NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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3LDK・9万2千円の国会議員宿舎について!

2007年01月15日 | Weblog
■内閣府世論調査で日常生活の不安、67.6%
 先週金曜日のNHKスペシャルは、かつて放送され大きな反響をよんだ「孤独死」の再放送を行っていました。昨日はフランスのワーキング・プアについて、その実態をレポートしていました。
 孤独死、ワーキング・プア、収入格差、ニート、フリーターなどの言葉がマスコミに溢れている今日この頃、国民の将来への不安は高まっているようです。13日に内閣府が発表した「国民生活に関する世論調査」によると、「日常生活で悩みや不安を感じている人は過去最高の67.6%に達しています。
 調査結果では「老後の生活設計」54%、「自分の健康」48.2%、「家族の健康」41.2%、「今後の収入や資産の見通し」38.2%と続いています。自分では管理できない健康問題(管理できる部分もある)は別として、「収入、資産」は自分の工夫と努力でなんとかするしかありません。
■国会議員宿舎の家賃は9万2千円円
 国民が生活不安を抱えていることが背景にあるからでしょうか、最近、完成間近の衆議院赤坂議員宿舎の使用料(家賃、9万2千円)が安すぎると批判の声が出ているようです。
 11日の日経新聞は、「贅沢なのに安すぎる」、「特権の象徴」などと批判した特集記事を組んでいました。たしかに赤坂の一等地にあり、民間マンションと比較したら安いでしょう。また、「議員本人と同居の家族」と限られている入居者も、利用実態に不明朗なものがあるようです。民主党の河村たかし衆議院議員のように「国会議員はボランティア」という人には、「税金の無駄遣い」となるのでしょう。
 ただ簡単に決めつけられない一面もあります。今は少なくなったようですが、かつて民間大手企業の社宅は、家賃数千円、数万円というものでした。中には繁華街側の一等地の一軒家で月額家賃8千円というのもありました。もちろんその代わり、非常時に出勤などが義務づけられていましたが。
 この問題ではっきりしていることは、月額家賃50万が相場の国会周辺民間マンションに入居できる国会議員は限られてしまう、という点です。
                                 以上