夢見るババアの雑談室

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ほぼ身辺雑記です

あさのあつこ著「野火、奔る〈のび、はしる〉」 〈光文社〉

2024-03-14 09:50:00 | 本と雑誌

 

 

「弥勒」シリーズ12作目

本の帯には

ーあさのあつこが とまらない

読めば読むほどスリリングー

ーひりつく男と男

ニヒルな同心木暮信次郎X元刺客の商人遠野屋清之介

尋常ならざる者たちの本性に迫る

「遠野屋」を次々と襲う不穏な動き、

血の匂い、底なしの闇。

炙り出される真実とは?ー

 

今は遠野屋で住み込みで働くおちやだが 八代屋へ引き取られ娘として育てられた

そして遠野屋との縁談を持ち込まれたのだが

おちやを引き取り育ててくれた先代は横死を遂げ 様々なことのあと

おちやは遠野屋で働くことを選んだのだ

そのおちやに八代屋の手代の井平が町なか近づき 強引に連れ帰ろうとする

居合わせたおくみと逃げ帰るおちやだが

 

いっぽう遠野屋の大切な荷を積んだ船が行方しれずになる

誰かが動いているのか 思案に沈む遠野屋の主人清之介

 

匕首で殺された男がいる

死体の検分をする木暮が気づいた妙なこと

再びおちやがかどわかしにあい 一緒にいたおくみも酷い傷を受ける

 

八代屋の主人の長太郎はさらってきたおちやが言うことをきかぬことに逆上し 襲いかかる

商売の才も無く 望む縁談も破談になりそうで そのことごとくに遠野屋と比べられてのことと・・・・・

自尊心ばかり高い男の僻み心

それを利用し遠野屋を潰しておきたかった人間

彼らの仕組んだこと

その将来〈さき〉までも見抜いていた木暮

 

事は一旦解決したが 物語の終わりはまだまだ不穏なものを見せている

底に隠れているモノは ひどく恐ろしく残酷であるかもしれない

はたして みんな幸せ 大団円ーなんて終わり方をこのシリーズは迎えることができるのだろうか

それとも誰かが欠けるのか・・・・・

ゆえにこわいものみたさで 読み続けてしまうのかもしれない

 

 

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