NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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団塊世代夫婦は自立した小遣いを!

2007年01月24日 | Weblog
■あの「グロソブ」が全面広告!
 超人気投資信託と言われる「グローバル・ソブリン・オープン」(国際投信投資顧問)が、今朝の新聞各紙で一面ぶち抜きの全面広告を打っています。10年の区切り、販売会社への支援からでしょうか。
 毎月決算型・3ケ月決算型・1年決算型を売り物に、資産総額5兆6351億円に達した「グロソブ」は、たしかにすごい商品。団塊世代の老後資金づくり、資産運営には良い投資信託かもしれません。
 しかし、毎月決算型と言う運用方法(毎月、資産が流出)と多数の販売会社(多額の販売手数料)に支えられ築き上げた「グロソブ」は、これからも大丈夫なのでしょうか。
 このような全面広告を見ると、自分の苦い経験を思い出します。かつて大手証券会社の新聞全面広告とセールスマンの口上に乗せられ、投資信託を50万円で購入しましたが、10年後の満期のときは26万円に減少していました。
 この間、自分で行っていた株式投資は順調に推移していましたので、プロの運用の実態を見せられた思いでした。投資信託も自己責任、文句は言いませんが。
■年金生活では、自立した小遣いを!
 さて夫婦の自立した小遣いです。これは退職後の生活で夫婦は、家計費から独立した一定の小遣い(自分の自由になるお金)を持つべき、という主張です。
 人生80年、残り20年を豊かに自由に元気で生きるために、20年分の小遣いを一括して受け取ろう、と言うものです。現役時代、毎月5万円の小遣いの人も、年金生活となると3万円か4万円程度。この3万円の小遣いを20年分・720万円、4万円ならば960万円を一括して手に入れ、自分の判断で運用し、使うことです。
 ではその資金はどこからか、と言えば退職金です。そこそこの会社の退職金は、2000万円から4000万円、例えば平均額の2400万円とし、これを三等分して家計費(生活費)に800万円、夫に800万円、妻に800万円と、等分に配分するのです。
 退職金を年金生活の柱と考えている人には、受け入れにくい提案かもしれません。しかし、夫婦の毎月の小遣いが不要となるので、トータルでは何の違いもありません。一度、検討してみてください。
 自立した小遣いは、特に専業主婦だった奥さんにとって意味のあることと思います。20年後の遺産としての数千万円より、いまの800万円が大事です。
                                 以上