NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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ホワイトカラー・エグゼンブションの導入見送り!

2007年01月18日 | Weblog
■政府、国会への法案提出を断念!
 「残業代ゼロ制度」と騒がれていたホワイトカラー・エグゼンブションを導入する法案(労働基準法改正案)は、国会への提出が見送られることになりました。
 ホワイトカラー・エグゼンブションは、「一定条件の会社員を労働時間規制から除外する」というもので、この導入法案は通常国会への提出が予定されていましたが、労働者・労働組合の反対が強く、また国民の批判もあり、自民党も今年の参議院選挙や統一地方選挙への悪影響を考慮して見送りを決めたものです。
 今月25日から開会する通常国会へ提出を予定されていた労働関連法案は5つ。このため労働国会・雇用国会などと呼ばれていましたが、ホワイトカラー・エグゼンブションの導入見送りで、経営者・労働者の関心はやや低くなりそうです。
■「サービス残業」を生み出した労働時間規制
 日本の労働者の労働時間は、労働基準法により1日8時間・週40時間上限とすることが決められています。そして労働時間を超える労働を求めるためには、残業代の支払いや労使の協定などが必要とされています。
 労働形態が多様化しているいま、一律の労働時間規制に問題点があるのはたしかでしょう。また、「まともに法律を適用したら残業代が大幅なものになってしまう」と、残業代抑制に走る経営者が出てくることもあるでしょう。
 しかし、世の中には労働時間規制が必要な労働はたくさんありますし、経営者の残業代抑制が結果として「サービス残業(労働組合は不払い残業と読んでいます)」を引き起こしていることもあります。
 企業には「社会的責任」があり、それを実践するのは経営者と労働者・従業員です。社会的責任には労働者を適切な労働条件で雇用することも含まれることを理解し、両者が大人の対応をして欲しいと思います。
                                   以上