その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

冬支度(風物詩)

2020-10-31 07:22:59 | 転職

まだ、ハクサイのストールで耐えてます^^;

最低気温も10℃を下回るようになり、高い山では雪の話題が上るようになりました。里に白い物がチラつくのはまだまだ先の話であります。雪国の風物詩である「雪囲い」作業を、私は文化の日以降の最初の日曜日からと決めているから、そろそろ準備を始めなければいけません。しかし、最近のお年寄りたちは気が早くてねぇ…早い人は10月中旬頃から始めておりますよ。(鼻水を垂らしながら、作業するのが嫌なんですと^^;)農場長は「小春日和」のぽかぽか陽気の日に椅子を引っ張り出して、コーヒーなんかすすりながら、枝振りを整えて作業すると決めている。(この節、冷たい雨が降ることの方が多く、いわゆる先送りをしているだけで、最後はみぞれ混じりの冷たい雨の中作業することになるのでありますけれどね^^;)
予約が入っている「山形青菜」の漬け込み作業もそんな冷たい雨の頃の作業であります。もうそろそろお届けできるサイズになっているのですが、早い時期に漬け込むと乳酸発酵が進み、酸っぱくなってしまうのでありますよ。かじかんだ手で漬け込んでも、そうそう家族は食べもしないのでありまして、「雪囲い」と同じ風物詩といったところでしょうか?「庭を造る。」ということが、一時期のステータスだったのかも知れませんが、植木に興味の無い『農場長』にしてみれば、亡き親父の残した「負の遺産」でしかないのでありまして、我が代で伐ってしまうことへの風当たりを気にしているだけであります。最後は、私の代で処分しようとは思っていますけれどね。


寒河江市「慈恩寺」の三重塔

先週拝観に行ってから、もう一週間経ってしまいました。一年間の時の長さの実感は「年齢分の一」の速さに感じる。と言われた方がいらっしゃったようですけれど、朝起きてブログを書いて、野菜を収穫して出荷してお昼。経理の事務作業をして、昼寝して、作物の維持管理をしているともう夕方であります。友人『ノロ社長』宅を訪問して、晩酌をして晩御飯を食べると眠っている。単調と言えば、まったく単調な日々の繰り返しでありますが、今朝はキジトラの『ごんぼ♂』が久し振りに洗い場にやって来ました。(虚弱な体格の彼ではあるけれど生きていた!)お隣の飼い猫赤トラの『クリーム♂』もキュウリハウスにやって来て、この辺りに睨みを効かせている『寅次郎♂』も雨の中、通路にうずくまっていたから、餌こそ与えていないけれど、『夢屋農園』は見ようによっては、ノラ猫多頭飼いの迷惑施設…さしずめ『農場長』は無責任な『多頭飼いの髭オヤジ』に見えなくもない。いや違う、猫たちは、当面の縄張りを確認するための『臨時村議会』を開いているに違いないのだ…。『シロ♀』は、冷たい雨の中でも『村議会』に出席しているようだが、政治に無関心な『でぶ九郎♂』はコタツの中で眠っている。学術会議会員の任命拒否よりも、彼らにしてみれば当面の冬場の凌ぎ方を協議、調整することの方が重要であるはずである。『寅次郎♂』は『ノロ社長宅』、『クリーム♂』はお隣さん。『シロ♀』と『でぶ九郎♂』は『第2サティアン』…残る『ごんぼ♂』と『ジーコさん♀』は、どこをネグラにしているのやら…植木の雪囲いより、こちらの冬支度が心配になってきましたよ(笑)

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成長という名の終焉

2020-10-30 06:27:15 | 転職

初夏に泡を吹いていた「シロオビアワフキ」

「山形青菜」を少々収穫して、洗浄に回そうと思ったら「ウンカ」のような昆虫が…「トビイロウンカ」は水田害虫として知られていますが、梅雨期に中国大陸南部から気流に乗って日本に飛来すると言われております。山形では被害は稀で、事実、『夢屋農場長』もその実物にお目にかかったことがありません。オヨヨ、これはと画像に収めましたが、「シロオビアワフキ」の成虫のようであります。(残念!と言うより、アワフキムシの成虫に出会ったことも初めてでありますから、儲けもうけ^^;) セミやカメムシ類と同じカメムシ目(半翅目)であり、カメムシとは違って山形では越冬できないだろうから、成長の最終形であろうと思われます。ひと夏かけて成長し、次世代を残して去って行く。これを「儚い命」と見れば抒情的であり、1個体あたりの産卵数や越冬形態は?とその先を考えればサイエンス(叙事詩)が書ける。事実よりも情緒に傾きかけた初老の『おやじぃ』には、サイエンスは次第に遠のいていくのでありますよ^^;


朝から「海老カツ丼」でありますが…

遅い朝ご飯でしたので、ガッツリいただきました^^; 本日、加工用南蛮も最終出荷日…本数こそ昨年の1.5倍量を定植したのでありますが、夏の長雨で収穫量が伸びず、売り上げは昨年程度か?もう少し高畝にして、肥料を与えてと気持ちは既に来年の栽培に向いているのでありますけれど、出荷する直売所を2か所にした結果、午前中は果菜類の収穫と出荷に追われ、維持管理作業は午後から…夏の暑さに辟易して、お昼寝を楽しんだ結果、まともな肥培管理が出来ていないことの方が問題かも…令和2年の売り上げ品目、数量を集計して、栽培計画を練り直す必要があるのかも知れません。
まだまだ、『夢屋農園』は成長途上であると信じて、回転を上げる算段をしなければなんてね。せっかく自噴している「井戸水」を活用できないものだろうか?年間を通じて16℃の一定温度を保っているのだから…今年の正月に雑煮の香の物として食べたセリの根を排水路に差し込んでいたら、思惑通り水路で繁茂しております。(ノロ社長に頂いたわさびは溶けて消えてしまったけれど^^;)これで、年末から年始に掛けての出荷品目を確保できる目途が立ちました。本来なら、休耕田を活用して栽培したいところですが、この辺りの水田は「ドクゼリ」が優占種であり(葉っぱの形は明らかに違うけれど…。)用水路の水が枯れてしまうので、雪の年には収穫は無理…自宅前の井戸水の水路を拡幅すれば、収量が確保できるのではないかなどと考えております。『おやじぃ』のお腹周りと一緒で、日々可能性は肥大、成長しております^^;
成長の先に「終焉」があるとすれば、可能性がある限り、それはまだまだ先であると信じておりますが(笑)

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道理を知る

2020-10-29 08:13:13 | 転職

ハクサイの波とウラナミシジミ…

儒教では五常の徳を拡充することを説いているそうですが、「智」…道理を良く知り得ていると思い込んでいる人は、余計な説諭をして、また他人の心を惑わしているような気がしてならない。「無智」であるからこそ、物事の道理をさらに追及しようとする…常人では、なかなか到達できない境地でありますよ^^;
教科書を一冊だけ他より余計に読んでいる…そう思い込んでいるから、勝手に物事をわきまえたつもりになって、目先の変化に気付けなくなってしまっている。ヤマトシジミやルリシジミの類であろうと高を括っていたチョウが、ウラナミシジミであっても、興味の無い方にはただの小さなチョウに過ぎないのであって、そのことを知っていると自負しても、さて、その食草はというと、ハタと頭を捻ってしまう。身に着けた知識などというものは、所詮その程度である。そして、そんなことを知っていたからと言って生きていくためには何の影響もないことでもある。
大きくなったと自慢気に見ていた「山形青菜」を片脇から収穫して、直売所に出品し、そこそこの売り上げに満足していたら、お隣の同級生の畑の「山形青菜」がもっと見事に成長しておりました。「加工用に回すなら目方が増えて、さらにお金を生むだろう…肥料かなぁ?株間かなぁ?」なんて、他者との比較で自分の技量を計っておりますが、大きさ次第で用向きに違いがあるとは中々気付けない。大きいことは良いことという価値観から抜け出せない自分がおりますよ^^;

「合わせ技一本!」
国際柔道審判規定では一時除外されていた^^;

大きな「山形青菜」は、塩漬けにして「青菜漬け」にし、貴重な冬の保存食としてきました。漬物として食べるだけでなく、塩蔵品を水で塩抜きして「高菜煮」としてまた食べる。間引いたり、小さな青菜は、捨てずに刻んで「おみ漬け」として利用する。「近江商人」から伝わったと言われる「おみ漬け」もまた、野菜を捨てずに使う地域の食文化であります。他より大きい、小さいと比較することばかりに気を取られて、本来使うべき姿を忘れかけている。また、漬物としての作り手がいなくなれば、青菜の需要も食品加工会社のみになってしまうのだろうかなんて、つまらないことばかり考えておりますよ^^;
ハクサイもまた、以前は90日ハクサイという大玉を作って、芯に切れ込みを入れて干し、冬場の保存野菜としておりましたが、最近は65日という小玉のハクサイも出ております。常に流通しているから、冷蔵庫の野菜室に入らない大玉よりも四分の一カットの方がウケるのかも…しかし、お年寄りは、まだまだ大玉嗜好の方もいらっしゃるし…。お得感をくすぐるか、扱い易さを優先するか、消費者の嗜好に合わせた作物を目指さないといけないなぁ…来年は、二種類作ってみますかねぇ?「道理」というよりは、「腰」の定まらない『農場長』ではある(笑)

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空に唄えば

2020-10-28 08:29:23 | 転職

「イナゴ獲り」なんてしなくなったよ。

かつては、「イナゴ獲り」が学校の収入源だったようであります。「瓢」はひょうたんのことでありますが、「ふくべん」という竹で編んだ瓢箪状の籠があって、口を手で押さえながら取ったイナゴを入れていたようである。時は流れて「ふくべん」はペットボトルに変わりましたけれどね^^;
一時期、殺虫剤の影響でしょうか田んぼの個体数が減って、事実、佃煮のイナゴを食べたことはあっても、生きたイナゴを大学時代まで知らなかったのですから。選択性の高い殺虫剤の影響か、個体数は増えたようですが、米の生産量に影響するような密度ではありません。「殺虫剤が生物濃縮されている。」とか「福島原発の残留放射線量が心配である。」とか、根拠のない流言で獲るのをためらったりして、イナゴを獲って食べるという光景も見られなくなりました。しかし、今夜はご近所の『えっちゃん』が仕立てた「イナゴの佃煮」で一杯いただくことにいたします^^;
秋が少しずつ深まり、今朝は「霜注意報」…畑作業も終盤を迎え、11月は、鼻水をすすりながら残渣を片付ける仕事になりますよ。


まだまだ、結球の甘いキャベツと小さなダイコン

『子猫ちゃんず♂♀』の行動範囲も拡がり、お腹を空かせて『おやじぃ』の自宅まで迎えに来ることも…今日は、自宅裏の畑まで追い掛けて来て、『農場長』お得意のサボりの監視役であります^^;
ダイコンは霜が降っても、まだまだ成長するし、キャベツは雪の下で温めて(?)貯蔵デンプンの糖化を促し、「雪中キャベツ」として売る予定だから、結球がまだ甘くても一向に気にしない。仕事の無い冬場をどう乗り切るかというのが我が農園の最大の課題であります。キャベツ、ダイコン、ハクサイ類は、他の農家さんと被ってしまってそうそう売れるものでもありません。雪の中から掘り出す「雪中キャベツ」は、自らの凍結を防ぐために、貯蔵デンプンが糖化され、非常に甘いキャベツに変身するのでありますが、温野菜にしたりして、その特徴や食べ方を知らないと普及は難しいかも知れない。昔はダイコンもハクサイもそれぞれの貯蔵法で、野菜の不足する冬場を凌いで来たのでありますが、今では新鮮なものが他地域からどんどん流通しますのでね、何か貯蔵品としての魅力を発見しないとさばけない。
今年、株分けと挿し木法を長男『ポン太郎君』に伝授して、株分けした食用菊(黄菊…阿房宮かなぁ?)は、来年はさらに増殖して、加工用に出荷し、同時に「菊のり」として独自の加工を目指そうなんてね…。正月に向けた野菜や加工品にそろそろチャレンジする頃合いなのでありますけれど、夏が終わり秋が深まると何故かしら身体の方が動かなくなる…イナゴ…「175R」が唄った「空に唄えば」…「目に映る全てが希望に見えた♪」あとは、重い腰を上げるだけなんですけれど、なかなか重いんだなぁこれが(笑)

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引き継がれるもの

2020-10-27 06:01:18 | 転職

「反り」が美しいと感じましたけれど…

毎月26日は『風呂の日』…直売コーナーを設けている「太陽館」(JR高畠駅併設)は、温泉のある駅舎。お腰の時限爆弾の療養に利用しても良いのだけれど、昼日中からお風呂に浸かっているのも気が引けて、わざわざ隣町の100円公衆浴場に通っております。(意外と小心者である^^;)「風呂の日にお買い得な商品を出品していただけませんか?」なんて小学校時代の恩師の娘『ミワちゃん』にウルウル光線を発せられると、『おやじぃ』は鼻の下を伸ばして応じてしまうのでありますよ。しかし、10月の『風呂の日』は土日あとの月曜日であるから、そんなに客足は延びないだろうというのが『おやじぃ』の読みであります。「少々、結球が甘いけれどハクサイでも出すかね?今日は『鍋の日』に決定!」とばかり、ハクサイと長ネギを出品するけれど、夕方覗いて見ると長ネギは売れたけれど、ハクサイは売れずじまい…他の方と被ってしまったようであります。(商売感は中々なものであります^^;)
地物としては珍しい物を出す。今のところは「キュウリ」が最たるもので、スーパーでも高値を付けているから置くだけで売れる。目の付け所は間違っていないのだけれど、生産量がねぇ…キュウリ部長『ポン太郎君』の技術力向上を期待しているところでありますよ。今年の「抑制キュウリ」は、『夢屋農園』では初の試みであり、露地栽培と違って、害虫と褐斑病に手こずったようであります。「まだまだ伸びしろがある。原因が分かって来たのだから、その対応法を習得すれば良い。伸びしろがあるということは、まだまだ期待できるということだ。」なんてね、鼻水すすりながら講釈しておりますよ^^;


過去、現在、未来…「お線香」じゃないんだから^^;

土曜日に訪れた寒河江市「慈恩寺」の茅葺屋根が見事でした。軒先の切り揃えに感嘆して拝見しましたけれど^^;
我が集落にも「奥津島神社(弁天さま)」がありまして、江戸時代から伝承されてきたものであり、永らく茅葺屋根を維持してきましたけれど、ご多聞に漏れず集落の人口も先細りの状態であり、維持するのも容易ではなくなりましてね、昨年、鋼板張りに葺き替えたところであります。古民家の平葺きと違って、神社のそれは「そり」や「むくり」といった微妙な形状を保っておりまして、それを葺ける職人さんが居ない(居ても高額なんですよ。)だそうですよ。個人的には、何とか茅葺屋根で維持したかったのではありますが、祭典の旗竿さえ「高齢者の作業は危険である。」という理由から取り止めになりました。要は、若者が居ても出て来ない(早朝作業に出さない。)のが原因でありまして、辛いこと、厄介なことは敬遠したいという意見が多勢なのでありますよ。「同調圧力」という訳ではないのだけれど、そんな状態で作業をして怪我でもされたらエライこっちゃ。伝え残さなければならないものと捨て去らなければならないものを切り分けなければならないのかも知れませんなぁ…こうして物分かりが良くなって、失ってしまってから「懐古主義」よろしく昔を懐かしむのであります。「香港は耕地が少ないから野菜は高価な物。その内、手間の掛る野菜の作り手が居なくなるから儲かるかも?」なんてね…他人がやらないのは儲からないからか、儲け方を知らないだけなのか…「勝負勘」だけは長男『ポン太郎君』に引き継ぎたいんですけれどねぇ(笑)

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酒聖…小よく大を制する

2020-10-26 07:23:15 | 転職

令和元年仕込み…社長の渾身の作品をいただく

人の生は儚いものであります。若い頃から公私ともにお世話になり、アイディアと弁舌(酒の出来は上等であるという裏打ち付きでありますよ^^;)で難局を切り拓いてきた小さな酒蔵の社長が亡くなり、今日荼毘に付され告別式である。今時の世相から、葬儀と一般会葬は別々に行われ、ご焼香をするだけのお別れとなりました。
先代社長の代から、祖父が若い頃働いていたと聞かされ、親父は子どもの頃叱られて酒樽にオシッコをかけたという逸話も残る我が家であるが、私も子どもの頃は仕込み用の水(井戸水)を恐らく浄化していたであろう「砂場」で遊ばせていただいた。いつしか酒を飲める年齢となり、関東流の「辛口」が美味しいと教え込まれたために、地酒である「辨天」は、湯飲み茶碗にベタツキが残るほどの「甘口」であり、とても飲めた代物ではないと敬遠していたのだけれど、いつの間にか「辛口」の酒が「枯れた」というよりは、風味の無いのっぺりとした酒に感じられるようになり、「甘口」に飼い慣らされてしまいましたよ^^;
「甘口の酒は、発酵の進みを敢えて途中で止め、米本来の風味を残した酒である。」という彼の弁に、まんまとハマってしまったようであります。「大吟醸なんて酒は毎日飲むべき酒ではない。レギュラー酒を地元で愛していただくことが我が社の生命線である。」折からの吟醸酒ブームで何度も試作中の酒を飲ませていただきましたけれど、その度に金賞を受賞しているから実力も兼ね備えている。(仕込むのは「杜氏」ですけろどね^^;)様々な含蓄のある言葉をいただいたような気がします。


毎日々々コツコツと、大きな株に仕立ててます。

社長との思い出のひとつは「山形新幹線停車運動」でした。無人駅である地元「高畠駅」に山形新幹線が停車するかどうか…「社運」というよりは「町運」をかけた勝負に上下8本の停車が決まったとき、手作りのラベルをレギュラー酒「辨天」に貼り付けて共に祝ってくれました。開業初日の2番列車に一斗の酒を持ち込んで、商工会青年部の代表と振る舞い酒をしたことが忘れられない。「夢屋くん!俺のところの酒で良いんだが?」…町を代表する酒はその他にもあり、彼は一歩下がろうとしたのでありますが、「小よく大を制する。大が名声の上にあぐらをかいている内に、小はアイディアで勝負しましょう。」なんて真っ向勝負を挑んだために、後から大に睨まれた^^;(睨まれたのは、別件のアポ電の相手の名を確認するのを忘れた私のミスによるものなのだけれど…。)
全国的に名を馳せている酒造会社は、ひとつの街が出来上がるほどの規模で日本酒を世に出している。神戸で観たその光景に田舎者の私は度肝を抜かれました。(酒造会社って、こんなにデカいのかい!)地元では旦那衆(ダンナシ…お金持ち、資産家の意。)ではあるが、全国的に見れば小さな小さな酒蔵(さかぐら)である。ひと昔前ならば、家格の違いから、私などお付き合いさせていただく身分ではないのだろうけれど、社長は地元の若者たちに気さくに接してくれましたよ。我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』も可愛がっていただいて、今朝の散歩の途中、雰囲気を感じたのであろうか出棺の車を見送ったという…社長のご冥福をお祈りし、今夜は「香典返し」でいただいた「山田錦35%精白 特上大吟醸原酒 辨天」を酒聖 若山牧水の気分でいただくことにいたします。(合掌)

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ボス猿との対峙(その先にあるもの…)

2020-10-25 06:54:19 | 転職

虹の向こうに…「cocoイズミヤ」の薫ちゃんも見ていたようだ^^;

秋野菜の代表である「山形青菜」の収穫まであと2週間くらいかなぁ?本来は加工用出荷に栽培しているのですが、山形名物の「おみ漬け」(青菜漬けには少量過ぎる。)用に、直売所で結構売れておりますので、大きくなったところから間引いて出荷しております。(販売手数料を割り引いても、加工用出荷の2倍の価格で売れますもの^^;)
お腰の『時限爆弾』のカラータイマーがチカチカと点滅しているような気もしますが、腰を伸ばして空を仰げば朝虹が美しい。俗に「朝虹は雨」などと申しますが、そんなぁこたぁは意にも介さず、菜っ葉摘みに精を出すのであります。
早蒔き、遅蒔きの違いはあるのだけれど、「山形青菜」の成長差が大きい。重い腰を屈めながら成長し切れない株を見ると青菜が叢生していて「間引き」の重要性を改めて知るのであります。「手を掛けた分だけ、作物は応えてくれる。」そう自分に言い聞かせて、地味な作業を繰り返しております。本来なら土曜日は腰痛の「100円温泉療養の日」でありますが、今朝は、今年最後の丸茄子を瓶漬けに仕立て、「おみ漬け」を漬けダレに移し替えて小分けし、亡き姉の嫁ぎ先に届ける予定を立てております。村山地方寒河江市「慈恩寺」の三重塔の内部を拝観できる。(明日25日)まで…「もう一生見る機会に恵まれないような気がするから…。」と最終日を避け、拝観に出掛けました。


元々は「夜叉」である「十二神将」…(画像:慈恩寺リーフレットより)

オッカーの実家の近くであるにも関わらず、中々行けない(行かない)「慈恩寺」…観光地なんてそんなものかも知れません。「動機付け」がないと重い腰は上がらない。思っても直接行動に移さなければ、「その先にあるもの」に手は届かない。「その先にあるもの」とは何か分からないまま生きている…本堂の鎌倉時代初期から室町時代に掛けての仏体も見事でしたけれど、本来の目的とは違う茅葺屋根の仕立てに目を奪われておりました。そして、「クアチェリー」で腰痛治療をしようと「道の駅」に立ち寄り、小腹が空いて食べた「かき揚げ蕎麦」の「かき揚げ」が名人級の仕立てであると感嘆いたしました。具材(少なくてもタマネギくらいもう少し入れてよ^^;)が無いに等しい状態で見事にまとめてある…この「技」は卓越している!若い頃「黒部渓谷 室堂」で食べた「えび天蕎麦」に匹敵する技術でありましたよ^^;
さて、秋の日はつるべ落とし…そんなことをしているから夕刻が迫り、帰り道に姉の墓地(山寺)に向かいましたが…猿が出るとは聞いておりましたけれど、地蔵堂の屋根の上におサルさんの大群が…賢明に群れを避けルートを変えて墓前に向かったのでありますが、墓地上段からボス猿と思しき大型のサルが威嚇して通せんぼ。しかも、運悪く目と目が合ってしまいにらみ合い。(俗に、目を合わせてはいけないと言われているけれど、こんな場合は、目を反らせてしまうことの方が危険である!)「そっちがその気なら、こっちもやるよ!ウォッ!ウォッ!うぉっ!」と負けずに威嚇音?を発しながら、目を反らさずに後ずさり…「姉よ!曹洞宗は一仏二祖。十二神将は薬師如来の守護であるけれど、あんだの宗派は十二猿将に護られているんかい?」と下段から手を合わせたのも束の間…今度は、通路でボス猿とサブ猿の二匹に挟み撃ち!!!ニラミ?を効かせてから「逃げるが勝ち」と撤退!(まぁ、怪我無く生きてます^^;)
夕食の食卓で、命拾いした戦果を家族に報告すると「ところで十二神将どうだった?」とリーフを見た長女『有季菜先生』が尋ねて来ました…「オラ、それ見てない!」「ハァ~↑何しに行ったの?」…本堂の茅葺に目を奪われて、アララお隣の薬師堂には回っていないことに気付いたのであります。「良いではないか…今回は、三重塔の内部を拝観に行ったのであって、次なる目標が出来たではないか。」 その先にあるもの…それが分からないまま、人は生きている。だから人生楽しいのだよとうそぶく『おやじぃ』でありましたとさ(笑)

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年末調整には早いけど

2020-10-24 06:18:10 | 転職

朝4時まで遊んできました^^;

「猫はコタツで丸くなる~♪」…いや~?最近は、同居犬『柴犬コウ(本名:さくら)』が、コタツに潜り込み、『子猫ちゃんず♀』は、夕飯を終えると夜な夜などこかへ出掛けております^^;
久し振りに冷たい雨が降り、ついに加工用の南蛮も成長が見られなくなりました。ひと夏、集荷してくれていた『ハタ君』に終わりを告げ、来週金曜日で納品を終えることにしました。はてさて、今度は「山形青菜」を収穫して納品し、一年間の生産(精算)終了であります。梅雨時の雨と違って、秋雨は冷たい。お腹を空かせて、『シロ♀』が畑までやって来ては「にゃ~お!(おやじぃ!お腹空いたぁ~!)」と餌をねだっております。「シロぉ~!お父さんはお仕事中だよ~!中入ってなぁ~直ぐに終わるから~!」と声を掛けながらふと考えた。彼女は上等な純毛のコートを羽織っており、『おやじぃ』は、ワークマン『ニッキュッパ』の安物雨合羽で雨を凌いでいる。雨で寒かろうなんて考えているオラは人が良過ぎるのである。ここはビシッとしつけなければなんて考えながら、鼻水垂らして「もうちょっとだからねぇ~!」なんて、孫娘をなだめてるのでありますよ(笑)


深夜にアルバイトの事務仕事^^;

手書きもバカバカしいと「任意団体」の支払い伝票をエクセルを駆使して、ピッチ調整なんぞしましてね、午後は眠くて仕方がない。収入が激減する冬のお手当は、アルバイトで凌げそうであります。ダイアリー手帳をもう買い込んで、大まかな年間作業を鉛筆書きしていたら、気分はもう令和3年に飛んでいるのであります。あれもしよう、これにも挑戦しようなどと思うのは今だけ…夏の暑さでまたトーンダウンしてしまうことは目に見えております^^;
夕刻、自宅に帰ったら「年末調整」のご案内が税務署から届いておりました。事業専従者という名の給与所得者である長男『ポン太郎君』は、最低賃金(この春、時給十数円のベースアップはしてるゾイ^^;)で働いておりますが、夏場の長時間労働のお陰で、今年はめでたく所得税の納税者になるようであります。「税金は納めたくない!何とか扶養の付け替えで還付を…。」なんて主張をされる事業主さんもおりますけれど、サラリーマン生活から自営業者となり、某ネット銀行のカード決済を申し込んだら、50万円の与信枠さえ与えられない…社会的な信用度ゼロってえことですか?という情けない事情があって、『ポン太郎君』には所得税を納めていただくつもりです。(扶養のやり繰りでゼロにすることは可能ですが…。)
そうそう、年末調整後、医療費控除など確定申告をして所得税の還付を求める方もいらっしゃいますが、以降5年間は確定申告は可能であり、還付税額が多ければ、現在年利1.6%の還付加算金がつく…テレビでは、生活アドバイザーを名乗られて、チマチマと医療費控除を説明してくれる時期でありますが、決して「還付加算金」のことは語られない。そんな裏技もあるにはある。(ただし、年末調整で扶養申告をしている場合は、付け替えは出来ません…所得税法施行令)まぁね、そんな裏技を使わずに、令和3年は事業主も所得税を納めてみせます、納めさせてください!国民の三大義務のひとつですから…なんてね。納めない人に限ってこういうことを言うんです(笑)

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苦しい言い訳

2020-10-23 08:01:53 | 転職

「そんなこと言っているのはダリヤ?」

書いていて恥ずかしくなる『おやじぃ』のダジャレであります^^;
白いダリアの花言葉は「感謝」であり、赤いダリアのそれは「栄華」というものがあるらしい。決してこの世の「栄華」など求めることもなく、日々の食にありつけることに「感謝」して生きている。自分が自分らしく生きていられることを誇りにさえ思っているつもりなのだが、社会には「物」によって「生き方」の価値を計りたい方がいらっしゃるようである。
場所の移動に使い、時には手では運びきれない荷物を積んで走る車如きに自身のステータスを感じる方がいらっしゃり、「広大な県土を抱え、山あり平野ありの〇×県では、滅多に壊れることのない車が必要である。」とその購入理由を語った知事…馬鹿バカしい。「知事と言うものは、県民に選ばれた上級県民であり、乗るに相応の車というものがある。」と素直に「贅沢したい。」と本音を言えば良いものを、やれ国際的要人のため、皇室の方々に乗っていただくためと、まるで自分が関係しないようなコメントを発して言い訳されている方々の多いことよ。『山あり谷あり、海風ありの日本で壊れるような車を作っている国産メーカーなんて無い。』と思うけれどなぁ(笑)


「角状管」という器官らしい。

アブラムシのお尻に出た二本の突起は、「警報フェロモン」を放出する器官らしい。敵に突かれたりすると危険を察知して仲間に知らせるらしい。各県知事が、どんな高級車を乗り回したとしても、庶民には一切影響ないからどうぞどうぞ…棒を持ち出してツンツン突いたりしないから^^;
「忖度」という言葉が流行したけれど、県知事が諸国漫遊するからと、公用車が走る都市計画街路ルートの草刈りを命じた県職員がいらっしゃいましたけれど、何度お願いしても「予算が無いから。」と一顧だにされなかったのにねぇ…「道路維持管理予算が潤沢で良く整備されている。」なんて視察結果として知事が感じられたなら、まさに漫才を見せられたお遊びの視察ではないか。むしろ「予算が無くて、草刈りまで手が回りません。」と実情を訴えることの方が、余程庶民のためになるというのに。
山形県は年明け早々に知事選挙であります。現職と新人の戦いとなりそうではありますが、政策発表会で「第1子に30万円、第2子に50万円、第3子が生まれると100万円」を支給してくださるのだそうだ。30万円で子どもが産めますか?子育てできますか?結婚と言うものにすら意味を感じない、魅力を感じない若者が増えていることにお気づきになっていないようである。せいぜい、県民の上にあぐらをかいて、県職員を使って、善政を行なってくださいな。アブラムシは、わずかばかりの樹液を吸って、それでも人に嫌われる。吸い尽くすものが無くなったと感じたら、本気で政策を考えれば良いことで任期(人気)4年間はあっという間に過ぎますよ(笑)

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秋の夜長に…

2020-10-22 07:18:17 | 転職

『オジSUN’ず Bar』第1サティアン^^;

夕刻7時過ぎまで仕事が出来た夏は去り、5時で薄暗くなってしまう秋。さらに、4時半には暗くなる冬を迎えることになる。朝晩の冷え込みで、頼みの綱の「抑制キュウリ」の収穫量もめっきり少なくなってしまい、長男『ポン太郎君』には、「ぽかぽかな日中にのんびり仕事を片付け、手元が明るい内に仕事は止めにしなさい。」と指示をしております。(優しいようにも聞こえるけれど、実情は労働時間に売り上げが追い付かない季節になってしまったのでありますよ^^;)
『夢屋農場長』は、『炭酸同化等量理論』などという訳の分からない、出所の怪しい理論を振りかざし「山形青菜」の間引きを繰り返しながら、株を仕上げております。(大きくなったところから少量ずつ売りに出し始めました。)これからの季節、キノコも良いけれど「熊」も恐いし、元々山には行かないから、クヌギの実を拾って「弥次郎兵衛」でも出来ないかしらなんて、次なる遊びを考えております。


三島由紀夫の論評を先に読んだりして^^;

パソコンをコタツに乗せると『子猫ちゃんず♂♀』がキーボードを猫踏んじゃった状態で仕事にならず、一服していると膝の上…ならば、伊豆熱川の旅で思い出した「伊豆の踊り子」をもう一度読み返してみようなどと、『大人の眼鏡』を片手に本を開いてみました。結婚を機にそれまで読んだ大方の文庫本を当時の青年団員に配り、単行本は図書館に寄付したので、若い頃に読んだ本は手元にありません。デジタル書籍にするか、文庫本にするか考えるまでもなく、紙の手触りが恋しい『アナログおやじぃ』は、ご近所の書店で新潮文庫版を購入いたしましたけれど^^;
若い頃は、読む(乱読)ことが目的だったような気もするが、時間を持て余した『秋の夜長のおやじぃ』は、少しだけ精読する時間の余裕がある。淡い恋心というか、どこかに忘れ去ったものを今さらながらに読み、川端康成の独白を楽しむのでありますよ。(少々、高尚に構えないとなぁなんてね^^;)
さて、若い頃からお世話になった酒蔵のご主人が急逝されました。日本酒を語らせるとウンチクが長くて、あっと言う間に一時間なんてことがザラでありましたけれど。ゆっくりと時間が流れているようなのだけれど、少しずつ代替わりという変化が身の回りに起こっている…あと何年?あと何冊読み返すことが出来るのだろうか。若い肉体は失われてしまったけれど、何かを追い求める情熱だけは消え失せてはいないような気もするし…秋の夜長は、思索に費やし、来るべき春の準備を進めるのでありますよ。本当に、春は再び来るのでしょうか…かなり怪しくなってきた(笑)

後藤社長のご冥福をお祈りいたします。

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