その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

集団疎開の日

2020-06-30 05:28:44 | 転職

「アキアカネ」が大量発生中です。

親父が苗づくりをしていた頃はこの節、我が家の田んぼに大量に「アキアカネ」が発生しておりましたが、その親父も他界して、勤務中の温度管理が出来ないということもあって、購入苗を使用してから気のせいか「アキアカネ」の発生量が減ったような気がします。「モチ苗」は別に『クワちゃん』作ってくれていたので、『夢屋田』のトンボの発生量は変わらないような気がしておりましたので、今話題の「ネオニコチノイド系殺虫剤」のイネ苗箱施用による影響かしら?(確証はない。)なんて考えておりました。大規模な稲作農家では、第1回目の『ネッキアテ(中干)』作業のため、一旦落水し、田んぼの中に溝切り作業を行っております。田んぼの「ヤゴ」は、その機を感じ取るかのように次々と羽化しております。経営面積が拡大し、年々早植えとなり、中干作業も早まっているような気もするのでありますが、トンボたちは身に迫る危機を感じ取るかのように羽化していきます。(分げつ期までの積算温度が、トンボの成長のために必要な積算温度と一致していれば、何の不思議もないことではあるのだけれど…。)
まだ、全体的に黄色いトンボたちは、羽を固めてから集団で、山に避暑の旅に出掛け、秋の稔りの季節には、ツガイとなって田んぼに帰ってくる。毎年繰り返される光景ではありますが、1944年6月30日、東条英機内閣はこの日「学童疎開促進要綱」を閣議決定した日であり、長閑にトンボたちの疎開を見送れる「平和」に感謝するのであります。


友人『ノロ社長』の青りんご

移動販売車『パーラーノロ』の経営を夢見る『ノロ社長』は、かき氷用のシュロップ作りに余念がなく、焼き立てのアップルパイ用に料理用の「青りんご」の苗を取り寄せ、定植しております。最終的な原材料の供給は『夢屋農園』が受け持つことになるのではあるだろうけれど^^;
かき氷用のイチゴは「オオギミ」「紅ほっぺ」「とよのか」を増殖中。メロン…あるよ!「レノン」「バンナ」辺りが、素人でも作りやすく、お手頃価格で試験栽培中。あずきなら「大納言」辺りでしょうが、手間と虫害が心配なので未着手…それより、ご当地かき氷として「じんだん(ずんだ)」はどうだい?綺麗な緑色を出すためなら「青肌大豆」辺りがお勧めですけれど…あるよ!何なら婦女子ウケしそうなブルーベリーも熟して来ていますけど^^;
決して『ノロ社長』のパーラー経営構想に賛同して栽培している訳ではありませんが、婦女子ウケしそうな甘い野菜を模索していたら、そんな品種にたどり着いてしまいましたよ。そろそろ、家庭菜園のキュウリが出回り、直売所のきゅうりがダブついてきた頃、雨避けハウスの中のフルーツトマトが色づき、昨日、初出荷してみました。今年は、何とか作物がつながっている…田んぼにトンボたちが帰ってくる頃は、稲穂が垂れて稲刈りシーズン突入…今年も早、一年の折り返しの日を迎えておりますよ(笑)

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「還暦」を祝う

2020-06-29 03:24:36 | 転職

誰が一番じぃさん臭いかなぁ^^;

「新型コロナウイルス感染症」緊急事態宣言解除後、新たな感染者が最大となってしまった日曜日…お気楽な『オジSUN'ず6』は、呑気に『第1サティアン』に集結し、『還暦を祝う会』を開催いたしました。7月の東京オリンピック開会式の日に、『還暦同級会』を画策しておりましたが、時節柄、開催を断念しております。『夢屋農場長』と『トシパン』が6月生まれで、一足先に『赤いちゃんちゃんこグループ』の仲間入り、追っかけそれぞれがネット通販の「赤いちゃんちゃんこ」に袖を通すことになるのでありますが、お笑いネタのひとつとして着せられてしまいましたよ^^;
発起人である友人『ノロ社長』は、ネットのお取り寄せ食材で、先行する二人を祝ってくれましたが、それぞれが約40年間働き続け「いつかは『山崎』」を合言葉に、それぞれの分野でがんばって来たつもり…同級生の動向を確認し合うと、男子2名が胃がん手術を受け、1名は悪性リンパ腫…33名いた中学時代の同級生男子は、60を前にして5名が他界しております。若い振りだけはしていても、それぞれがどこかにガタが来ているのでありまして、さて、ここから誰が一番長生きするか競争のようでありますなぁ^^;


毒を以って毒を制す? この場合、一石二鳥または一挙両得か?

今年は空梅雨の様相を呈しており、草も生えない代わりに、作物の伸びも今ひとつであります。『夢屋農園』では、主力作物には潅水チューブを施工しておりますので、発電機を回し水をポンプアップすれば水不足は解消できますけれど…今日は梅雨入り後、久しぶりの雨であります。今年、秋野菜を植えようと新たな畑を無償で借り受け、とりあえず小玉スイカの「姫甘泉」を植えてみましたが、こちらは2度ほど手桶で水を与えており、順調に蔓を伸ばしております。ボチボチ草も恵みの雨を受けて、勢力を増しているような状態であります。「黒マルチ」は春先に地温を高める効果があり、遮光効果で草も抑え込みますけれど嘉泰普灯録、夏場は高温障害で西瓜の葉焼けを起こしてしまう。結果、マルチの上に敷き藁をするのですが、ここは『夢屋本田』のお隣の圃場であり、折角、田の草刈りをするのだからと、敷き藁替わりに刈り取った草を敷き詰めております。
お隣の『落合さんち』の畑では、秘伝豆・丹波黒豆が疎らにしか発芽しておりません。「カラスに掘り返されたのだろうか?」と嘆く彼に、「播種後に雨が降らなかったもの。」と答える農場長。「秘伝、丹波なら収穫は遅れるけれど6月末まで大丈夫だよ。天気予報で雨が降る予報の前日に蒔くのがベスト…でなければ、蒔いた時に殺虫剤と少しだけ散水してあげないと。」などと拙い経験を堂々と話す農場長でありますが、ここ10年間のウンチクであります。
「還暦」を迎え、あと10年か20年か…健康寿命は続くのか、病気と共存することになるのか…まだまだ、やりたいこと、試したいことが山積みですからねぇ。そう易々と楽隠居はできませんよ(笑)

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薬九層倍

2020-06-28 06:47:27 | 転職

西瓜の苗10円^^; さて、何個採れる?

「花卉三層倍、薬九層倍」と覚えておりましたが、ことわざ辞典によれば「肴三層倍、花八層倍、薬九層倍」が正しいらしい。古き良き時代、農業は「どんぶり勘定」でも真面目に取り組めば『おらだの農協口座』に米代金が入金されておりましたけれど、「秋の精算の段になると、口座には幾ばくかの残金があるだけ。こんな状態で何で課税されるんだ?」と良く言われたものである。そりゃ~そうだわ…生活費を通帳から取り崩し、予約販売の農薬・肥料費は精算時に購買代金として引かれ、農家応援商品としてジュースや煎餅を購入させられ、万が一にでも口座に現金が残っていようものなら「建更(積立型損害保険)」に加入させられる。子息の進学資金のために融資はバンバンしてくれるが、同等の生命保険に加入させられetc.…『商社農業協同組合』は着々と集金システムを完成させていったのでありますから^^;
いつの間にか、本来の農業関連事業よりも金融部門の黒字がないと立ち行かないような組織に変容してしまいました。大体ねぇ、『夢屋農園』の主力作物として位置付けている「きゅうり」は、所得率が高いと言われますが、時として手数料・運賃の控除率が45%に達する場合がある。遠距離の大阪市場に運んだ結果でありますが、市況価格は東京市場も大阪市場も取引価格にほとんど差がないのでありまして、供給過剰による価格低下の際の『お付き合い』という意味合いは理解出来ても農家手取りが減少してしまう取引に文句を言う農家はいないようであります。農協手数料は取引高に乗じられるから決して農協の売り上げが減ることはないのでありますよ…農家だって原価計算はしなければならない。現代百姓は数字にも強くないと儲からない。当たり前のことが当たり前ではない世界がそこにあるのでありますよ^^;


夏休みの自由研究に…押し花作りは?

新型コロナウイルス感染症の影響で、小学校の夏休みは短縮されてしまう雲行きであります。山形県高畠町の小中学校は、緊急補助事業で普通教室にはエアコンが整備されたので、何とか夏の授業も耐えられることとは思いますけれど、やっぱり夏休みの醍醐味は「自由研究」や「工作」じゃないかと思うのであります。(結構、これが辛いという親御さんもいらっしゃるとは思いますが…。)意外に夏に咲く花は少なく、植物採集(押し花)をしようと思っても、きれいな花が咲いていないことが多いのであります。(経験談^^;)お百姓さんの『夢屋父ちゃん』ならば…「我が家の田んぼの草」と題して植物採集をさせようと思うのであります。ぬかるんだ田んぼの土に手を突っ込んで、出来るだけ長く根っこまで採集する。「オモダカ」は地中の塊茎まで採集出来たら合格でありますよ^^;
さて、少々進化した『現代百姓』であれば、花卉八層倍、薬九層倍は真実か?原価計算なんかもやらせてみたりしてねぇ…見切り品として売れ残った「西瓜の苗」10円…スイカは肥料を必要としないから、あとは水と摘芯が上手く行けば、時季外れの西瓜を2個ほど採ることを目標として、1個500円で市場で売れれば、2個1,000円で、『百姓百層倍』が達成できる。『とらぬ狸おやじぃの皮算用』…ことわざは正しかった!なんて『夢屋少年』の自由研究は続くのであります(笑)
〇×先生!これ合格ですか?不合格ですか?

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雑草学入門

2020-06-27 05:44:00 | 転職

「世に雑草という名の草はない!」

そりゃ~そうだわ。だって、その言葉を語った「牧野富太郎大先生」が、未開拓の植物にどんどん名前を付けていった張本人なのだから^^; とは言え、「日本雑草学会」なる学会が存在するから、牧野先生の遺志は無視されている?
むしろ、田子(農民)にとって重要なのは、「雑草除草論」であり、特に水田除草剤は対象雑草が絞られているから、雑草の名前(種類)を知ることは重要であると考えております。ということで、ブログをUpした『夢屋農場長』は、本田の気になる水田雑草を採って、洗浄し、台紙に乗せて長男『ポン太郎君』の出勤を待つのでありますが…少なくとも6時30分には田んぼの水見に出掛ける農場長に対して、従業員『ポン太郎君』の出勤時間は8時30分。公務員並みの好待遇を準備しておりますけれど、それでも最近遅刻気味でありますよ。(怒らないおこらない。我慢がまん^^;)
「さて、この草は何でしょう?」(農場長)
「ん~分かりません。」(ポン太郎君)
「あんだねぇ!少なくても、おやじぃが今、目の前の田んぼから抜いたんだからイネ位は判るでしょう。」(農場長)
やれやれ、農場長の雑草学初回講義は、こうして始まった(笑)
「イネの葉の分かれ目を『葉耳』といって、イネは大人だから毛が生えている!」…ウケるところでしょうココ(ウケない^^;)まぁ、興味が無ければこんなもんでありますよ。彼の担当は当面、きゅうり専門だから、「オヒシバ」や「スベリヒユ」「ヒルガオ」「アカザ」あたりを今度は教えることにしよう。畑地除草剤は汎用性だから、雑草の種類なんてどうでもいいことかも?


自由研究対象の「カノコガ」の第1回目の発生時期です。

「お父さんはやりたいことをやっているから生き生きしている。」(伯父の葬儀会場でのオッカー談)ちょっと待って下さいよ…真っ黒に日焼けして、口髭など蓄えて、確かに勝手気ままに生きているようではありますが、貴女の大事な息子さんを自立させるためにお百姓さん業に忙殺されて、本来の「自由研究」に取り組んでいないのでありますよ。そろそろ、研究素材の「カノコガ」の第1回目の発生時期なんでありますけれど…。
何故か早朝に雌の探索行動をする「カノコガ♂」は、地上から約1mのところを飛び回っているから、「カノコガ♀」の性フェロモンは、その辺りの高度で拡散しているに違いない。ということは、♀はその高さのところで「求愛行動(コーリング)」を行っているはずなのでありますが。久し振りの雨でどんよりと曇った朝…コーリングには絶好の条件ではなかろうかなどと思いながら田んぼの水見をしておりますと、ヒメジョオンの葉先で交尾しているカップルを遂に見つけました。「推論」が「確信」に変わり、周辺のヒメジョオンやヨモギを観察すると、3組の交尾中のカノコガを見つけることが出来ましたよ。4組めは地上スレスレのチガヤの葉先でした。中々♀の個体が見つけられなくておりましたけれど、今度は探すべきポイントが分かったような気がします。(一歩前進^^;)地上近くで交尾中のカップルをコンビニコーヒーのカップにご移動願って、採卵してみるつもりです。
『おやじぃ』の世代は、新宿紀伊国屋前とか、渋谷ハチ公前がナンパのスポットでありましたけれど、今はグレードの高い男性を求めて、六本木のクラブや銀座の交差点がスポットなんだそうでありますよ。無駄に飛び回るナンパ♂どもに、『カノコちゃん♀』の居場所を教えてあげたいところですが、残念、言葉が通じないんだなぁ…。
「雑草学入門」の話題が「ナンパテク講座」に替わってしまいましたが、当世流の学生さんには、たまにはいいか(笑)

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東風吹かば 思い起こすは…

2020-06-26 05:31:45 | 転職

大気の高層・低層がキッチリ分かれております。

真夏日かと思えば、肌寒い日が続く。空梅雨で雨が降らず、降り出せば土砂降り…人生そのもののようでありますなぁ^^;
コロナ禍の中、もう面会は叶わないかも知れないと気をもんだ実姉は、最期は家族と共に過ごしたいと自宅療養を選んだ結果、家族に看取られ、そして私も最後の言葉を交わすことが出来た。そして、彼女の遺志を叶えるお手伝いをすることが出来ました。一方、運良く夫婦で施設入所叶ったオッカーの実父母は、入所後、これまたコロナ禍で面会が叶わず、そうこうしている内に『親父』の実兄が亡くなり、施設の面会再開を機にお願いしたところ、何とかご遺体との対面だけは果たせました。(実子たちでさえ、病院での看取りが出来なかったのだから致し方ない。)何とかギリギリのところでの綱渡り…既に30日以上感染報告のない山形県でも何やかんやと新型コロナウイルス感染症の影響を受けておりますよ。
そして、ようやく義父母に面会できる日…こっそり好物の餅を食べさせてやろうとランチボックスに搗きたてを詰め込んで施設に向かいましたが、ご覧のとおりどんよりとした曇り空であります。「ヤマセ」…太平洋の親潮を渡る湿り切った冷たい雲は、奥羽山脈を越えられず冷たい風を吹かせている。奥羽の高山帯を超えた風は、むしろフェーン現象で高温となり、日本海側に豊作をもたらすと言われますが、峠道が切り開かれている低山帯の部分からは、やはり冷たい風が吹き込むのであります。1993年夏…毎日、どんよりと曇った日が続き、未曽有の不作の年となったことを思い出します。(今回の雲は、一時的なものであると願っておりますけれどね。)


久し振りの雨に作物も生き返り…草も勢力を増す^^;

土がカラカラだから雨が欲しい。しかし、雨が降れば雑草との戦いの日が続く。これまた人生の縮図のようであります。自分にとって都合の良いことばかりが続く訳がない。むしろ、自然に逆行する「農作」をする訳だから、雑草に翻弄されて当たり前なんですけれどねぇ。何とか今、雨が降っており、この雨を予想して水遣りもせずに「ネギ」を朝仕事に植え込んでおいたから、まぁ上々としておきましょう。伯父の通夜のあと、義理の父母と面会し、これまた感染防止対策で、アクリル板の衝立越しの面会でありますが、職員さんが席を外した隙に、好物の餅を食べさせました。「今、まんま食ったばりなのに…。」と文句を垂れる『親父』…そう言いながら、小さく千切った餅を10個は食べている…同居していないからかも知れないが「子どもに還っている。」と思えば、ひねくれたような言葉も気にはならないのであります。日々、一緒に暮らし、善意と思った行為に悪態をつかれたと思うと軋轢が生じてしまう…一人暮らしの義兄も介護を頑張り過ぎて、疲れてしまったのである。そんな兄と軋轢を抱えてしまったオッカーと久し振りに実家を訪問し、義兄に会った。何事も無かったように明るく声掛けして、ずかずかと実家に入って行く私…こんな時は、能天気な振りを装うに限りますよ^^;
次回は、オッカーと二人で両親の面会に行くことの約束を取り付けましたから、『おやじぃ』も仲裁役として少しは役に立てたかな?「東風吹かば にほいおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」血を分けた親子兄妹ですから、つまずいた小石さえ取り除けば、思いやる愛はありますってね(笑)

 

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独楽鼠のように

2020-06-25 04:23:44 | 転職

滋養強壮は、ニンニクか馬肉か(笑)

「一雨ひと雨、イネがはがいぐ(成長する)様子が分かる。」そんなことを言った農家の方が居た。確かに5月下旬には、水に潜ってしまいそうな小さな苗が、約1ヶ月後には、大量の水をかけ流しにしてもその水に沈んでしまうことが無いほど成長しており、分げつ(新芽が出て株が増えること)も始まっております。何だかんだ言いながら、あと2週間もすれば「中干し作業」を行って、無効な分げつを防ぐ作業に入ります…が、今年は雨が降らない空梅雨。4月には満水だった多目的ダムも早々に通水制限をするとのチラシが入りました。
畑の土はカラカラで作物の伸びも今ひとつでありますが、今年は給水ホースとエンジンポンプを導入して、路地作物にも潅水を行っております。年々、設備は充実しておりますが、はてさて費用回収出来るのかが問題ではありますけれどね^^;
友人『ノロ社長』は、夢であった自家菜園のフルーツを使ったかき氷屋を目指して孤軍奮闘中!「自家菜園」は、『夢屋農園』が受け持つことになりそうな雲行きでありますが、「イチゴ…あるよ!」「メロン…育成中だよ!」「宇治金時…さすがに抹茶はねぇ。」「山形県ならではの『じんだんミルク』はどうだい?」などと勝手な企画会議に参加しております。さすがに『ノロ社長』自慢の『ニンニクミルク』は作らないだろうとは思いますけれどね。(事実、彼は梅酒にニンニクを入れて、婦女子にヒンシュクをかってしまった^^;)


「グンバイムシ」とはよく言ったものである!

長男『ポン太郎君』に実物の昆虫を見せながら、本来、農場長の専門分野である「防除」を講釈する。「栽培学」も篤農家と呼ばれる方々の技術は多岐にわたり、危険回避策として「多品目栽培」を実践している『夢屋農園』では、覚えなければならない栽培方法も多岐にわたります。それぞれに付く害虫、病気も多岐にわたるから覚えなければならないことも無限にあります。
『ワタカイガラムシ』ではないかと実体顕微鏡で覗いた昆虫は、カメムシ目の『グンバイムシ』…しかも、コヤツは1999年に兵庫県西宮市で日本では初めて侵入が確認された北米産の「アワダチソウグンバイ」であることが分かりました。これは『夢屋農場長』も初体験であり、ナス・キクにも加害するようでありますから、要注意の害虫であることを知りました。朝から晩まで「独楽鼠のように働いて」幾ばくかの収入を得ておりますが、そんな割に合わない『お百姓さん』をしていて何が楽しいのか?否、生きていて何が楽しいのか?農場長自身は、こうして新しい発見があることが楽しいと言い切ることができる。『農学』は、生物学、化学、土壌学、土木工学、生産機械学、経済学etc.と多岐にわたる総合学科であるから、日々発見があって楽しい…問題は、長男『ポン太郎君』がその楽しさに気付いてくれるかどうかでありますが、今、彼は「きゅうり」に専門特化して頑張っておりますよ(笑)

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「学び盗る」ということ

2020-06-24 05:58:48 | 転職

『オトガイナシ』(オモダカ)は水に浮く…

ヒエを掻き取ることが本来の目的だったはずの「田の草取り」でありますが、性格が災いして『他の草』も気になりだす^^;
最近は「ホタルイ」にも似た「クログワイ」に皆さん手を焼いているようであります。子どもの頃、お袋と「田の草取り」をしていた時は、『両手の熊手』で掻き取った草は、丸めて土の中に埋め込んでおりましたが、「クログワイ」に至っては、根に塊茎があることから、抜いただけではまた生えてくる。土の中に埋め込んでもまた出てしまいますよねぇ。「オモダカ」もまた塊茎があり、厄介なことに水に浮く…抜いても流されて、浅瀬で根が土に着くとまたそこで根を張ってしまうのでありますよ^^; 今は丸めて畦畔に一旦投げ捨てますが…お隣さんの田んぼに入ってしまったりしてね


小玉スイカ…さて「一番成り」をどうする?

キュウリもスイカも「一番成り」の雌花が咲くとうれしいものでありますが、その頃はまだ植物体が十分に成長(樹勢)していないので「摘果」してしまう。キュウリ園地の周囲の草刈りを徹底し、除草剤を散布する…アブラムシの飛来を予防するためであり、防除薬剤を新芽中心に散布させるのは、対象害虫であるアブラムシが先端に着きやすいからである。そんな伝聞や経験はお百姓さんの常識として、長男『ポン太郎君』に伝えないまま作業をさせるので、どうもその作業が気に入らない。少なくとも一度は大学の門をくぐったのだから、自ら調べ、学ぶということが訓練されていると思うのだが、以前の職場の新人君たちと同じで、教科書を真面目に開き、教授の教えに間違いはないと信じ切っている昨今の学生気質だけを学んで来たようであります。
少なくとも「栽培学」などと言うものは、篤農家の栽培技術を後から理論付けしたようなものだから、先駆者の技術を盗み学び取るくらいの気概がないと前に進めないのでありますけれどねぇ…今はそういかないようです^^;


三時のおやつにかき氷…『ノロ社長』の奢り^^;

長男『ポン太郎君』はそんな状態だから、農場長は「実体顕微鏡」を取り出して、アブラムシを覗かせ、「口吻」の実物を見せる…「これ(口吻)を若い葉や茎に刺して吸汁する訳よ。だから、先端を入念に薬剤散布しろと言う訳。」…最近は、怒鳴り散らすのではなく、農場長の指示(経験・技術)は、なぜ(理論)なのかを伝えながら取り組むように指導スタイルを変えておりますが…農業に興味がなければ身に付きませんけれどね^^;
友人『ノロ社長』は、『第1サティアン』にかき氷機を入れて、おやつを振舞ってくれました。夕刻、アルバイト帰りのオッカーと長女『有季菜先生』にまで、婦女子に自慢の生シロップを評価して欲しいと大奮発であります。誰かが教えてくれる訳でもない、生き方や稼ぎ方を学び盗って欲しいと願うおバカな『おやじぃ』でありますよ(笑)

 

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夏至のころに

2020-06-23 05:54:25 | 転職

子どもの頃の大切な「おやつ」

『夢屋農場長』が子どもの頃放映されていた「チャコとケンちゃん」のご家庭は、自営業者の一家という設定であったから、学校から帰ると優しいお母さんが必ず家に居て、「おやつ」が茶だんすの缶に準備されている…そんな光景が理想的な家庭であると信じて疑いませんでした。「おやつ」…なんと気高い響きであることよ!おやつなど存在せず、常に空きっ腹の『夢屋少年』は、赤い実は何でも口に入れてしまう性癖がこの頃から培われたのであります。
「〇×△のばっちゃ~!グミけっちょごや~い。(注:『ける』…あげる 『
おごやい』…ください の合成語^^;)」と外から声を掛ければ、返事があっても無くても勝手に食べていた。(さすがに、おうと「さくらんぼ」けっちょごや~い!とは言わなかった^^;)どこの子もそんな状態だから、よくお腹を壊した…下痢ではなく、『糞づまり』いわゆる便秘による腹痛でありますなぁ。だから、立派な大人になった今でも、もう誰も手にしなくなった他所様の庭のグミに手を伸ばし、食べておりますよ。決して身詰まりが起こるほど食べたりはしませんけれどね。


ヒエを抜き終えると「分げつ」が始まっております。

田植えから丁度1ヶ月、分げつ期(新芽が伸びて株が増える頃)となりました。栗の花の香りが漂い…我が親父は「栗の花が咲く頃が、身体が一番疲れている頃だから気を付けろ!」とよく言っていた。田植えを終わらせ、夏野菜の苗の植え込みを終えてさすがに身体が疲れております。丁度、夏至の頃、陽の長さが最も長く、早朝から水見をし、草刈りをして、夕刻は日が暮れるまで働ける。疲労もピークに達する頃でありますよ。
実姉が他界して三七日め…今度は、オッカーの実家の伯父さんが亡くなったとの訃報が入りました。お酒が入ると「たかはた~!」と可愛がってくれた伯父さんであるから、枕花など準備して、何とか施設に入所出来た義父を連れて弔問してまいりました。享年95歳…大往生でありますが、突然の訃報に義父は子どものように泣いていた。義父たちの入所に関して、それまで介護してくれていた義兄と我がオッカーの間に確執が生じてしまい、この3ヶ月ほど断絶しておりました。実姉を失い、これまでとは違う寂しさを感じた私は、夜、久しぶりに義兄の携帯に電話を入れてみた…たった二人きりの兄妹なのだから、オッカーの勝手な行動を許して欲しいと…。義兄はもう怒っていないから、実家にも足を向けてくれと言ってくれましたけれど。夏至のころ、最も身体が疲れる頃に、心まで疲れ果ててしまったのでは堪らない。オッカーには、余計なシャイコ(まね)をしたけれど、兄貴に電話を入れて詫びておいたからとだけ伝えましたけれどね。おやつもない時代を生きた『糞づまりの友』…違った「刎頸の友」かぁ。オッカーとは、良きパートナーであり続けたいから^^;

 

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田の草取り

2020-06-22 06:53:25 | 転職

今や『夢屋本田』は、雑草の博物館!

軽く「ホタルイ」を抜こうと思ったら、本田2枚の5列ほどが「イヌタビエ」の群落と化しておりました。水不足のまま『一発除草剤』を散布してしまったことと、田植機の油圧の具合が悪く一部隆起した箇所があったことがその主たる原因でありますが、こうなることは承知の上で除草剤を散布しているのだから「自己責任(人災)」の範疇であります。土日の早朝から2時間ずつ掛けて、昔ながらの腰を屈めた姿勢での「田の草取り」をしましたけれど、これが全面に及んでいたら絶望的な心境になってしまう…画像は、まだ見栄えの良い箇所を撮ったのですから^^;
昔、お袋の尻を追いながら、小学生の『夢屋少年』は「田の草取り」をいたしましたが、伸びかけた稲の葉先はチクチクと半袖の少年の両腕を刺し、大汗を流しながら一日田んぼの中を這いずり回っていたっけ…ご褒美は、振り返って見る綺麗になった条間であり、足跡が延々と続いているのでありました。

我が在所の『ロマンティック街道』…

「麦秋」の頃を迎え、小麦の穂先のこげ茶色と稲の緑色と山の蒼、空の青のコントラストが美しい。もうひとつのご褒美がこの風景であります。国の減反政策が進み、小麦を転作作物に取り入れた農家が現れた結果でありまして、決して「裏作」を行っている訳ではありません。だから、こうした光景を少年時代に見たことがない…事実、二期作など出来ない山形出身の私が、「麦秋」…小麦の穂の色を知ったのは学生時代の埼玉県でしたから^^;
実に長閑な光景でありますが、左手には「太陽光パネル」が広がり、正面中段右手は「東北中央自動車道」であります。少年時代の思い出からは、大きく景色も変わってしまいました。河川改修が進み、魚釣りをする『深み』さえ無くなってしまいました。「ふるさとは遠くにありて思うもの」であり、切り取った画像にノスタルジーを感じておりますよ^^;


今夜は「父の日」の晩酌である!!!

『オジSUN’ず4』が、『第1サティアン』に集合して、家族には祝って(感謝して)貰えない「父の日」の晩酌を執り行うのであります。おつまみは奮発して「馬肉ロースの刺し身」と牡蠣の炭火焼き…友人『ノロ社長』がご自慢の生ニンニクを大皿にすり下ろしたものだから、画像はJKウケしないとUpを拒否しております^^;
オッカーに内緒で「おやじぃ」たちが贅沢しても、ニンニクの臭いでしっかりバレバレでありますけれどね…我が家族の名誉のために、報告しておきますが、お昼は久し振りに「父の日昼食会」をいたしましたよ…しっかり、農場長の支払いでね(笑)

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善悪の境目

2020-06-21 07:00:00 | 転職

「ヨモギハムシ」でありますが…

「虫」というだけで婦女子には毛嫌いされてしまう場合が多く、「虫」たちからすれば、驚いて騒ぎ立てている貴女のお顔の方が怖いと感じているかもしれません。(昆虫は、複眼で大まかに物体を捉えているはずだから、騒ごうが、美人だろうが一向に動じないとは思いますが^^;)むしろ、そんな昆虫を追っている『変人』が婦女子に毛嫌いされてしまうのではないかと、二次被害を気にしている『オジSUN』であります。興味の対象は昆虫であって、人間の婦女子には無いから、決してカメラをこっそり貴女に向けることはないから安心してください。(行動観察はしているかも知れませんけれど、それはアカデミックな興味からであります。エヘン!)
はてさて、「ヨモギハムシ」は草地や河原のキク科のヨモギに普通にいる昆虫ですから、珍しくもありませんが、畑の食用菊の葉で稀に見かけることはあっても、特段の被害がないから無視する…「害虫」という範疇には入らないと考えております。作物が品種改良されて、被害が生じて「害虫」の称号を得る訳ですから、本来は野草を食べて生きてきたと言える存在であり、人間の行為(開発)がサルやクマと同じように「害虫」を生んできたと言っても過言ではないかも知れません。


田んぼの「ヒエ」なんですが…

苗枯れと田植機械の不調で、薄い(疎ら)田んぼでしたけれど、ここにきて田んぼが直って(勢いを増して)きた。そう思っていたのもつかの間…勢いを増したと思った稲の株は、周囲がヒエで覆われておりまして、条間が見えないくらい繁茂している箇所がある。(水不足で除草剤が効かなかったようです。)条間にツンツンツンと出始めた「ホタルイ」を抜いていて、「ヒエ」の大群落に気付き、遂に『夢屋農場長』は『カルガモ除草隊』を編成することにいたしました。腰を屈めて、両手を熊手の如く開き、稲の株回りを掻いていく…昔ながらの除草方法であります。「田の草取り」は初夏の重労働でありましたが、除草剤の開発で、今では有機農業実践者(完全無農薬栽培の場合です。今では、一発除草剤の一回きりの使用は有機特栽米として承認されておりますから。)くらいしかしない光景でありますよ。「中干し」の頃(七月上旬)になると、ヒエは根を張り、抜けなくなってしまうんです。今の時期なら手で掻くことで、意外と簡単に書き取ることができますよ。昨日の朝1時間、今朝もあと1時間ほど頑張れば「ヒエ」はほぼ駆逐できるに違いない。「ヒエ」にしたってねぇ…わざわざ人を困らせるために生えている訳ではないと思いすが、「ヒエ」と判別された瞬間に雑草として駆逐されてしまう訳でありますからたまりませんわなぁ…こうして人間の都合で「善(益)」と「悪(害)」が色分けされていくのであります。人間の方が、もっと悪い奴一杯居るような気がするけれどね(笑)

コメント
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