NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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年金支給開始年齢が68歳になるとき!

2007年01月09日 | Weblog
■少子高齢化がもたらす悲劇?!
 長期低落傾向の日本の出生数ですが、昨年は少し回復したようです。しかし、少子高齢化傾向が終わった訳ではありません。
 今朝の読売新聞は、「政府が昨年暮れに発表した日本の将来推計人口は、少子高齢化が従来の想定より深刻になると想定」していることを報じ、やがて年金(厚生年金、国民年金)の支給開始年齢を引き上げる動きが出てくる、と論じています。 記事は「年金67歳支給 早くも足音」と見出しで、年金問題を解説しています。日本の年金支給開始年齢は現在、65歳(移行中)。多くの国々も65歳が標準。しかし、アメリカは67歳、ドイツも67歳、イギリスは68歳への引き上げを検討しています。
■保険料を50年払っても受け取りは?
 私も来月は60歳の還暦、年金が一部支給されるようになります。退職して2年余、定期収入なしで生き抜いてきた身には、一部とはいえ年金が支給されるのはありがたいことです。満額支給の63歳まで、なんとか頑張ろうと思っています。
 しかし、年金支給開始年齢が67歳、68歳になったらどうなるのでしょうか。高校を卒業して社会人になるのは18歳。その後、定年68歳(年金年齢)まで働き、保険料を支払い続けるのは50年。そして年金を受け取る期間は10年(現在の男性平均寿命約78歳)。
 これでは不公平感が出るのはたしかでしょう。また、年金保険料を意識的に支払わず、老後は生活保護でと考える不心得者が出てくることも予想されます。
 解決策は専門家に出して貰いたいと思いますが、素人の私の意見は、①支給開始年齢は65歳を維持する、②年金額を引き下げる(モデル例:月額23万円から15万円へ)、③保険料は全額、目的税で賄う(例えば消費税)、④年金制度に幅と奥行きを持たせる、などです。
 詳細は略しますが、「生活費の全額を年金で賄うのはアンフェア(不公正)」であり、基礎的生活費を賄う金額に抑えて年金制度の崩壊を防ぐべき、との想いからです。
                                  以上