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シェールガス開発会社の破綻

2015-01-10 | 地政学的備忘録
シェールガス開発業者の破綻が報じられた。
原油価格の急落は、いずれこのような事態をになることを予測していた。
昨年7月の原油価格が100ドル/バレルだったのが、今では50ドルを下回っている状態だ。
わずか数ヶ月で原油価格が半値になるなんて、本当に恐ろしい世界だ。

シェールオイルの採算ラインが50~60ドルという事からすれば、
もはや原価割れで多大な投資額が圧し掛かっているのは明らかだ。
日本においてもシェール開発への投資を見合わせする企業が増加している。

国内では原油価格が低落するとともに、ガソリンや灯油・ガスなど一般小売価格も当然ながら下がってきている。
消費者にとっては好ましい事なのだが、あまりにも急激な価格変動は様々な経済環境の変化や地政学的リスクをもたらす事になる。

中東諸国、特にローコストで原油を産出できるサウジアラビアは、シェールオイルの増産や水素エネルギー等への燃転で原油の世界的シェアを落としたくないはずだ。

一方、原油安でロシア等は原油価格低落で国内情勢はルーブルの暴落とともに窮地に陥る。
アメリカではシェール開発が急速に鈍化し、破綻企業もさらに続発する可能性がある。

イスラム国の問題もあるし、へんな引き金にならなれば良いが...。