川塵録

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克己の工夫とフランクル

2024年10月11日 | 人間心理・心理学
今年一番のヒットというか発見は、フランクルの「態度価値」。

人生の終焉の、アウシュビッツ収容所での虐待の最中にも、我々は「人生の価値」を発揮することができる。

それは、刺激と反応の間のスペース(こちら )を、自由に、立派に使って、立派な態度をすることで、精神の瑞々しさ、麗しさ、美しさ、たくましさ、レジリエンスを示すこと。

 
この辺の能書きは、百聞は一見に如かず、この映画を観ていただくに及ばない。

普通に考えればネガティブな態度をとるところに、「刺激と反応の間のスペース」を使ってポジティブな態度をとる。

それが「態度価値」。

陽明学好きな私は、この態度価値を知って、咄嗟に、佐藤一斎『言志四録』の

 克己の工夫は一呼吸の間にあり こちら

を思い出した。

ムカつくことを言われたときに、咄嗟に、克己の工夫をして、刺激と反応の間のスペースを優雅に自由に使って、ポジティブな態度に転化する。

これが「態度価値」。

要するに、フランクルと佐藤一斎は、同じことを言っているのだと理解している。

 ※備忘:このブログに「刺激と反応の間のスペース」が初出するのは2016.3の8年半前。
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