その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

「報・連・相」とお手柄と…

2024-03-03 09:08:26 | 転職

「ホウレンソウ」の生育適温は15℃である!

①降る雪を克服するか、②敢えて積もった雪を利用するか…『おやじぃ』はハウス内を加温して「①克雪」を試みても燃料費に野菜単価が追い付かないだろうと考え、ならば、秋野菜(キャベツ、ニンジン)を敢えて雪の下に貯蔵し「②利雪」によって、野菜自体が持つ貯蔵でんぷんの糖化を進めて『甘い野菜』を作ることを選択してしまうのだけれど…長男『ポン太郎くん』は、手持ち無沙汰から、1月下旬にホウレンソウを播種してしまったようである。『報告』を受けたら「おバカ!」と口走ったかも知れない^^;
「ここまで成長しました。」と『連絡』を受けたとしても、「今年は暖冬小雪の年だから…」と『成果』を無視したかも知れない。「これからどうしましょう?」と『相談』されたなら「それは自分で考えろ!」と冷ややかな態度を取ったかも知れない。世に言う『報・連・相』を一方的に強調する無能な上司の姿がそこにある。『成果』を見届けて、それではハウスの横幕をしっかり固定して、さらには、トンネルを施して少しでも暖気を確保することを『指示』する…「これはイケるかも?」と『お手柄』は独り占めである^^;
『寒〆ホウレンソウ』の栽培を考えたこともあったけれど、11月末まで抑制栽培キュウリがハウスを独占しているので、降雪まで期間では成長の時間が短すぎると半ば断念していたのでありますが。『大人の常識』からすれば『無知』なる故の無謀な挑戦…暖冬というイレギュラーがあったとは言え、『知識』が邪魔をした一例かも知れないねぇ(笑)


「四国八十八ヶ所」を分霊したもの…

さて、「報連相」は1982年山崎富治社長の著書「ほうれんそうが会社を強くする」のヒットが始まりとも言われているようです。今では「報告、相談がない!」と、ダメダメ上司が「報連相」を強要するのだけれど、対象となる部下たちは『沈言済(チンゲンサイ)』…「沈黙し、言わずに済ます。」んだそうでありますよ。言ったところで怒られ、適切な指示もなく、相談したところで「自分で考えろ」と言われるだけだから、言わずに済ます。結果責任だけを問われ、お手柄は横取りならば、誰が報告、相談しますかってところですかねぇ…本来は、社内の風通しを良くすることが目的だったとのことだから、昭和の『おやじぃ』も反省しなければいけませんなぁ(笑)
はてさて、確定申告の取りまとめをしながら、大量出荷のJAは利益率が低く、『市民市場』の利益率が高いという現状に気付く(出荷量の違いもありますけれどね。)…現状では12月から4月までは、『雪下野菜』を除くと売りに出せるものがなく、これとて、雪を掘り起こしての出荷単価は労力に見合わないのでありますよ。無知なる故の『無謀な挑戦』は、ある意味、現状を打破するヒントになるかも知れない。若者たちの「挑戦」の芽を摘み取っているのは、『智恵・経験』が豊富と自意識過剰気味な『おやじぃ』の方かも知れないなぁ。これは「暖冬小雪のお陰」と切り捨ててしまうのか、新たな試みとして挑戦し続けるのか…『おやじぃ』に残された時間は短く、若者には未来に向かって『何か』を求め続けられる時間がある。失敗から学ぶことも多くあるに違いない。『おやじぃ』に求められているのは、『失敗』を小幅に留めるためのヒントであって、『出る杭』を叩くような『経験』の羅列ではないはずである。所詮、失敗したとしても種子代程度だから、『出る杭』をさらに引っ張り上げる度量かも知れないなぁ(笑)

コメント
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