)が少なくなっているのは心配だ。

クリスチャンが少なくなると、より「クリスチャンであることを憚る」同調圧力が強くなる(私もこの同調圧力に屈してクリスチャンになりきれていないのかもしれない)。そして、さらにクリスチャンが減る。

これは、日本の宗教界、ひいては「正義」を実現する上で、由々しき事態のように思われる。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ◯◯マイレージ | トップ | 「筋違いの恨みで復讐」 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そもそもの話し、 (ヤタベタキオ)
2023-09-06 04:53:30
中山先生、ありがとうございます、
先生、そもそも現政権の中枢に大看板の宗教団体の党があるのに家庭連合だけが政教分離の原則を問われています、?しかもその宗教は他の教えを認めないと記憶しています、
その上、仏教、キリスト教、その他もろもろに左翼がはいっています、
もし、先生が安倍政権時の公明党、特にトランプ政権時の公明党だとしたらどの様に政権を受け止めますか、
また、小泉政権、安倍政権時の宏池会だったらどの様に受け止めますか、
私は学がないので政治家や官僚が法律をどの様に受け止めているのか知りません、
今、先進7か国の秩序の無さが何を語っているのか分からないと正義は相対的になります、
道理が見えません、ガンジーの言葉が響いています!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

宗教」カテゴリの最新記事