川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

愛読書2024

2024年08月03日 | 
愛読書をコンパクトにまとめました。

1 『李陵』中島敦
 「天は見ている」。「笑殺」(Grin and bear it)という言葉もこの本で知った。
 正しい(right)と正義(righteous)の違いを最近はこの本から学んでいます。

 

2『峠』司馬遼太郎
20年前までに12回読んで,陽明学徒になりました。「陽明学徒になりたいから大学を退学したい」と大学の進路相談室に相談に行っちゃいました。だから危険な本ではあります。

 
3 『戦艦大和ノ最期』吉田満
 「今ナオ埋没スル三千ノ骸 彼ラ終焉ノ胸中果シテ如何」
 平和ボケした令和日本人は、たまには戦記物を読んで死生観を研ぎ澄ます必要がある。
 
 
4 『無私の日本人』磯田道史

「大きな人間というのは,世間的に偉くならずとも金を儲けずとも,ほんの少しでもいい,濁ったものを清らかな方に変える,浄化の力を宿らせた人である」

 
5 『 氷川清話』 勝海舟
 「(前略)知己を千載の下に待つというのは,このことさ。
  今の人間はどうだ。そんなやつは,一人もおるまいがのう。今のことは今知れて、今の人に誉められなくては,承知しないという「しり」の穴の小さいやつばかりだろう。」
 
6 『爽やかなる熱情』水木楊

電力の鬼・松永安左エ門は,あまりにもバイタリティがあったので,周りから「突然変異(Mutant)」と渾名された。安左エ門の如くバイタリティある人生を送りたい。


 
7 『花のある人,花になる人』草柳大蔵

「与えることのできる人間としての段階を一歩一歩登ってゆくと,やがて大きく与えられる位置に到達するように思うんです」
 草柳大蔵が野村克也を育て、野村が栗山英樹を育て、栗山が大谷翔平を育てた。だから草柳は大谷翔平の師の師の師みたいな人です。

 

8 『人間中野正剛』緒方竹虎 
 所収の『シッカリシロ・チチ』中野正剛

息子・克明が登山で遭難し,「シッカリシロ・チチ」と電文を打った天下の美文家・中野正剛の慟哭。私が触れた文章の中で最高の名文。
 
<人々は「父が子なれば」と言う。その子は猪突猛進、頸の骨を突き折って死んだ。おれも「克明が父なれば」同じ覚悟で残余の命数を戦い続けよう。
「シッカリシロ・チチ」と克明もし霊あらぽ、例のユーモアを交え、鸚鵡返しに叱呼するであろう。>

 
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